Launchers ランチャーズ会報2003年4/6号

●2002年記録会は8月10日(日)グリーンパーク(9:00〜12:00)
  2003年記録会は9月21日(日)大宮田んぼ(9:00〜12:00)です!

  季節の巡るのは早いもので、もうすぐFFの季節が始まります。大宮田んぼも広さは練
  習には十分ですが競技会となるとやや手狭で、様々な問題を解決しながらの運営となり
  ます。
  幸いにHLGは比較的狭い場所でも競技が出来るので。当分の間大宮田んぼは「日本の
  HLGの聖地」として大事に使いたいと思います。聖地では安全に気を配って、節度あ
  る飲酒と喫煙を守って明るく元気にやりましょう。

 記録報告
   @2003年6月記録会/CLG       A2003年6月記録会/HLG、
   B2003年7月記録会/HLG       C2003年7月記録会/CLG  

 お知らせ
   DFF日本選手権競技会案内           EFF世界選報告                 

 FFサロン
   F競技用室内HLG図面(壇上)       Gカーボン補強F1H製作メモ
   HWARBIRDについて 

◆2003年6月記録会の結果(HLG/CLG)                     

6月CLG記録会報告                                               佐藤・・・・@
  瀬谷で初めてのランチャーズ記録会でしたが,残念乍ら記録的には低調でした。優勝は
  ホームグランドで活躍されている仁木さん。やわらかい感じの機体(仁木スタイル)で、
  石井スタイルの発射(上昇)とグライドで288秒でした。2位もホームの田島さん、キレ
  イな機体で発射とグライドも安定し249秒。 3位も地元で紙飛行機の雨宮さん(211秒)
  でした。4位はグライダーのベテラン和田さん(初陣)でした。 5位はエンテの佐藤。
  6位はエンテと一般機を交替で飛ばした戸谷さんと、紙飛行機の吉本さん。8位はエンテ
  で初挑戦の岡田さん、前進翼でMAXを出しましたが残念乍ら視界没でした。次回に期待。
  以下略。(佐藤・記)
<追記>
  CLG・6月の記録が前月度の記録と重複していましたので,私の記憶の範囲で3位までを記
  します(正確ではありません).
  6月(水元公園)記録  優勝・加藤さん 245秒.2位・西原さん 238秒.3位・乙川さん 214秒.

6月PLG記録  瀬谷、晴天  27℃  風北東2〜4m/s10投中5投の合計  60秒MAX
順位 選手     R1  R2  R3  R4  R5  R6  R7  R8   R9  R10  F1 F2  合計 備考
 1   仁木     38  60  58  42  51  42  52  59   60  40              288
 2   田島     24  42  60  55  49  34  43  --   --  --              249
 3   雨宮     28  12  60  58  43  05  45  32   33  07              211
 4   和田     35  32  30  35  37  35  10  32   34  45              187
 5   佐藤     22  27  35  31  16  28  42  22   36  41              182  エンテ
 6   吉本     02  32  29  21  44  20  27  --   --  --              153  紙
 6   戸谷     23  38  20  30  28  27  30  20   06  19              153
 8   岡田     15  32  60  02  08  04  16  06   14  18              139  エンテ
 9   川口     35  36  16  25  08  19  --  --   --  --              131 
 10  ヨナハ   19  38  60  --  --  --  --  --   --  --              117 
 11  西田     45  55  --  --  --  --  --  --   --  --              100  紙

