Launchersランチャーズ会報2003年2/6号

●2002年記録会は4月13日(日)大宮田んぼ(9:00〜12:00)
  2003年記録会は5月18日(日) 瀬谷広場(9:00〜12:00)です!

  今年も早4月になり、さすらいの旅に出る季節となりました。近年、翼端投げの出現に
  HLG競技は激動の時代をわかえて、各人対策に追われています。他方、F1Aは電子
  タイマー搭載機が確実に増えています。F1Cはモーターランを含めギュレヘションの
  見直しの時期であり、F1Bは5分maxに対応すべく、翼巾1800mmのロングス
  パン機が標準になってきました。
  今年は、寒い寒いと言いながらも割と暖かい冬でした。最近の飛行機はカーボン化が進
  んで機体の消耗は減りましたが、飛ばす方の高齢化が進みすぎて大宮田んぼの常連の欠
  席が増えています。  人間としてのADL(Activities of daily  
  living)劣化にめげずに頑張りましょう。若手はもっともっと、脳の活性化に努
  力して・・・・・・

 result
                @2003年2月記録会/CLG    A2003年2月記録会/HLG、
                B2003年3月記録会/HLG    C2003年3月記録会/CLG      

 Information
                D第2回平城宮ライトプレーン競技会  E勝手な世界選手権情報          

 Salon
                Fマクスウエルプロペラ工作法について・・・石井英夫
                G尻馬編・翼端投げHLG実技 2     

◆2003年2月記録会の結果(HLG/CLG)                     

  2月CLG記録会報告                                             佐藤・・・・B
  天気が心配でしたが、9.00開始頃には平常のコンデイションになった。久しぶりに
  乙川さんが優勝、2位は前回(※2月16日)瀬谷から参加した春山さん、3位は小型
  機の倉田さん、4位はベテランの石井英夫さん、5位は長老の内山さん、6位は初陣の
  大久保さん(紙飛行機の専門でしたが戸谷さんの機体で参加)250秒は立派です。7
  位も初陣の河田さん、トレーナーを巧く飛ばして233秒は素晴らしい。8位は鈴木さ
  ん、好調でしたが、良く飛ぶ機体2機紛失で残念でした。9位は川口さん、10位は先
  尾翼で初挑戦の佐藤でした。
  ※  前回、2月16日の記録は全員了解の下に今回の記録に含めました。
  注  ホームページで延期にしたのですが、大宮田んぼに来た人は以外に多かったようです。

  2月月例記録会記録CLG  2月23日(日)大宮たんぼ・曇天、北風1〜3m/s、60秒MAX 
順位 選手名   R1  R2  R3  R4  R5  R6  R7  R8  R9  R10 F1/F2/F3 合計
1   乙川     55  10  60  33  60  44  60  54  60  41            295
2   春山     60  54  60  51  06  51  40  60  60  49            294
3   倉田     23  44  60  60  12  28  39  60  60  30            284
4   石井(英) 43  56  60  60  35  50  50  53  45  43            279
5   大久保   26  21  57  21  47  32  26  60  49  37            250
6   内山     39  35  50  31  46  34  35  40  46  60            242
7   河田     54  42  36  46  44  39  10  38  47  29            233
8   鈴木     15  60  33  37  25  60  37  33  23  15            227
9   川口     60  36  40  47  33    −    −    −    −    −            216
10   佐藤     31  36  31  27  46  27  25  34  48  45            209



  2月HLG記録会報告                                              吉田・・・A
  この日は先週予定されていたのを延期しての記録会でした。しかし、紙飛行機の記録会
  と重なって参加者は少なく10名、しかし、先週せっかくやった記録は生かすことにし
  てやったので、数字上は19名の参加となって、目出度し!!!
  この日の天候は、予報では芳しくないのだがインターネットの大宮田んぼの天気では「
  曇り後晴」で文句無し予想でした。皆様もランチャーズホームページをチェックしてく
  ださい。
  風は少しあったものの、HLGには全く問題なしの条件で、平尾も翼端投げ90cmH
  LGで挑戦したものの、2投目の投げ失敗で側溝に落ちて大破。優勝は次回持ち越しに
  なりました。
  さて、この日頑張ったのは翼端投げHLGの第一人者・吉敷選手、元祖石井満選手がも
  たついている内にパーフェクト+90秒でフライオフを片付けて、さっさと優勝、吉敷
  選手は強かった。2位はフライオフで66秒を出しながら破れた久保選手、緊張からか
  フライオフでの投げ方は変でした、残念。      3位はやっと芽が出てきた小川選手、
  センスは抜群なので優勝も時間の問題・・・。4位は299秒でその1秒を他人のせい
  にして、ぼやきっぱなしの大八木選手、日頃の行いが大切。
  5位はやっと来ました相沢会長、もうダメかと思っていましたが復活はあるのか。6位
  は川口選手、何時も二またかけて元気です。7位はこの日は姿が見えなかった井村選手、
  8位は石山選手、9位は今関選手、以上3人は先週の記録でした。10位は低空飛行が
  続く池田選手、11位は翼端投げ挑戦の平尾、12位は出席も乱調の吉野選手でした。
  久し振りに200秒近くを出した翼端投げ古矢選手が15位でした。今後は次第に翼端
  投げが上位を占めるのか、そうでないのか・・・・・・、さて、さて。

