スタブティルトについて


スタブティルトの説明


まずは左の写真をじっくりとご覧下さい。

主翼と水平尾翼を取り付けた状態でHLGを正面から見て
います。
主翼と水平尾翼の取り付けが平行でないことに気が付か
れたでしょうか?

水平尾翼の左(向かって右)を上に傾けて取り付けてあり
ます。これが、スタブティルトです。

水平尾翼(スタビライザ)を傾ける(ティルト)ことです。
この機体は左旋回させたいので、水平尾翼を左上がり(向かって右上がり)に取り付けあります。
右腕で投げる人は一般的には左旋回するように作ります。
好みによりますが、この方が投げ上げから滑空への以降がスムーズに行くように思われます。
左利きの人は左右を逆にします。

スタブティルトの量を定量的に決める方法を残念ながら知りません。経験的に「こんなもんだ」と言うところです。

いろいろなH L Gの図面を見ると五ミリ〜八ミリ程度のスタブティルトをつけているのが一般的です。
機体に変な癖がなければこれで、きれいに左旋回をしてくれます。

垂直尾翼の後縁をひねることによっても、ひねった方向に旋回させることが可能です。
この方法は補助的に行なう程度にし、スタブティルトで旋回するように適当な傾きを付けておきます。

経験的に、この方がスパイラルダイブに陥ることが少ないように思われます。
スタブティルトで旋回を調整した方が垂直尾翼で旋回を調整するより、穏やかに旋回具合に効くので調整がやりやすいのです。
また、フラットな旋回が得られるという人もいます。

欠点はスタブティルトの傾き量を変えたい場合、水平尾翼の取り付けを外さないとできないことです。
このため、水平尾翼を仮付けして、傾きを調整する方法も考えられますが、付け直しによって、たいてい主翼と水平尾翼の取り
付け角が変わり、調整を複雑にするだけなのでお薦めできません。

あらかじめこの程度にスタブティルトを付けておき、後は垂直尾翼の後縁をほんの少しだけいじって旋回を決めるようにします。
この機体のスタブティルトは図面にあるように水平尾翼の左右の翼端で6mmの差をつけています。





この写真は翼の取り付けが完成した状態のものです。
水平な作業台の上に置くとスタブティルトが付いているので
左に傾いた状態になります。
なんとなく、左に傾いているように見えませんか?

スタブティルトを先に説明しましたが、



翼の取り付けは主翼から行ないます。








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