Dr.石井の「FF文化論」連載第2弾!!
  (お待ちかね!「あほうどりの由来」篇“part4”)
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“あほうどりの夢”
ウンイグレット−HLG(久保 晃英)
 皆さんお久しぶりです。ランチャーズの久保です。ここの所記録会に顔を出しておりませんでしたが、如何お過ごしでしょうか?私の方は、細く長く模型飛行機をやっております。ここしばらく私が気に入っている、オリジナルの機体の図面を発表します。図面としての出来は素人ですので、解りにくいところが有るかも知れませんがご勘弁を・・・
 長いことイギリスのトムバスケル設計の、室内用HLGばかり飛ばしていましたが、長年これを飛ばして解ったことは、室内機用に設計されたこの(バスケル)の機体は、翼型が、アンダーキャンバー・乱流板付きで、これがブレーキになってしまい、高度が取れないのです。やはり、高度を取るには通常の翼型が良いです。
 最近自作のHLGの図面を書いて、そこそこ満足の行く性能を出すことができました。この機体の特徴としては、翼型は普通のもので、平面形も直線のみで構成されているので作りやすくなってます。また、空気抵抗を出来るだけ少なくするため、胴体からの突起物を極力減らすべく、3ミリ檜材を航空ベニアでサンドイッチとする構造とし、更に火縄の取り付け位置を主翼の後ろ側としました。サンドイッチ用の側板にはラジコン用フィルムを貼り1.4ミリ精密ネジで胴体に固定します。平面形で見られる特徴はウィングレットで、これが有るのと無いのでは、試しに無しで飛ばしてみましたが、明らかに滑空の伸びが違いましたので、本機の場合はかならず必要です。ウィングレットの目的は、翼端の空気抵抗(誘導抵抗)の減少です。
午後  胴体の図は2種類有りますが、下のは、更に軽く作る為に胴体側板を肉抜きして、垂直尾翼も肉抜きしました。ここまでやる必要は無いと思う方もいると思いますが、考えられることは全てやってみようかという思いで考案しました。
 主翼の付け根は出来るだけエポキシでがっちり作るべきで、特に主翼前縁側と胴体との接合面は図面にも書いてある通り、上下ともエポキシで補強して下さい。これをしないとフルスローランチングで、主翼前縁から主翼が裂けてしまいます。又、主翼後縁の指かけは、必ず左右に付けるべきで、これだけの翼幅になると必ず必要です。私はさらに、主翼後縁の中心に5×80ミリ位のカーボンを張り付けています。全備重量は私の場合、61グラムでしたが、風の強い日は、必要に応じて胴体内部の肉抜き部分に板鉛を積んで重くすると良いと思います。又、風の強い日は重心位置も前寄りの方が良いようです。
 本機の欠点は主翼の翼端が折れやすい事と、胴体の製作が従来のHLGより手が掛かること。それから、胴体の高さ方向の寸法が短いので、投げ上げ時にぐらつき安い恐れが有るかも知れません。その場合は、サンドペーパーを胴体のカーボンパイプの方にも、貼れば少しはぐらつきが収まると思います。それではまた、秋に大宮たんぼでお会いしましょう。(2001年夏 久保晃英)

         
図面はコチラです.(準備中です)


ミニ4駆用モーターの電動FF機(坂下哲也)
 以前から店頭でキットを見かけたり、誠文堂新光社から出ている“必ずよく飛ぶ電動プレーン(白川英雄著)”という本を読んだりして、いつか試したいと思っていたミニ4駆モーター駆動の電動FF機を作ってみました。機体は主翼、尾翼を既存のロケットグライダーから流用し、胴体とパワーユニットを新作しました。規格の詳細はわからないのですが、P−30の電動版でE−30と言うのがあるそうなので、主翼は30インチぎりぎりまで延長しました(規格の詳細をご存知の方がいらしたら,教えて下さい)。充電は、単1乾電池4本直列の電源から直結で行います。したがってモーターランの時間は放電状態からの充電時間でコントロールします。12cmのプラスチックペラ直結の場合、30秒の充電でトルクが効いているのは15〜20秒くらいでした。
午後  フライト自体はパワー不足と翼面荷重過大(11g/dm2)で、競技用のライトプレーに遠く及ばないものでしたが、ギヤダウンを含めたプロペラとのマッチングや翼面積の拡大、NiCd電池変更(110mAから60mA)による軽量化などで,まだまだ良くなると思います。直結で充電する分にはとても手軽にで楽しめますので、みなさんもいかがでしょうか。
         