  2月月例記録会記録HLG  2月23日(日)大宮たんぼ・曇天、北風1〜3ms  60秒MAX
順位 選手名   R1    R2    R3    R4    R5    R6    R7    R8    R9    R10   合計     F1        総計
 1  吉敷     60  52  60  60  60  60                          300   90      390
 2  久保     60  16  40  60  57  60  60  43  43  60  300   66/5    366
 3  小川     60  53  60  60  00  24  49  60  37  60  300   63/34   334
 4  大八木   60  06  49  43  60  60  53  48  59  60  299
 5  相沢     52  34  51  44  34  60  40  57  21  30  264
 6  川口     28  24  19  26  46  35  46  60  24  60  247
 7  井村     52  49  43  48  35  38  46  44  38  50  245
 8  石山     40  46  49  56  43  50  41  05  00  33  244
 9  今関     44  43  46  20  45  22  51  45  51  40  238
10  池田    47  20  60  36  38  25  54  34  24  28  235
11  平尾    53  04  19  09  30  37  40  15  60  41  231
12  吉野    16  11  08  60  33  22  60  52  25  19  230
13  加藤    47  46  43  41  36  05  33  39  05  36  216
14  吉田    30  38  52  43  49  05  38  20  06  05  211
15  古矢    08  05  23  11  19  39  31  35  31  60  196
16  斉藤    24  13  38  37  41  06  18  17  25  33  174
17  石井(満)23  28    −    −    −    −    −    −    −    −    51

◆2003年3月記録会の結果(HLG/CLG)      
               
 3月HLG記録会報告                                                 平尾・・・D
  久しぶりの晴天で風も無く、やや焦り気味に大宮田んぼに急ぐ。このところ天候不順で
  イライラがつのっているので、今日こそは存分に飛ばしてやるぞとの気持ちジンジン。
  この日は集まりも良く、出だしの成績はそこそこだったが、2、3ラウンド目からバカ
  バカMAXが出始め混戦模様。成績を見ても誰もが勝てそうな雰囲気、ベタと駄目にな
  った選手はいなそー・・・。
  おまちどう様、小川選手が初優勝、前回も2位と悔しい思いをしていたと思いますが(
  本人は淡々と言っていますがどうか・・・)熟練の度を飛行機・人共に積んでの優勝で
  した。2位はこのところ大阪弁も冴えなかった井村選手、フライオフまで詰めながら、
  且つ、65秒を出しながらの結果でした。3位は相変わらず好調を維持している吉田選
  手、HLGはサーマルと言う「女神のそよ風」に嫌われるとアカン訳で、もう少し「キ
  レイキレイ」にするとまた勝てるかも。4位は遅れてきたランチャーの石山選手、相変
  わらず強いが4秒落ち、ここからが難しいところ。5位は復活なるかの加藤選手、少し
  すごみが戻ってきたか・・・。6位はやっと来ました東北の孤高の雄・阿部選手、素質
  (腕力のこと)十分なので、家族を捨てて関東に来れば常勝も夢ではない。7位は地元
  の割に不真面目な吉野選手、このところ通い詰めてはいるが今後がどうか。8位は新潟
  に出稼ぎ中の宮辺選手、疲れを癒しに来ているのか、疲れに来ているのか不明ながらま
  ずまずの成績。9位はまだまだ芽が出ない池田選手、一頃の高度が出ない。10位は何
  時も掛持ちの雄・川口選手が今回はHLGに命を懸ける決心が付いたか、HLGに選任
  しての参加です。
  以下省略としますが、この日の成績は立派なもので、何と古矢選手まで212秒とすご
  い成績でした。200秒以下は19名中1人のみ、名前は気にしないこと。
  注目は「翼端投げの吉敷」が229秒に終わったことです。ナンデダロウ、ナンデダロ
  ウ、ナナナナンデダロウ。まー翼端投げが凄すぎると種目を分けよう等と言い出す心配
  もあるので良いのでは・・。
  石井満選手の翼端投げ大型HLGはオイルダンパーによるラダー可変装置付きで上手く
  いくと見事に返ります。しかしまたまた確率は低い。注目!!  斉藤選手がスパン70
  cmクラスの翼端投げHLGをテストしていましたが、このくらいの大きさが1つの最
  適サイズかと考えています。小型の運動性と滞空性能のバランスが取れているのでは...。
  翼端投げHLGは今年の夏過ぎぎると一皮剥けているのではと考えていますが、真剣に
  やらないといけません。期待にそえるかどうか。

