胴体を作る−1−

胴体の削り出し



写真は胴体用の桧を所定の長さに切断し、テーパを付けて仕上げた状態のものです。


1.胴体の切り出しとチェック

胴体用の桧を所定の長さに切断します。
切断の後、胴体上側の主翼を取り付ける部分に主翼の前縁,後縁の位置を、胴体下側の尾翼を取り付ける位置に尾翼の前縁の位置を印しておきます。

ポイント
胴体用の桧は柾目の通ったしっかりとした材料を使うのが最良ですが、よい材料を手に入れるのは難しいものです。
1本の桧棒でも木目は一定でありません。木目をよく見て、胴体のテーパを考慮した切り出しが必要です。 波うっている木目を責極的に利用してテーパのラインと木目が平行になるように板取りをするのも手です。

<チェックポイント>

ここでの最大の留意点は主翼取りつけ位置(胴体上部)と尾翼取りつけ位置(胴体下部)の平行を保つことです。これが、HLG製作の重要なポイントです。

これは主翼と水平尾翼の取りつけ角差を±0にするためのものです。この作業をきっちり決めないと発行・グライドの調整が困難になります。



胴体用の桧を所定の長さにカットしたら胴体下面になる側を平面な作業台にあてがい、 作業台と胴体間に歪みのための隙間がないことを確認します。


更に、胴体の主翼取り付け位置の前縁部分から後縁部分までの胴体上側と下側が等間隔であること。つまり、平行であることを確めます。


この1,2のチェックで問題があるようでしたら、いさぎよくその材料を使うのをあきらめます。
それほどむづかしい作業でもありませんし、時間もかかりませんので必ずチェックして下さい。

このチェックは胴体用桧を所定の長さにカットした直後とテーパを付け仕上げた後2回チェックします。

2.テーパをつける

主翼の前縁の印と後縁の印から前,後にテーパを付けます。テールの先端は5mmにします。 ノーズ(前側)は先端が10mm位になる様に軽く弧がついたテーパを付けます。

鉋,小刀あるいはカッターナイフを使いおおざっぱにテーパを付けた後、500番と1000番の紙やすりで仕上げます。 角は紙やすりのみで、角を軽く取る程度に仕上げます。主翼の取り付け位置の角は取らずにそのままにしておきます。

注意
テーパを付けるのは胴体の上側のみです。他はさわらないで、必ず主翼の取り付け部分と尾翼の取り付け部分の「平行」性を保って下さい。

仕上げたら、必ず前項のチェックをしておきます。



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