上反角をつける

水平尾翼は下反角




この写真は上反角(水平尾翼は下反角)を付けた状態です。
全体的な感じをつかんで下さい。

上反角の大きさは飛行の安定性に影響します。
角度が小さいと風にあおられて傾くとそのまま回復せずに突っ込んでしまったりしますので図面の寸法は守って下さい。

主翼の上反角

主翼の削り出しが終了したら、型紙をあてがい上反角位置の線を再度描いておきます。

主翼を中心部で1回,左右の翼端のところで各1回、切断し4個に分割します。
分割にはカッターナイフを使いますが、ここでも刃を折って切れ味をよくしたものを使います。
前縁,後縁ともかなり薄いので慎重に切断します。

注意
刃の動きは必ず外から中に向わせます。絶対に内側から縁に向かって切断してはいけません。100%縁が欠けてしまいます。
縁はカッターナイフを上からあてがい押し切るようにするのも良い方法です。

あせらず、何回にも分けて徐々に切り込みをいれて切断します。



翼端上反角取り付け部分の加工

厚みのあるものを角度を持って接着するのですから、接着角度に応じて接着面を斜めに削る必要があります。
上反角が決まれば削る角度も決まるはずですが、ここは試行錯誤でいきます。
ここでもバルサに500番の紙やすりを貼ったもので作業します。

写真1作業台等の縁を利用して接着面の翼端側と内翼側を斜めに削ります。
・注意:翼を台等にセットする時、翼の前縁と後縁を台の縁にピッタリとあわせます。(写真の矢印参照)
・削り過ぎないように注意し、接着面全体を削るつもりでやります。
・ハイポイントのところを最も削り、縁側はほとんど削りません。
・一度に作業せずに少し削ったら写真2,3の確認をします。
写真2削った接着面を平らな作業台上で合わせてみます。
・ハイポイントのところに最も隙間ができ(写真の矢印参照)前縁,後縁は隙間がないことを確認します。
・写真2は所定の角度を付け終えた状態のものです。
写真3写真2の確認の次は所定の角度まで翼端を持ち上げてみます。
・所定の角度にした時、前縁,後縁側に隙間が出来る場合はまだ削り足りないので、写真1に戻り、削り込みます。
・前縁,後縁は合うが、ハイポイントのところに隙間が出来る場合は削り過ぎですので、削るのを止めます。
・接着面全部がピッタリ合うのが理想ですが、なかなかそうはいきません。
・何回か写真1,2,3を繰り返します。ポイントは決して急がないことです。
写真4左右の翼とも写真3の確認がOKなら、左右いずれか一方をまず以下の要領で接着します。
・作業台の上にビニールを敷き、内翼側に重しをします。
・翼端側にはカイモノをして、所定の角度を付け、接着面がピッタリ合っていることを確かめます。
・OKならハイポイントのところに瞬間接着剤を1滴おとします.....1滴です。
・ハイポイントのところに隙間がある場合はハイポイントに近い翼厚のあるところに1滴おとします。
・数秒後には固定されます、ここで接着個所のチェックを行ないます。
・前後のずれ、上下のずれ、所定の角度をチェックします。
・問題がなければ、あと5個所位に瞬間接着剤を1滴落とします。1分程経ったらカイモノをそっとはずします。
・問題があったら接着面を折るようにしてはずし、サンディングしてやり直します。
参考ビニールはスーパーマーケットのレジの傍に置いてある様なうすくチャラチャラするやつが良い。
・袋のまま、あるいは袋を開いて一枚ものにして作業台にセロテープ等で貼り付けます。
・電子レンジ用のラップやチャラチャラしないものは接着剤の離れが悪いのでだめ、使わない。

ポイント
・もう一方の翼は先に作ったものと翼端を向かい合わせにしてにして上半角を決めます。(写真4参照)この方が左右の上反角の違いがでにくい。
・この機体の所定の翼端上半角は内翼を平面において、持ち上げた翼端が39mmの角度です。



翼中央部の上反角取り付け加工
1.翼端と同じ要領で作業をします。
2.上反角度は一方の内翼を平面に置いた状態で、他方の翼端上反角取り付け位置が平面から20mmの角度です。
3.角度が浅いので接着面の削り過ぎに注意します。
* このページのトップの写真参照 *


水平尾翼の下反角

1.水平尾翼は下反角を付けます。(このページのトップの写真参照)
2.平らな下面側に折り曲げるので、左右を切り離す必要はありません。
3.中央の線上をカッターナイフでミシン目状に切れ目を入れます。
4.手で下向きに折り曲げ、逆さにして上反角と同様な手順で角度を付けます。角度は平面に対し翼端で30mm上がる角度です。
5.瞬間接着剤をミシン目からしみ込ませて固定します。



仕上げ

1.瞬間接着剤が固まったら作業台から離し、再度接着個所に瞬間接着剤を下面,上面から今度はマンベンなく染み込ませます。
2.再度瞬間接着剤が固まったら、接着個所のバリ等を500番と1000番の紙やすりで取り除きます。





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