  3月月例記録会記録HLG 3月16日(日)大宮たんぼ・晴/風北1〜2ms  60秒MAX
順位 選手名  R1    R2    R3    R4    R5    R6    R7    R8    R9    R10   合計    F1       総計
 1  小川    32  48  58  60  60  38  60  41  60  60  300  32/120   420
 2  井村    60  60  31  60  28  60  31  45  60    −  300  65/32    366
 3  吉田    44  44  60  60  33  54  60  40  60  60  300  58/54    358
 4  石山    26  60  60  59  60  35  30  15  34  57  296
 5  加藤    27  60  56  51  35  59  60  40  60  33  295
 6  阿部    44  60  57  29  54  46  52  16  23  27  269
 7  吉野    60  08  50  20  42  17  60  47  35  31  259
 8  宮辺    60  36  37  10  41  14  60  02  15  60  258
 9  池田    36  60  22  37  31  42  60  60  36  25  253
10 斉藤    26  28  26  60  60  28  36  60  36  32  252
11 星野    27  38  48  22  60  41  60  29  18  40  249
12 久保    31  60  30  53  34  40  20  30  21  60  246
13 川口    20  57  15  60  20  49  23  19  55  19  244
14 石井満  32  27  11  18  36  25  32  60  24  49  237
15 吉敷    56  35  38  38  50  31  28  35  47  36  229
16 古谷    20  32  25  15  60  27  29  60  31  17  212
17 今関    37  25  47  14  14  42  39  34  26  42  207
17 長井    23  18  04  58  41  25  29  22  21  54  207
19 平尾    26  27  60  00  14  09  10  04  03  04  137

  3月CLG記録会報告                                              佐藤・・・・E
  ひさしぶりに風もなく最高のコンディションでした。優勝は瀬谷から参加の春山さん、
  楕円翼の大変美しい機体で素晴らしい上昇とグライドで300秒MAX+143秒でした。
  2位はフライオフで残念ながら打ち上げを失敗してしまいましたが、石井さんの指導の成
  果が出た鈴木さんでした、機体の工作も良く、次回期待出来そうです。3位はベテランの
  石井さん。4位は小型機の元祖・倉田さん。5位は前回から参加の河田さん、トレーニン
  グの成果が出てMAX2回は立派でした。6位は倉田号の西原さん、7位は遠慮して飛ば
  した岡田さん、8位はエンテの佐藤。9位は内山さん、機体の調整が間に合わず残念でし
  た。10位は前回優勝の乙川さんでした。11位は前回から参加の大久保さん、賞品の提
  供有り難うございました。12位は川口君(小2)、紙飛行機でした。13位は久しぶり
  にエンテで参加した加藤さんでしたが、お元気に姿を見て安心しました。今回PLG参加
  が初めて13名(最高)となりました。次回、もっと多くの参加を期待しております。

  3月月例記録会記録CLG  3月16日(日)大宮たんぼ・晴・1〜2m/s、60秒MAX(10投)   
順位 選手名    R1  R2  R3  R4  R5  R6  R7  R8  R9  R10  F1/F2/F3 合計
 1  春山      54  60  60  52  60  60  55  54  60   −   143   443 
 2  鈴木      60  44  23  60  30  30  60  60  60   −     03   303
 3  石井(英)  53  31  60  42  53  60  25  51  48  60           291
 4  倉田      43  43  39  60  60  24  60  32  57  49           286
 5  河田      41  56  48  45  52  04  60  60  49  39           281
 6  西原      57  47  60  28  60  33  50  32  44  40           274
 6  岡田      34  19  60  60  23  60  26  21  34  60           274
 8  佐藤      44  44  27  60  46  37  51  38  60  20           261
 9  内山      49  46  36  35  31  35  36  34  35  47           214
 10  乙川      11  32  32  31  60  18  03  46  20  31           201
 11  大久保    05  03  24  60  21  17  60  03  10  09           182
 12  川口(小)  12  11  14  05  09  18  37  17  08  15           101
 13  加藤(勝)  13  24  15  12  15  25  10  19  02  15             98