6月HLG記録会報告                                 1.相沢、2.平尾・・・・A
1.瀬谷は場所が広くないのでなんとなくサーマルがない時に飛ばそうムードが漂ってい
    ました。  こんな場面でもしっかりと井村さんが優勝、全体の流れを見てトップが確
    定したところで飛行は止めにしていました。会場の短手方向の風で60秒MAXは会
    場外へ出てしまう状況では合理的な判断でした。
    円盤投げスタイルのHLGも多くのフライヤーが出てきていますが今回ユニークだっ
    たのは大阪・長居スカイフレンズ所属・東京在住の片岡さんでした。ご本人のユニー
    クさの紹介は別の機会とし、今回は機体の方です。
      ■左右の主翼の長さが違う。投げ上げの時に持つ側の主翼が長い。ただし翼面積は
        左右同じ、上反角は比較的小さい。水平尾翼も同様。 → Uコンのスピード機!!
      ■胴体は通常の機体の胴体を寝せた感じ、魚にたとえれば通常のHLGが秋刀魚な
        ら、片岡機は  →  舌平目かやなぎ鰈(カレイ)!!
      ■ディサは火をつけた綿の紐が燃える熱で輪ゴムを切る主翼ポップアップ方式
         →  火縄は綿の紐そのまま。つまり火縄ではない  →  ただの縄!!
      ■飛ばす時の機体の持ち方は翼端の掴み方は手のひらですっぽり包むようにもち、
        ひとさし指を後縁に設けたフィンガー掛けに沿える。  →  ブーメラン!!
    まとめていうと、Uコンスピード機を舌平目ような胴体に、ただの縄に火をつけてブ
    ーメランのように持って飛ばす、バルサで出来た模型飛行機ということになります。
    他にもいろいろありそうだがさっそく、飛行を見せてもらうことに。ブーメランと思
    いきや、ほとんど通常の円盤げスタイルで発航、上昇速度は速い。が反転して地面へ
    今回はここまででおわり。
    個々について設計思想をお聞きいたしましたがこれも、別の機会といたします。急ぎ
    知りたい方はご本人に直接お聞きください。

2.久し振りの瀬谷ですが、不幸にも芝刈りの日にかち合って広場が十分に使えず。結果
    として記録は手加減をした値となってしまいました。且つ、やや風もあって道路側に
    飛ぶので、機体を守る為に早めのデザマワークとなっていました。集まりもやや悪く、
    関東初出場の片岡登志夫選手を入れて11名の参加者でした。今回は翼端投げが増え
    て11人中4人(相沢さんがどっちだったか不明)と次第に増えてきています。この
    中で投げが決まっているのは、春山、斉藤の両選手で、そろそろ優勝争いに加わって
    くるでしょう。他の二名(古矢、平尾)はやや問題ありで運が向けば良くなるかも知
    れません。投げでの確率が低く40%程度では勝負になりません。従って、気分的に
    スッキリせず野球投げの時の爽快感が無いのが最大の欠点でしょう。相沢会長は翼端
    投げと野球投げを使い分けて(両方とも飛ばないので悩んでいるのかどうか・・・)
    いて、どっちが主だったのか・・・・・・・。
    この日の条件では方向の定まらない翼端投げによる競技は不利でした。特に滑空2旋
    回程で道路に行ってしまう大型機は飛ばせる状態ではなく残念。
    優勝は気軽に投げた井村選手、それを追いかけて吉田選手が2位、3位に翼端投げに
    本気の春山選手と順当なところ。4位はこの所ずっと高度に元気のない池田選手、仕
    事が上手くいっていないのかな・・・。5位は遠路はるばる(まだ新潟か・・・)の
    宮辺選手。6位は高度は十分ながら勝利の女神が浮気をしていたのか斉藤選手。7位
    は当分の間不調の相沢選手、8位はHLG専業になってきた川口選手、ビリは関東初
    登場の片岡選手、彼は関西で活躍?していましたが、結婚して関東に移ってきて、ダ
    ンマリを決め込んでいたなんて許せん。但し、変な翼端投げの飛行機は評価できる。
    翼端投げの鼓動(ドンドンドン)が四大に大きくなるぞ・・・・・。

6月HLG記録  瀬谷、晴天  27℃  風北東2〜4m/s、60秒max
順位  選手  R1  R2  R3  R4  R5  R6  R7  R8  R9  R10  F1 F2 合計 備考
 1    井村  42  42  60  57  35  60  40  --  --  --             261  
 2    吉田  35  43  45  51  59  52  44  36  41  29             251  
 3    春山  41  28  58  35  34  38  39  19  55  48             241 翼端
 4    池田  20  42  28   2  32  28  49  59  46  44             220  
 5    宮辺  27  25  60  24  33  45  21  32  26  32             202
 6    斎藤  29  34  37  32  31  25  23  33  24  39             175 翼端
 7    相澤  27  09  24  35  23  35  26  27  30  44             171  ?
 8    川口  32  28  21  06  26  45  27  26  22  36             168
 9    平尾  42  16  23  23  30  17  20  07  18  27             145 翼端
 10   古矢  12  24  24  23  00  05  05  16  13  04             100 翼端
 11   片岡  04  02  11  05  08  03  16  14  14  --              63


