翼型に削り出す




主翼、水平尾翼の前縁桧の接着が完全に乾いたら止めていたセロテープをゆっくり,きれいにはがします。

紙やすり500番で・軽く・固まった接着剤のはみだしを取っておきます。

注意

紙やすりで落とした接着剤のカスを作業台の上にの残さないように注意しましょう。
固まった硬いカスが残っている上で削り出し作業を行なうと、翼の下面が凸凹になってしまいます。

下面が少し凸凹しても大勢に影響はありませんが、たいてい上面を仕上げた後で気が付きちょっとがっかりしてしまいます。



主翼の削り出す

まず、超小型の鉋,カッターナイフ,小刀等で全体をおおざっぱに削り出します。


左の写真の鉋はボディはプラスチックで、刃はモリブデンです。もう10年くらい前に替え刃が1コついて300〜400円位で手にいれたものです。
大きさは25×80mmで刃の幅は20mmくらいです。軽いので微妙な感触で作業ができ、重宝しています。

バルサ鉋と言う安全カミソリの刃を使った鉋がありますが、鋭過ぎて好きになれません。
日曜大工店等を丹念に見て回り、小型の鉋を見つけたらとりあえず。手に入れておきましょう。
意外と使えるのが、写真にあるような小刀です裏返して使ったり工夫すると、カッターナイフよりも扱いよいようです。

いずれにしても、怪我をしないよう充分注意して作業しましょう。

仕上げは500番と800番〜1000番の紙やすりで行ないます。紙やすりは5mm×30mm×50mm位の大きさのバルサに貼ったものをいくつか用意して、使い捨てにします。 軽い方が使い良いようです。


おおざっぱ削り出しのポイント
1.一枚の板の状態で、翼上面のみを翼型に削り出す。下面は平のまま。
2.内翼のハイポイントラインに沿った前側3mm,後側5mm位のところはは削らない。
3.外翼は翼端上反角取りつけ位置から翼端に向かって滑らかに削りおとす。
4.ハイポイントラインから前縁,後縁及び翼端に向かい滑らかなテーパをつける。縁,端は厚さ1mm位まで削る。
5.バルサ,桧とも削りやすい方向(板目)があるので、刃が食込むようなら反対方向に削ってみる。
6.一度に深く削らずに少しづつけずる。強引に削らない。
7.左右対称になるよう注意する。特に翼端部分は注意が必要。



紙やすりで仕上げる


翼端から翼中央側を見た写真

500番の紙やすりを使い、ハイポイントを中心に前,後,左右翼端が全体的に滑らかになるように仕上げます。
前縁桧の先端はペーパナイフのレベルになるまで、徹底的にサンディングします。
前縁が0.5mm位になったら下面側からサンディングして、ナイフエッジに仕上げます。
後縁,翼端は1mm以下(気持ちとしては、0.5〜0.7mm位)に仕上げます。下面側は平のままで、角はとらずに角張ったままにしておきます。


翼断面写真

出来上がったら、1000番の紙やすりでさらに滑らかにしあげます。



水平尾翼の削り出し

水平尾翼は薄いので鉋やナイフを使わない方が無難です。
ハイポイントラインは特に意識しません。前縁は主翼と同様にナイフエッジに、後縁は0.5mm位に仕上げます。

注意
水平尾翼の中心線に沿った左右1.5mmはサンディン厳禁です。平らなままにしておきます。
これは、水平尾翼を胴体に取り付ける時に主翼との取り付け角差が付かないようにするためです。


仕上がった水平尾翼



垂直尾翼の削り出し

垂直尾翼は薄いので鉋やナイフを使わない方が無難です。対称翼に仕上げます。
前縁と先端はナイフエッジに、後縁は1mm位にします。胴体に取り付ける側は1.5mmのままです。





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