 お知らせ                                                                  
■  第2回平城宮ライトプレーン競技大会(旧来の松本杯を改変)          ・・・・D
日時  03年6月1日(日)午前8時受付、8時40分開会、9時競技開始、時終了予定。
会場  上記と同じ平城宮跡緑地公園第一次大極殿跡。
競技  9時〜11時の間に60秒MAXで3回飛行、満点者は決勝回に進む。
決勝  @11:15〜11:30まで2分MAX。満点は次に進む。
      A11:45〜12:00まで3分MAX。満点複数なら再度。
種目  @ライトプレーンの部(1分MAX3回の合計)
      Aミニクーペ&小型混合級(1分MAX3回の合計)
      BHLG(1分MAX10投中5回の合計)手投げです。
      CCLG(1分MAX10投中5回の合計)パチンコ発射です。
規定  *ライトプレーンは通称「平城級」という新ルール採用です。
@ 翼幅は45cmまで、ただし市販キットA級は認めます。
Aゴム重量は5gまで。自主計量によります。
B折りペラ不可、Cライトプレーン形式のもの、スチレンペーパー使用可。
  *CLGのパチンコ発射装置の基準を設けました。
@ ゴムは1.5gまで。棒は15cmまで。
  *ミニクーぺ小型混合はゴム5g未満。
参加  当日受付、参加費500円(少年無料)  参加者、同伴者のご協力で運営します。
お願い:CLGのカタパルトのゴムの規定は協議中で最終決定していません。暫定の案内
です。改めて早急に案内します。

■  世界選手権情報                                                    ・・・・E
  今年にある世界選手権の参加者は9名のフル参加で楽しみです。ハンガリーで開催され
  ますが競技会場はブダペストから50Km南方の牧草地で1995年と同じ場所のようで
  す。開催日時は7月27日〜8月1日の予定です。(以下インターネットより)
1.競技場所
  宿泊地はハンガリーの首都ブダペストの南、約50Kmのクンツェントミクローシュで、
  競技場所は郊外の牧草地の様です。良く知られた場所と言ってますので、1995年の
  宿泊地はドムソドと異なるものの競技場所は前回の近くの場所らしい。    
  南北に長い牧草地(2Km×7Km?)で周囲に山は無く、方向を定めるものがありま
  せん。所々に森があるのでかろうじて方向が見極められますが・・・・(ハンガリー大
  草原は200Km×300Kmと言われますので凄まじい大きさです)。ドムソドはド
  ナウ川の畔の避暑地で小さな町でしたが、今回の場所は交通の要衝の様で、そこそこの
  都市です。ヨーロッパの選手には使い慣れた場所ですが、日本から行く選手にとっては
  慣れていない分不利でが何とかなるさ。朝9時からサーマル有り。
2.気象条件等
  この時期は乾燥していて好天が続くようです。外気温は20〜22度と快適でしょう。
  但し、朝晩は寒いでしょう。日照時間は長く、朝5時から夜10時頃まで明るいはずで
  す。体力さえ持てば、ぞっとする程飛ばせます。
3.競技予定
  7月27日(日)到着日、28日(月)受付、練習日、29日(火)F1A競技、
  30日(水)F1B競技、7月31日(木)F1C競技、8月1日(金)予備日、及び閉会式
  競技の時間割  8時競技開始1ラウンド゙〜7ラウンド14時55分終了、
  5分フライオフ17時から、最終の11分フライオフは20時開始10分間
4.ウエッブサイト
   http://vb.eastcom.hu  始まったら毎日ご覧あれ。面白いよ・・・・・
5.食  事.
  昼食は競技場のテントレストラン、夕食はそれぞれの近くのレストランで採れる。費用
  は8Euro(約1000円)。大した町ではないのでレストランの程度は不明です。
6.ホテル他
  リストには29軒程載っていますが、全てがクンツェントミクローシュのものかどうか
  は、言語が読めないので解りません。2,500人程度の収容能力が有るようです。
  Eメールもあるので英語でやれば何とかなるでしょう。その他にヨーロッパの参加者の
  ためのキャンピングエリアが市内の設けられています。プールとスポーツホール付きで
  す。オーストリーでは日本語の分かるEメールもあるのですが。
7.レンタカー等
  昔はウイーンで飛行機を降りて車で走りましたが。現在は現地まで飛行機で行って地元
  のレンタカーを借りるのが良いでしょう。空港に店があると思いますが・・・・。
  前回は回収用にレンタルバイク店が当日突然店を開きましたが、今回はどうでしょうか。
8.その他
  1995年のハンガリー大会での経験では、ほとんどの工業用品が揃っていました。ブ
  ダペストには日本のユニディーの様な店舗があり、パラソル、アイスボックス、折りた
  たみ椅子、金槌、電池等揃っています。中華料理店やデパートもあります。世界的に有
  名な温泉(王室御用達)があるので、是非ジャボンと・・・・。
  ハプスブルグ家の本拠地でもあり、文化度は高く物価は安いので様々に楽しめるでしょ
  う。人種はマジャール人(東洋系)が主ですが、金髪黒髪、体格も大小様々です。パプ
  リカの本場ですので、何でもパプリカには飽き飽き・・・・・。CDは高かった。
  1991年当時は道路も貧弱でしたが、95年には高速道路が縦横に走って、そこら中
  で工事をしていました。現在は更に変わって良くも悪くも文明的になっているでしょう。
  現地にスズキ自動車の工場があって「カルタス」が走っていましたが・・・・・。
  競技場は当時はヤブ蚊が多く「蚊取線香」が有効でした。蚊対策グッズ持参がよいでし
  ょう。現地で殺虫剤を買った人もいた様です。                                