◆2003年7月記録会の結果(HLG/CLG)                     

7月HLG記録会報告                                             相沢・・・・B
  梅雨真っ只中というこの日、会場は東京葛飾区水元公園です。くるぶしからすねの丈の
  草はびちゃびちゃ状態、でも予定どおり競技開始。雨は落ちないものの日差しは望めそ
  うにない空模様ではありましたがサーマルらしい風がそれなりに吹き込んでMAXもちら
  ほら出るコンディションでした。今回は会場が公園と言うことで安全面から13.5グ
  ラム(¥300)クラス、MAXは45秒での記録会です。天候のせいで会場は我々の
  グループとここを本拠にしているラジコン飛行機屋さんが居るのみでけっこう広々と使
  うことができました。
  競技結果は1秒差で加藤さんが井村さんを制して優勝、二人とも3MAXでした。翼端
  投げがすっかり定着してきましたが、果たしてこのクラスの小型機で使えるのでしょう
  か?  
  答えは、"使える"です。今回このクラスの翼端投げ機を持ってきたのは、唯一我らが古
  矢さんでした。公式記録は20秒の飛行でしたが、練習では40秒を越える飛行を見せ、
  「ちび太号」の垂直尾翼を大きく(面積2倍くらい)したような機体をヒョイと飛ばし
  ていました。同型機を自宅近くの公園でサーマルにもっていかれてしまったとのこと、
  このクラスでも翼端投げが使えることを証明してくれました。

  追記:戸谷さんが紙で特別参加してくれて、結構な記録でした。次回も頑張って欲しい。
  その他では声ばかりデカイ池田選手や、ヒコウキが言うことを聞かない相沢会長(日頃
  可愛がっていないからなー)、今日は連ちゃんの川口選手は、この日の環境ではきびし
  い。いずれも。次回は頑張るでしょう。
  8月の記録会は「ちび太号」(正確にはCHIBITA-GO)大会です。翼端投げ機でもく大会
  を楽しんでいただくために同機の規格を改定いたします。図面参照----

7月HLG記録会記録・ 水元公園、曇り、気温20度、北東2〜3m/sec.(45秒MAX 10の5)
NO 氏  名   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  合計  F1 F2 F3 総合計
 1   加  藤   23  45  25  35  21  45  40  35  44  45   219  
 2   北  村   28  45  45  29  35  29  40  43  27  45   218
 3   吉  田   40  27  17  27  22  13  25  35  45  23   174
 4   川  口   12  21  27  16   5  21  41  25  45  18   159
 5   池  田   21  20  16  25  10   4  27  25  16  21   119
 6   平  尾   21   4  15  24  19   3  10  11   8  25   104
 7   古  矢   11  11  10   6  17  26  15  20  12  16    94
 8   相  沢   10   7  12  19  13   9   8   5  20  21    92
 9   戸  谷   13  13  16  30  11   1   6   6  17   4    84

7月CLG記録会報告                                             佐藤・・・・C
  朝から天候不順で雨の心配がありましたが、無事に競技を終えることが出来ました。コ
  ンデイションが良くない為、気流の乱れが激しく記録は過去最低でした。
  優勝は初陣の林さんですが、小型機で比較的安定良く飛行して195秒。2位はエンテ
  の佐藤で158秒、3位はトレーナー新作で望んだ川口さん、139秒。4位は最長老
  の内山さん、127秒。5位はファイトマンの戸谷さん、123秒。以下省略・・・・
  追記:この日は草も深いし濡れているしで、パチンコの競技にはキビシイ1日でした。
  皆さん回収に難儀していました。

7月CLG記録会記録  ・水元公園、曇り、気温18度  南〜北風1.5m/sec.(45秒MAX 10の5)
NO 氏  名    1  2  3  4  5  6  7  8  9   10   合計  F1 F2 総合計
 1   林        37  14  38  45  21  30  15  45  24   18   195
 2   佐  藤    12  34  24  26  18  38  36   9  24   17   158
 3   川  口     /   /  13  17  28  34  23  21  13   33   139
 4   内  山    32  15  15   5  33  20  20  20  22   15   127
 5   戸  谷    21   8  27  12  37  17  16   8  12   21   123
 6   乙  川     /   /  25  24  14   5  25  15   6   26   115
 7   加  藤    25  11  16   3  18  29   6  12  20    9   108
 8   鈴  木    16   8  10   4   5   7  28   4  19   24    97