図面はコチラです.






Active Galsからのお知らせ(代行・木引敬一.2001.8.30
 女性による人力飛行機の記録作りに挑戦しているActive Galsのパイロット堀琴乃さんから以下のメッセージを寄せられましたので紹介します。私も航空情報の記事を読みましたが、専門的な内容を分かりやすく説明してあり、興味深く読みました。皆さんも機会があれば読んでみてください。(木引)
 『こんばんは。AGの堀です。ご無沙汰しております。お元気でしょうか?いつもお世話になり有難うございます。航空情報に続き・・・私達の昨年のフライトを航空技術で公開することになりました。航空技術9月号(9月1日発売予定,日本航空技術協会).僅かですが、PIOにも触れました。既に発行済みの航空情報9月号(酣燈社,7月20日発行)と合わせてご覧下さい。どうぞご一読下さい。お知り合いの皆様にも転送願います。ご意見ご感想をお待ち致しております。KoToN--hori』
NHK『その時歴史が動いた』第66回そして人は空を飛んだ
                             〜ライト兄弟に先がけた男・二宮忠八の挑戦〜
 上記シリーズで,ヒコーキにまつわる話が紹介されたのは「YS-11」に続いて2度めでしょうか.今回は,我々FF屋にも縁の深い二宮忠八(敬称略)の偉業が検証されました.もちろん,我々にとっては周知の事実がほとんどで,物足りない内容ではありました.でも,忠八の名を知らない聴視者がほとんどだったでしょうから,我々の大先輩(?超先輩と言うべきか)の名がある程度は知れ渡ったことで,満足しましょう.下は,NHKのHPに掲載された宣伝文です.
  
主人公/二宮忠八 放映日:2001年8月29日(水)午後9時15分より NHK総合
  その時/1903年12月17日 ライト兄弟,人類初の有人動力飛行に成功
  番組のあらすじ :1903年,ライト兄弟が世界初の有人飛行に成功.人類は大空を自由に飛ぶという長年の夢を叶
  えた.しかしそれに先駆けて飛行の原理を発見し,人を乗せて飛べる飛行機の製作をほぼ完成させていた日本人がい
  た.二宮忠八だ.幼い頃から好奇心と奇抜なアイデアで周りの人を驚かせた忠八.やがて空を飛ぶことに思いをはせるよ
  うになり,26才で独学で航空原理を発見した.忠八は,妻・寿世(かずよ)の理解と協力を得て,「玉虫型飛行器」の機体
  を製作.着実に夢を実現に近づけてい った.忠八は,軍の無理解にあっても決して諦めず研究を続けた.
  1903年12月17日,ライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功.20世紀最大の発明により世界は航空機時代へ
  と突入する. ほぼ同じ頃に日米が夢見ていた「空を飛びたい」という願い,その夢がかなった瞬間を描く.(NHK‐HP)

 番組にゲストで出演されていた吉村昭さんが書かれた『虹の翼』は,綿密な調査に基いた力作です.
 『虹の翼』吉村昭著/出版社→文芸春秋/発行年月→1983年09月/ジャンル→文春文庫/販売価格 524円(税抜)氏には,他にゼロ戦の生産現場に注目した『零式戦闘機』(新潮文庫\476)があり,こちらもオススメです.(鰻犬)

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