 FF文化サロン                                                     

  この記事は石井英夫さんが「瀬谷フリーフライトクラブ」機関誌用に書かれたものを、
  逃さず転載するものです。これもFF模型飛行機界の為と考えて掲載します。よろしく。

■  マックスウエルプロペラ工作法について・1              石井英夫・・・・・F

  プロベ自作派を応援します
  瀬谷広場でライトプレーンが盛んになってきました。プロペラ自作派も増えて、性能向
  上ぶりもめざましいものがあります。プロペラ素材は通常はハードバルサですが、いま
  瀬谷ご用達はこだわって固い米ヒバ材1色です。こいつは木目がいいので仕上がりは申
  し分なしですが、何せ固すぎるのが泣きです。時間はかかるし削るのに手が痛くなるん
  ですが、いや、これが楽しみでという人もいるから世の中はわかりません。
  プロペラのことを書こうと思います。このところ他所の会報にばかりで地元はサッパリ
  の技術顧問ですから、たまには何か書かないと。ちょうどライトプレーン競技が始まっ
  た折りでもあることだし、書くのであればプロペラの話しだと考えました。
  プロペラの話しはオレには分からないと、アタマからキメて逃げ腰になるムキもありま
  すが、ちょっと待て、「石井サンのプロペラ話」は分かりやすいことで業界(?)でも
  信用があるんです。これ、自分で言っちゃミもフタもないのは承知していますが、ホン
  トです。ファンらしき読者がいて、遠方から便りをくれるんです。「プロペラの理屈は
  難しくて苦手だったけど、今度の石井サンの記事で少し面白くなってきた」とかなんと
  か書いて、いくつかの質問項目つきで。ですが、文章でのアドバイスでは限りがあると
  思いますけどね。
  久しぶりですから、少し腰の入った実のあるものを書くつもりです。この文は瀬谷のプ
  ロペラ削り屋さんへの応援の気持ちですからめんどうがらずに、ま、読んでみてくださ
  い。読んですぐプロペラの性能が良くなるという話しではありませんが、ここが入口の
  プロペラ基礎知識の話しです。読めば、もういちだんと模型飛行機が面白くなること請
  け合います。
  もうひとつ重ねていいますと、長年模型ヒコーキ家業をやっていて何が面白いかといっ
  て、プロペラがいちばん面白いです。やってもやっても技術的にオク深いから飽きませ
  ん。模型飛行機家の実力はだいたいプロペラを見れば測れます。
  さて、ここから本題です。模型プロペラ作りの方式・型式はいろいろありますが、いま
  瀬谷のみなさんが手を痛くして取り組んでいるのは「マクスウエル法」(Maxwel
  l Prop System)と呼ばれる古くて有名な工作法です。模型界では「マクス
  ウエル」で通じます。ご存じでしたか。
  いま、瀬谷の自作プロペラ風景に他方式はなく、マクスウエル一色なので、今回書くの
  はマクスウエルが中心の話になります。材料選びや削り方などの実技面のことは、すで
  に仁木さんから実技指導が行きと届いていますから書きません。マクスウエル法の由来
  から始まって、どんな特質・どんなキャラクターのプロペラかという、そちら方面のこ
  とを書きます。