 お知らせ                                                                  

■  03年フリーフライト日本選手権の案内                                        D

1.主    催  日本模型航空連盟
2.競技種目  フリーフライト  F1A、F1B、F1C
3.開催日時  2003年11月1、2、3日(土、日、月)2泊3日  
4.開催場所  千葉県香取郡干潟町万才田んぼ
5.宿泊場所  千葉県海上郡飯岡町・国民宿舎  飯岡莊
6.参 加 費  選手−21,000円/1人(宿泊費、夕食を含む)、
              助手他は8000円/1人   朝食、昼食は各自が準備する事。
7.申 込 み  港区新橋1-18-2日本航空協会内・日本模型航空連盟
8.申込期限  03年9月10日(消印有効)
9.そ の 他  詳細については、日本模型航空連盟FF委員会、又は各クラブ事務局
              にお問い合わせください。
              又は、インターネットホームページ・「ランチャーズ」をご参照ください。

■  03年世界選の報告                                              平尾・・・・E
  ハンガリー大会は6年ぶりの受賞となり、目出度し、目出度し。

1.ゴム動力F1Bで中田さんが3位に入りました。成績・1,260+120+300+420+259=2,359秒
  97人中フライオフに34人が残って、9R、10Rが7分max。10ラウンド目で
  決着が着いた競技でした。最終ラウンドは暗くなっいたので、未だ飛んでいる高度なの
  に視界没となって259秒、残念至極ですねー。それにしても強いですねー。ゴムでは
  小堀さんの後、初めての受賞です。
  これで中田選手を抜くと2位、優勝と同じですよ。日本選手権頑張らなくっちゃー・・。
  岩田さんはフライオフには残って、8R5分maxは通過、しかし7分maxで200
  秒で27位。詳しくは末尾の挨拶文を読んでください。しかし、惜しい。  
  津田さんは練習中にF1Cに1番機を撃墜されて2番機を使ったようです。そのせいか1R
  を多分、トラブルで最悪の21秒で脱落。競技に置いては大した事のないマエナス要素
  でも選手をガタガタにする事があるので・・・・・。
  その他では、レンチャンで勝っていたクラコフスキー(ウクライナ)は7位、昔、昔の
  チャンピオン・ベン・イツァーク(イスラエル)が9位と健闘しています。又。今回は
  中国が復活してきてこの種目個人で2位と団体で5位と活躍しています。

2.エンジンでは金川さんは11位  成績・1,260+354=1,554秒
  62人中29人がフライオフに残って、金川さんは8Rで脱落、惜しいところでした。
  報告ではギヤモデルとノンギャー機のどちらを使うかで迷った模様。結局はノンギャー
  機で競技をしたようですが、7Rギリギリだったので、フライオフに残っただけでも良し
  とすべきと謙遜していましたが、今後もチャンスはある。
  関沢君は2日にわたる他選手機のサポートで疲労困ばいで、集中力を欠いて4、5Rを
  落として今回は43位、体力的な限界を感じた由、残念でした。    
  木引さんは2R目、上昇中にエンジンが破壊する事故があり、急遽2番機で発航したも
  のの28秒。飛ばしすぎと反省していました。意外な成績です。
  その他では、アメリカの2回連続の世界チャンピオンだったランディー・アーチャーが
  7位、ベルベツキーが17位、イギリスの古手、ケン・ホークスが23位とまだまだ元
  気。イタリーのマリオ・ロッカ、デンマークのコスターの名前は無い。

3.F1A・グライダーは次回頑張る
  この日は雨と風が強くサークリングが出来なかったとか。結局はボバリングで離脱した
  様ですが、サーマルハントはこの方が難しい。他国の選手は強風用のグライダーでサー
  クリングして離脱していた由。結果としてグライダー勢は今回は白井君の59位が最高
  です。宮本さんが79位。イスラエル大会で2位受賞の高橋さんが94位でした。この日
  はよほど条件が悪かったのか参加者108人中フライオフに残ったのはわずかに12名。
  しかも、5分フライオフ2Rで勝負が付いています。その他では有名なマカロフが12位。
  スタモフが24位でした。

