翼の取り付け


主翼と尾翼を胴体にとりつけます。

主翼の取り付け

治具などを使って狂いの無いように翼を胴体に取り付けたいところなのですが、正確な治具を作ることは大変です。大量に同じ機体を作る訳ではないし、ここは、空中で組み立てます。

難しそうですが、瞬間接着剤と自分の目を信じてやれば、問題なく取り付けられます。

点検する
  • 主翼の中心部下面の胴体に接着する部分に上反角を付けた際のバリがないか点検します。
  • もし、バリがあったら500番のサンドペーパで取ります。
  • 注意 絶対に削り過ぎないようにします。あくまで、バリを取るのであって、間違っても翼を削ってはいけません・・・・・主翼と尾翼の取り付け角を±0°が狂ってしまいます。
印を付ける
  • 主翼の取り付け位置を胴体にきっちり描き入れます。
    • 胴体上面に主翼の前縁位置と後縁位置を図面どおりに鉛筆で印します。
まずは練習
  • 自分の方に機体の前を向けて、左手に胴体を持ち、右手で主翼を持ちます。・・・・・どちらでもやりよい方でよいのですが。
  • 主翼の後縁を持ち上げるようにして、主翼の前縁と胴体の前縁位置の印を合わせてから主翼の後縁を下げ胴体に密着させます。・・・・・@
  • かつ、主翼の中心線(上反角の1段目:主翼左右の接合線)が胴体の中心線上にくる様にします。・・・・・A
  • さらに、機体を目の高さにして正面から覗くようにして主翼上反角の中心に垂直尾翼が立つ様に主翼の左右の傾きを決めます。・・・・・B
  • この@ABがスムーズにできる様になるまで何回でも練習をします。
  • 注意@ABのうち、Aは精度を要求される作業となります。確実に出来る様にします。
    • @の誤差は±1.5mm以内を目標にします。
    • Aは誤差なしを目標にします。
    • Bも誤差なしが目標ですが、仮止め後に手直しが可能です。
仮止め本番
  • 練習の@ABがスムーズできる様になりましたか。
  • 胴体上部の主翼取り付け部の中心に瞬間接着剤を1滴おとします。
  • すかさず、@ABを実行します。
  • そのまま、Bの状態で、20〜30秒待ち、そっと胴体を持っている手を離します。主翼は重いので主翼を持っている手を離すのはダメです。
取り付けの点検
  • まだ、瞬間接着剤1滴での仮止め状態です。絶対に胴体は持たずに点検を行ないます。
  • @ABの出来具合を点検します。
  • Bの狂いは、手直し可能です。
    • 胴体の主翼取り付け付近と主翼の中心付近を持って少し左右に揺さぶるようにし、仮止めの接着を少し剥がすようにします。
    • 瞬間接着剤を一滴つけ直ちにBが正しい位置になるように固定し接着剤が固まるのを待ちます。
  • @とAに狂いがある場合は潔くやり直します。
  • やり直しは、1の点検からもう一度挑戦します。練習も再度やります。なぜ、狂いが出たか考えながら練習しましょう。
参考図:胴体正面側から見た図です。


スタブティルトは尾翼の取り付けの参考です。

瞬間接着剤による本取り付け
  • 点検の結果全てが良好であること確認したら、主翼と胴体のすき間に瞬間接着剤を少量ずつまんべんなくつけて主翼と胴体を完全接着します。
  • この時、瞬間接着剤をつけ過ぎないように注意しましょう。
  • 瞬瞬間接着剤が固まるまで1分〜2分程度待ちます。


尾翼の取り付け

主翼の取り付けがうまくできれば尾翼の取り付けは簡単です。
ここで注意を要するのはスタブティルトをつけるところです。尾翼の取り付けも基本的には主翼の取り付けと同じです。

点検する
  • 尾翼の中心部上面の胴体に接着する部分に下反角を付けた際のバリがないか点検します。
  • もし、バリがあったら500番のサンドペーパで取ります。
  • 注意 絶対に削り過ぎないようにします。あくまで、バリを取るのであって、間違っても翼を削ってはいけません・・・・・主翼と尾翼の取り付け角を±0°が狂ってしまいます。
印を付ける
  • 胴体下面に主水平尾翼の前縁位置を図面どおりに鉛筆で印します。
まずは練習
  • 機体と尾翼を逆さにひっくり返し、左手に胴体を持ち、右手で尾翼翼を持ちます。・・・・・どちらでもやりよい方でよいのですが。
  • 尾翼の後縁を持ち上げるようにして、尾翼の前縁と胴体の前縁位置の印を合わせてから尾翼の後縁を下げ胴体に密着させます。・・・・・@
  • かつ、尾翼の中心線(下反角の折り曲げ線)が胴体の中心線上にくる様にします。・・・・・A
  • さらに、機体を目の高さにして正面から覗くようにしてスタブティルトを決めます。・・・・・B
  • この@ABがスムーズにできる様になるまで何回でも練習をします。
  • 注意@ABのうち、Aは精度を要求される作業となります。確実に出来る様にします。
    • @の誤差は±1.5mm以内を目標にします。
    • Aは誤差なしを目標にします。
    • Bは尾翼左右取り付け差が4〜8mmになるようにします、これは仮止め後に手直しが可能です。
仮止め本番
  • 練習の@ABがスムーズできる様になりましたか。
  • 胴体下部の尾翼取り付け部の中心に瞬間接着剤を1滴おとします。
  • すかさず、@ABを実行します。
  • そのまま、Bの状態で、20〜30秒待ち、そっと尾翼を持っている手を離します。
取り付けの点検
  • まだ、瞬間接着剤1滴での仮止め状態です。絶対に尾翼は持たずに点検を行ないます。
  • @ABの出来具合を点検します。
  • Bの狂いは、手直し可能です。
    • スタブティルトを簡単に計測する方法がないので、こんなものかという程度の精度で問題ありません。
    • どうしても気にいらない場合は、胴体の尾翼取り付け付近と尾翼の中心付近を持って少し左右に揺さぶるようにし、仮止めの接着を少し剥がすようにします。
    • 瞬間接着剤を一滴つけ直ちにBが目標の位置になるように固定し接着剤が固まるのを待ちます。
  • @とAに狂いがある場合は潔くやり直します。
  • やり直しは、1の点検からもう一度挑戦します。練習も再度やります。なぜ、狂いが出たか考えながら練習しましょう。

参考図を参照して下さい。


瞬間接着剤による本取り付け
  • 点検の結果全てが良好であること確認したら、尾翼と胴体のすき間に瞬間接着剤を少量ずつまんべんなくつけて尾翼と胴体を完全接着します。
  • この時、瞬間接着剤をつけ過ぎないように注意しましょう。
  • 瞬瞬間接着剤が固まるまで1分〜2分程度待ちます。

ヒント

虫ピン等を使って、仮に翼を胴体に固定してやる手があります。
試してみて下さい。

3の「練習」のところで虫ピンで仮固定します。
虫ピンを複数本使って主翼や尾翼を仮に胴体に固定します。この方法の場合でも、主翼,尾翼の順に取り付けます。
  • @とAの狂い防止に対しては有効です。
  • Bはこの方法でもなかなか決めるのに難しいものがあります。

仕上げ



ひとつ戻る。
次にすすむ。
「作ってみようHLG」のトップページにもどる


ホームページに戻る