  戦時中すでにあったマクスウエルプロペラ
  マクスウエルプロペラの由来は古く、石井の少年時代(つまり戦時中)にすでにありま
  した。先進技術ばやりのいまの模型界からすると、古きも古し、神武天皇が「これは古
  い!」といったかいわなかったか(まさか?)という話しがあるくらいの年代物です。
  毎日新聞(東京日日新聞との合併で当時はたしか東京毎日新聞)から出ていた、昭和1
  8年ごろの「模型航空」誌(模型ファンのバイブルでした)に外来技術の1例として紹
  介されたのがはじまりです。石井少年ももちろん、良さそうな桐材などを探してきて、
  新式のプロペラに取り組みました。新聞紙にくるんだ角胴競技機を大事に抱えて、小田
  原から電車を乗りついで、文部省主催の丸子多摩川べりの県大会(9月20日航空記念
  日行事)に参加出場した記憶があります。
  技術の世界でなんでこんな不連続が、という話になりますが、思えば戦時中の模型飛行
  機技術と今とでは、まるで異質です。共通性というものがありません。エレクトロニク
  スだって、真空管技術と半導体技術じゃ異次元ですしね。昭和初期生まれの生き残りと
  して、乱暴を承知でいわせてもらえば、戦前・戦中の模型ヒコーキ技術で今に通用する
  技術なんぞありません。約1例を除いては、です。
  翼性能を決定する翼型(翼断面)問題などは最適例で、当時の有名翼型で今使いものに
  なるものはありません。実機用の優秀翼型とされ模型用にも推奨されたゲッチンゲン翼
  型、NACA翼型、クラークY翼型など、今の常識からすると模型翼にはとんでもなく不適
  合で、どうしてかというと、当時の模型航空界をリードしていた1流航空学者・技術者
  のセンセイにも、実機と模型の空力(エアロダイナミックス)の決定的な違いにまでは、
  理論が及ばなかったのです。そういう経緯があるのでいうのですが、模型航空に関する
  限り、古いものに価値はありません。今はこうだけど昔はこうだった、比較の意味・技
  術でなら別ですが。職人芸とは違うので、経験何年も無意味です。古い知識や古い技術
  で出来上がった模型人ほどダメ−−ということは、若い頃に覚えた間違った知識・技術
  が捨てられない−−ま、そういうことです。                 
  さて、一つの例外と言ったのは、これだけいえばお察しのとおり、この文での主人公、
  マクスウエル式プロペラ工作法のことです。これでけは半世紀を超える風雪をくぐり抜
  けて、しぶとく現在に生き残りました。戦時機の古技法としては異例のことで、もはや
  ひとつの「古典」というほかありません。      高性能プロペラが競い合う現模型界に
  おいては、さすがに主役こそ張れませんが、なお実力派プロペラの地位はゆるぎません。
  囲碁、将棋界に古典定石(定跡)があるように、マクスウエルプロペラの賞味期限はな
  お当分続くものと思われます。図面参照。以下次号


■  尻馬編・実技−翼端投げHLGについて・2              平尾・・・・・G
  翼端投げHLGの調整方法が次第に解ってきました。翼端投げの場合どうしても左に入
  りやすいので、これを如何に防ぐか。次に高度を落とさずに滑空に入れるには機体はど
  うあるべきか、さらに、きれいに右旋回滑空に入ったのにスパイラル状に突っ込ませな
  い垂直尾翼面積は・・・等々に全てのテクニックが投入されます。そして解ったこと。

1.機体サイズは2分化されるか
  現在の記録会での様子では翼端投げHLGでは、石井満君の持ち込んだ大型HLGと吉
  敷君が定番にしているスタンダードなHLGの2派があります。性能面で考えると断然
  大型が有利な筈ですが、機体の製作面と耐久性から考えるとスタンダードが有利である。
  成績面では現在吉敷君が一歩リードしている。しかし今後は本格的な翼端投げHLGが
  普及するにともなって大型が伸びるのか、はたまたHLGの簡便性が優先されて小型H
  LGが主流を占めるのか解りません。吉敷君の高度を見ていると野球投げ以上の高度が
  取れているので(推定では+5%程度か)、3〜5秒程度は記録が向上していると考え
  ます。以上の事から考えると、大型HLGで90秒、小型で70秒が滞空性能の目安か
  思います。今後大型機を開発するに当たっての目標は、如何に簡便に作れる機体設計が
  出来るかがテーマとなるでしょう。