4.日本・団体の成績
  全体−14位/38国、F1A−28位、F1B−20位、F1C−11位
  今年もロシア、ウクライナが強く1、2位、以下、アメリカ、カナダとヨーロッパ勢が
  続いていて中国が10位でした。どうやら中国の復活が本物のようで、どんな飛行機を
  飛ばしているのでしょうか・・・。地の利から言って、当然ヨーロッパが有利ですので、
  勝つには出来れば向こうに住むのがベストです。現職引退後、欧州に移住するのは経済
  的にも可能です。しかし、家族ほとんどが反対するでしょうな・・・・・・・・。

5.記録集計の方法について
  参考までに、中田さんの場合は、7ラウンドの合計に2、3ラウンドのボーナンポイン
  トの120秒を加算し、1,260秒+120秒=1,380秒。これにフライオフの
  記録を加算しています。
  ボーナスラウンドで180秒をクリアーした人がボーナス分を落とした人の内、他のラ
  ウンドを全てクリアーした人はボーナス分の合計が加算されています。この部分は日本
  での競技では人数が少ないので順位が問題にならなかったようですが、世界選ではボー
  ナス点で順位が決まっています。ボーナスラウンドを全てクリアーしたが他のラウンド
  を落とした人は、ボーナス分は加算されていない。この方法ですとボーナス分も生かさ
  れて、世界選の様に参加者96名の場合も、日本の様な30名程度でも自然な感じです。

6.最後に岩田さんよりレポートを頂いたので掲載します。
「ランチャズ合宿参加の皆さんへ」                                          岩田
  今晩は、今回残念ですが合宿に参加する事が出来ませんでしたが世界選手権の報告は文
  面で報告させて頂きますので宜しくお願いします。
  F1Bの競技は7月30日に行なわれF1A/F1Cでは雨とフィルドの真中にある川に悩まされ、
  着水する機体もなん機も有り回収班泣かせでした。
  F1Cは2日間を使い競技が行なわれる程悪天候でしたが、F1Bは朝こそ小雨が降りましたが
  競技中は曇り時々晴れ、風も1m~3m程度風向きも川にも行かず3日間の内一番条件の良
  い日でした。
  とにかくフライオフまでは残りたいと云う気持で1Rサ−マルを待つ間足がガタガタ震え、
  じっとしていられない程でしたが何とか無事にクリア−。ラウンドを消化して最後の7R
  はここで落としては全てがパ−になると思いゴム巻き後10分程度サ−マル待ち発航、全
  ラウンドmaxで終えフライオフへ。    この時点で96/34名が残り。
1)フライオフ1R目5分max。
  晴れ間出て開始後すぐに中田さんがスタ−ト、それを見て私も他の選手も次々に発航、大
  きなサ−マルに乗りmax、このラウンドで2名が落ち残り32名。
2)フライオフ2R目7分max。
  中田さんはラウンド開始後すぐにスタ−トしたと思いますが、私は少し遅れ少し待った後
  に発航しましたが、サ−マルに乗れず3分20秒で着地。結果を見ればこのラウンドで32名
  いた選手が、中田さんを含め5名だけが残っただけ。ラウンドスタ−ト後数分がチャンスで、
  後は殆どサ−マルが無い状態で難しいラウンドでした。
3)フライオフ3R目9分max.
  9分maxと云う事でスタ−トポイントを風上に移動し、19時半よりスタ−ト。結果的には
  10分ぐらい遅れラウンド開始、開始後すぐに中国選手が発航。他の選手も次々に発航、
  それらを見て中田さんも発航しみごとなパタ−ンで上昇高度は十分サ−マルにも乗りmax
  かと思いましたが日没に近く、4人のジャジが視界ボツ4分19秒で切られてしまいました。
  結果中田さん3位、おめでとうございます。
  最後に、フライオフ7R終了後は、ここまで残れたから満足とその時は思いましたが、今
  思うと、ここ迄残れたのに何で最終ラウンド迄行けなかたか、すご−く悔しくて残念で
  す。次回は....?。
  日本で応援してくれた皆さん、甘田での練習にアドバイスくれた、織間さん出口さん井
  沢さん前田さん有難う御座いました。            