2.翼端投げHLGの原理・(チョット大げさかな!!)
@  翼端投げHLGは普通の模型飛行機である。
  HLGではゼロゼロ調整が常識だが、翼端投げHLGは普通の模型飛行機と考えるべき
  で、向角が必要である。そこで、主翼、又は水平尾翼に向角を付ける。野球投げのHL
  Gの場合、向角があると投げで宙返りをするが、翼端投げHLGでは早く頭上げをさせ
  て滑空に入れるのが望ましい。
  そこで主翼又は水平尾翼に向角を付けるへきである。と言うよりも向角を付けても弊害
  が無いので、早く突っ込みから回復させるために、当然付けるべきである。

A  滑空旋回は右回りとする(右手投げの場合)
  原理的には、翼端投げで左スパイラルに入る可能性が大きいので、ラダー、又はその他
  の方法で右旋回に調整する。これによって左旋回スパイラルに入りにくくする。

B  高速上昇時の左翼の揚力を大きめにする
  翼端投げの場合、早く右方向に逃げて欲しいので、左翼の揚力を大きくして右旋回に入
  りやすくする必要がある。これは左翼を少し煽っても良いし、左右の捻り下げの量をア
  ンバランスにして調整しても良い。しかし、左翼面積を大きくするのは望ましくないと
  考えている。その理由は後で述べる。

C  左翼をやや重くする。
  これは、右スパイラル防止の対策である。更に、その対策をやるには右翼の面積を左よ
  り大きくして、旋回内側の翼の揚力を増してやるとより安定する。

D  滑空時対策として右翼面積を大きくする。
  Bで左翼面積の揚力を大きくすると言ったが、これは向角等で処理すべきと考える。な
  ぜならば、もう一つの問題として、右旋回に入ってからのスパイラルダイブがある。こ
  れを防ぐために右翼を大きくして処理したいと考えているからである。投げの高速時は
  左翼の向角で右旋回に入れて、速度が落ちてきた当たりで、翼面積効果でスパイラルを
  防ぐのが良さそうだと考えているからである。

E難問!最適垂直場翼面積(容積)のについて
  垂直場翼面積(容積)を大きくすることによって、返りは良くなるが大きすぎることに
  よって螺旋スパイラルに入りやすくなり、せっかく取った高度を落とす。この辺りが微
  妙であるが、これまでの経験によると面積はさほど大きくしなくても良さそうである。
  その理由は翼端投げ時の速度が高速であり、比較的小さくても十分に効くからである。
  特に小型機(スパン60cm程度を言う)では、スタンダードのHLGの尾翼面積をや
  や大きくすると、投げるとき持つ部分の補強おすれば、結構な高度を取りきれいに返る
  ようだ。大型機の場合(スパン90cm程度から)場合は、慣性が大きいので返りを含
  めて姿勢制御が難しい。現在では未だ推定であるが、前回の発表した垂直尾翼面積は大
  きすぎたようで、スタンダードのHLGの1.5倍程度が良さそうである。
  以上の方法で、基本条件は揃ったのですが、さらに細かく見ていくと・・・・・・・は

3.翼端投げで左に突っ込ませない方法
  滑空を右旋回にする方法?このテーマが決まると、やるべき事が見えてきます。
(1)ラダーで旋回させる場合
  @  左翼の向角をやや多くする。そして右旋回スパイラルに入り難くするために左翼を
      重くする。
  A  左翼の向角をやや多くする。右旋回スパイラルに入り難くするために右翼面積を多
      めにする。

(2)翼の左右の重量バランスで旋回させる場合
  旋回内側の主翼を重くして旋回に入れる。翼端投げで左に入れないために、左翼の向角
  をやや多くする。スパイラルに入り難くするために右翼面積を多めにするのはラダー旋
  回と同じだが、スパイラルにならないように旋回内側の翼面を大幅に増やす必要がある。
  この場合、当然内翼が重くなるので、外翼の重りも多めになる。

(3)タイマーを使った可動ラダー採用の場合
  大型機の場合は重量に余裕がある。そこでトーイ式タイマーは衝撃に弱いのでグライダ
  ー用の機械式タイマー(20g) を搭載しようと思っている。それでデサマとラダー調整を
  する。この場合、投げが失敗して突っ込んだ場合のタイマーの保護が必要である。機械
  が露出したままでは、4、5回で砂が入って機械が止まった。そこで透明かシートでタ
  イマーをカバーしてゴミから守る工夫が必要である。他の方法としてオイルダンパーを
  使って、投げ上げ時のラダーを調整する場合は、発航から3秒間ガバッと右ラダーを効
  かせて、4秒後軽い右旋回に戻す。丁度グライダーの離脱時のラダーによるズーミング
  に似ている。機械式の場合はアームを増設して数秒後にラダー外すと良いだろう

4.最適翼端投げHLG
*  機体の諸原
  スパン890mm、最大翼弦120mm、翼厚5.8%、主翼面積8.45dm2、ア
  スペクトレシオ9.4。  胴長700mm、機体重量100g、翼面加重12gと想定
  して、主翼は比重0.13程度のバルサ無垢翼(57g)、 投げるときのハンガーは竹ひご
  ピンとせず、サンドペーパーグリップとする。 
  胴は頭部は檜(10×5)骨組みベニヤ(厚1mm)張り、後部はカーボンパイプ4φとする。そ
  して胴体頭部は巾30mm厚さ8mmの機械式タイマーを収納する為、まさにクライダ
  ーの様に丸く作る。水平尾翼は結構大きいので組翼紙張りとする。デサマは主翼ホップ
  アップとする。このことにより携帯性と高速時の安定性を確保する。以上の事は石井満
  君の機体図面を参考にして決定した。彼の様にスパン1200mm、機体重量200g
  は大きすぎるように思える。
*  テストの結果は失敗であった。垂直尾翼が大きすぎて、滑空に入ってからの右旋回で
  スパイラル気味に頭を下げてきて、定常滑空に入るまでに大幅に高度を落とす。改良し
  て次のテストする前に機体が重傷を負ったので中止とした。次回再テストをする。   

5.現在の最適翼端投げHLG推薦モデルは「ゴールドラッシュ改」
  残念ながら、今回は決定版を提示出来なかった。そこで、これまでの実績から最適翼端
  投げHLGモデルは「ゴールドラッシュ改」である。前号に図面を掲載してあるので、
  そちらを参照願いたい。私が使っていたモデルは上空視界没となった。そのことからほ
  ぼ、成功と言えるのは「ゴールドラッシュ」の諸源を参考に製作するのが、成功への早
  道である。皆さんのご意見をお待ちしています。


■  ロングスパンF1H−2                                      平尾・・・・・G
  このところF1Bの改造と調整に追われていたが、板倉大会も終わってHLG、及びそ
  の他の製作に時間が割けるようになりました。そこで、前から気になっていたF1Hの
  改造、又は新作機を秋の大会までに作る気になってスケッチが完成しましたので、参考
  までに発表します。
  バント機はメカが複雑で、且つ、調整も微妙でするのもやっかいなので、新たにF1H
  に参加する人のためには容易に製作できように、離脱をズーミングによるカタパルトラ
  ンチでそこそこの高度を稼げるように考えた。

1.機体の仕様
*  胴体は現在有るもの(G級の胴を転用)を改造する(別添図面参照)。前部は檜骨組
    みの上パク  トラのベニヤ張り、後部はカーポンパイプとする。
*  主翼はカーボン材で新たに製作するものとし、スパンは限界に近い1,740mmと
    した。主翼面  積15.6dm2。スパンが大きいとバンザイするので、手抜きカー
    ボンDボックスの翼とした。Dボック  スはソフトバルサを心材として、センターパ
    ネルのみ檜スパーの補強をして、更にその上下面をカ  ーボンシートで補強する。ア
    ウターパネルはバルサ心材にカーボンシートを被すのみ。但し、縦にも  カーボンシ
    ートを貼ること。こうするとやや重いがDボックスが簡単に出来る。
*  フックはヨーロッパのプラスチック製を使用する。このフックは良くできていて、フ
    ックまわりの3個  のネジで滑空、サークリング、ズーミング旋回の調整が全て出来
    るようになっている。フックは3Kg  程度で引き抜けるようにする。
*  タイマーはスタンダードな6分計を仕様する。但し、振り子に半田を盛って目盛り通
    りになるように  時間調整をすること。
*  水平尾翼はサークリング時に簡易型のVISを装備する(図参照)。
*  胴体長、水平尾翼面積はテールボリュームから算出した。

2.調整その他
  カーボン主翼の場合、相当の風でも全く問題がない。翼面積が小さいので、強引に引っ
  張っても破壊する前にした機体がに降りてくる。 相当強引なカタパルトランチでも全く
  問題がない。
  但し、風の中で強引に引くと、フックが外れる場合が多々あるので要注意である。