  団体戦も良くなかったようですが、中田選手の3位受賞で、全て良し。ご苦労様でした。

 FF文化サロン                                                     

■  文化サロンについて
  このサロンはFF文化の発展を願って設けたものです。自転車、自動車競技、運動競技
  等は何れもサロンを牛耳っている欧米のやりたい放題にされて悔しい思いをしているの
  は日本だけではないでしょう。いずれは日本がその主催者となって、真の意味での健全
  な運営が出来るようにと、他の分野でもサロンを立ち上げて努力している人がいます。
  フリーフライトも同様で、欧米に振り回されることなく楽しみめる様にしようではあり
  ませんか。その志はともかく、ランチャーズの「文化サロン」は果たしてその重責を担
  っていけるのでしょうか。

  「遊び」はそれぞれの国において様々な考え方で存在します。根本的には意義の存在し
  ないのが「遊び」の筈なのですが、日本においては、ともすると全てが人生の教訓的で
  あったり、教育的であったりしないと、その存在を認めてくれません。
  日本の文化は端的に「役に立つ」もの以外は、内圧で消されてしまいます。又、各個人
  の心の中で「意義なし」として滅んでいく傾向にあります。これは日本の良さでもある
  と共に、日本人が「狭い」、「小さい」と言はれる所以です。これは何が原因でそうな
  ったのでしょうか。この辺りを解決しないと世界を牛耳る日本の「サロン」は誕生しな
  いのかもしれません。

■  競技用室内HLG・[壇上設計](図面別添)                 平尾・・・・・F
  
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 注)この記事の「室内HLG」は「屋外用HLG」であると後日訂正されました。
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  この間、世界記録に挑戦した記録用室内HLGの図面が投稿がありました。デカイ機体
  です。  翼は展開スパン658、スパン592mm、胴長499mm、主翼面積約4.7
  dm2、機体重量41g、翼面加重約8.7gです。翼断面は普通のHLG翼で屋外機
  としても使用可能でしょう。但し、主翼センターが左旋回用にオフセットになっていて、
  カテゴリーによって狙う高度は10〜15mなので強度と投げ方に一工夫が必要です。
  基本的にはこれまで壇上君が作ってきたHLGの延長上の設計と考えます。高度15m
  での滞空時間50秒は確かに驚異的です。但し、屋外の場合は気流によってははたかれ
  るので、屋外競技機として使用する場合、翼面加重はこれより重めでも十分に通用しま
  す。最近流行の「翼端投げ機」とどちらが有利か、興味のあるところです。
■  カーボン補強・F1H製作のメモ                       平尾・・・・・G
  F1HはこれまでのG級と違って、翼面積の規定があるので結構美しい機体になってき
  ました。  機体も軽量化されカーボンの普及でロングスパンになり、バント機構の搭載
  等性能も向上しました。本来は初心者の為のジュニア規定なのですが、国内でも外国製
  購入のカーボン機が増えて、競技としても高度な技術が必要になってきました。バルサ
  製のF1Hで勝つにはセンスと練習とテクニックが必要で、これでは初心者用とは言い
  難い。それとは別にFFの基本は自作ですので、今回、根性を入れて2機目のカーボン
  補強F1Hを作りました。機体が出来てみると反省事項多数、少しでも自作機の多くな
  ることを願って、記事にしました。参考になれば幸いです。

1.主翼  
  設計では出来るだけロングスパンをと考えたのですが、製作時に翼弦の巾を間違えて、
  設計より大きく(90→95)してしまった為、その分スパンが縮まりました。結果と
  して展開スパン1770mm、実スパン1730mm、アスペクトレシオ約19となり
  ました。心配していた重量は骨のみで67gと予想より軽く、F1Hの全重量220g
  を下まわりそうです。出口製のカーボンケブラー混在のカバーシートを使った結果、軽
  量化出来たようです。見てくれも黄色と黒の虎縞でハデハデの翼です。主翼の内翼は、
  スパーとDボックスの出来ぐわいで強度が決まります。今回作製したものは十分な強度
  があります。しかし、翼端部はDボックス部分で手を抜いた分、柔らかくシナリます。
  しかし、これまでの経験からすると木製と比べると十分な強さでしょう。材料を節約し
  た分軽くなって桁方向の翼重心は37%と、カーボン翼としてはセンターよりで運動性
  が向上しているはずです。カーボン翼ではDボックスで剛性を出しているので、それを
  翼端まで絞れない結果、どうしてもバルサ製より翼端が重くなるからです。
  滑空は抜群です。地上スレスレをなかなか接地しません。曳航テストは、初めは真っ直
  ぐ上がってきたのですが、サークリングに入れてからぐっと引くと外翼付け根から剥が
  れました。接着剤(30分エボキシ)が悪かったのか、接着がまずかったのか・・・・。
  90分エポキシに変更して、ヘアードライアーで加熱して付けなおしました。
  どうかな・・・・。
  

2.水平尾翼
  水平尾翼は手抜きDボックス使用としました。前縁部はカーボンシートのみであんこ無
  しの空のままで、カーボン皮膜とカーボン張りのスパーを接着しDボッスクとたもので
  すが、十分な強度があります。骨組の重量は4.6g、紙張り後の重量は6.5g。剛
  性の為に翼厚が5mm(9%)とやや厚くなりましたが、この方法はF1Bでも使えそ
  うです。
                                              
3.胴体
  胴体はG級グライダーのものを流用し改造しました。ノーズ部分はバニヤ、バルサ、檜
  使用のオール木製です。テールはカーボンパイプ、尾翼部分の金物は出口製のF1B用
  を使用。これはなかなかの優れもので調整機構が組み込まれて、費用は1500円程度
  で軽量です。
  タイマーは古式豊かなKSB製(2500円)。フックは欧州製のプラスチック(50
  00円)、直進、サークリング、滑空時等全ての旋回調整はフック部分で出来ます。今
  回は離脱のシステムはバントは止めてカタパルトランチ方式です。重心位置60%−66
  mm、フック位置は、石井ドクターは曳航性重視でややよたるぐらいのやや前よりで調
  整していますが、私は引っ張ると確実に直進するのが好きです。但し、直進性が良すぎ
  ると、曳航しにくい場合があります。重量はジョイント(ピアノ線4φ)を含んで128
  gです。
  *  F1Hの場合、ロングスパンと言えども、スパイラルを防ぐためにVISは必須で
      す。多少面倒くさいですが付けましょう。これには様々な方法がありますが、出来
      だけミスの少ない簡便な方法でやるべきです。サークリング時に「カイモノ」をし
      て尾翼の向角を増やしておいて、離脱時にそれをバネ式で外す方法です。この方法
      が接地時の衝撃に強く稼働率が良い。
  *  KSBのタイマーは振り子の部分に重りを積んで、目盛りと合うように調整します。
      バネが十分強いので重りを増やしても問題なく、最大7分程度まで持っていっても
      大丈夫です。
  *  主翼のジョイントは4φのピアノ線とし、翼端後縁部は墜落時の応力回避をねらっ
      て翼台のみとし、ゴムで引っ張って固定します。多少見栄えはよくありませんが、
      この方法は10年やっていますが破損防止対策としては良いようです。

4.システム
  システムは、離脱時にピンが抜けると、VISが外れて、ラダーのズーミングが効いて
  上昇時に左旋回して滑空に入れる方法です。このカタパルトランチで最良時には10m
  くらい上昇します。
  旋回半径は1旋回1分程度とやや大きめです。前回作製のF1Hは翼型の関係で高速滑
  空でサークリングが忙しい。今回は翼前縁をやや丸くして、アンダーキャンバーも増や
  して、且つ、ロングスパンにした分、遅い滑空の筈です。

5.重量配分:胴体128g+重り3g、主翼81g、水平尾翼6.5g、発信器3g、
  合計221.5g 重量が余ってしまったのは失敗です。現在のママでも、競技時の強
  度は十分あると思います。  しかし、強風時、及び墜落した時の強度は不足ですので次
  回は外翼部分の強度をもう少し上げようと思います。方法としては、檜スパーの上下に
  カーボン補強材を付加したいと考えます。

6.要求性能:カタパルトが決まった場合で、3分(沈下・毎分33cm程度)を狙いま
  す。滑空テストの結果は良好です。ロングスパン機なので、旋回がゆっくりですが、簡
  単なサークリングも問題はありませんでした。後は離脱調整、滑空時のピッチングマー
  ジン、サークリング調整ですが、それが終わると、当然全ての競技会の優勝を狙います。
  日本製カンバレ・・・・・

■  WARBIRDについて                               平尾・・・・・H
  最近のアメリカの状況ですが、「WARBIRD」がマスコミをにぎわしているようで
  す。「WARBIRD」の言葉自体、このままでは意味不明ですが、調べてみると「第
  2次大戦軍用機」を意味するようです。生産国にはとらわれず、有名機であれば何でも
  良いらしい。戦後60年がたって、何で今頃と言う感じですが、良く読んでみるとなる
  ほどと納得できます。と言うのは零戦、メッサーシュミット、スピットファイア、ムス
  タング、から始まって、B17、B29、B36に至るまで第2次大戦機の思い出のあ
  る高齢者が全世界を覆っているからです。飛行機乗りばかりではなく、飛行機の生産に
  関わった人、これらの飛行機に希望と恐怖を味わった人の数は数億人居るでしょう。そ
  の人々の「思いで探し」でもあるようです。ジェット機は当然少ないのですが、特にデ
  コボコの無いジェット機は人気が無いらしい。やはり大型透明風防や銃座があったりす
  る、物々しい機体が好まれるようです。船で言うと「帆船」と言ったところでしょうか。
  「WARBIRD」は「大戦機」と訳されているようで、近年とみに残っている飛行機
  が少なく、博物館をはじめ個人コレクターが展示用に求めたり修理して飛ぶようにする
  と、相当の額で買い取るようです。一種の宝探しの状況であり、どこそこに零戦がある
  等のニュースソースがあると専門家があちこちに飛んで探し出して、修復するようです。
  かって日本でも、「紫電改」が宇和島の海底から引き上げられたり、桶川に飛べる「零
  戦」が来たりしたことがあります。
  有名なのはアメリカの飛行機のお祭り「NATS」で、第2次大戦では俊足のムスタン
  グ、コルセアやベアキャットを更にチューニングして、レースを繰り広げる無制限級の
  エアレースや、実機を飛ばして演ずる「模擬空中戦」のショウが有名です。これらは近
  年特に人気があるようで、世界各国から見物に来るとのこと。
  大戦機も一時は安くて、飛ぶコルセアが500ドル、F86セーバーが2,500ドル、
  爆撃機は人気がなくて、ただ同然だったようです。その当時せっせと自分の庭(大草原
  か)に大戦機をかき集めていた人も居たらしく、ゴミ集めの奇人は今では宝の山を売れ売
  れと言う人がどっと来て、現在は人嫌いに成っている由。
  大戦機は特にアメリカで騒がれている様子で、マスコミ上でも話題になるようです。ア
  メリカのみならずイギリスでも大貴族の敷地内で飛行機大会が開かれる事があり、敷地
  内を大戦機が編隊を組んで飛ぶようです(敷地内をですよ・・・)。こういった場合は
  ヨーロッパ中から珍しい飛行機が集まって大盛況らしく、そのたびに少しずつ飛ぶ飛行
  機が減っていく(墜落や機材の限界等で)のは寂しい限りです。
  アメリカでは個人で大型双発機を始め140機を保有する人も居て、映画用や見物に貸
  し出したりして、結構な収入になるようです。現在飛ぶのは戦闘機が大部分のようです
  が、B17やB29を始めハインケルやランカスター爆撃機を趣味で飛ばしているのは
  驚きです。
  飛ばす費用も馬鹿にならないし、整備等を考えると個人で維持するのは余程の大金持ち
  でないと出来ないでしょう。まさに日本においては夢の様な話で、狭い日本では敷地内
  に飛行機を展示することすら大変でしょう。日本でもどこかの海に二式大艇が沈んでい
  る等あれば、調査の上で修復が可能となると引上げる事になるかも知れません。
  アメリカの大戦機発掘のプロは10万機ぐらいは情報を持っていて、希望者の要望に応
  じて価格的に引き合うと考えると、回収修理して届けてくれるらしい。
  アメリカは狂気の国で、140機を持つコレクター、ポンコツのF104をかき集めて
  修復して、軍用機よりも高性能機に改造して低高度スピード記録(1,580km)を
  更新する奴がいたり、F86、F104,ホーカーハンター、ミグ21のコレクション
  を持つ金持ち等日本では理解しにくい。
  このような話しを読んでいると、アメリカの持つエネルギーが我々の尺度では測りきれ
  ないと言う気がします。模型飛行機と言えども、この連中を相手に戦って勝つことは至
  難の業のように思えます。今回のFF世界選の成績は・素晴らしい・の言葉しかありま
  せん。興味のある方は、神田の古本屋街を探すのも一興でしょう。参考文献・文春文庫
  「幻の大戦機を探せ」02/3発行