マックスウェル法について
(※以下は,渡辺敏久著「最新模型飛行機の事典・1958年刊」を参考にさせていただきました)
英国の模型研究家(?)マックスウェル氏によって開発された(時期は不明)プロペラの設計手法.小型機の空転式プロペラ設計法としてはポピュラーで,図に示したようなブロックから削り出す.
工作上の特色として,スパンbと翼面積Sを基準として次のような見当で直径D,ピッチレシオP/D,ブレード面積Spを求める.
一般の範囲 |
滞空競技用 |
D=1/3〜1/2.5b |
1/2.5b |
P/D=1.0〜2.0 |
1.5 |
Sp=0.15・S(程度) |
0.15・S |
◆ブロックの基本的な形状と,ピッチ(P)/ダイア(D)比の図表⇒ |
|
|
P/D |
Wb/T |
K |
1.0 |
1.57 |
5.87 |
1.1 |
1.43 |
5.5 |
1.2 |
1.31 |
5.2 |
1.3 |
1.21 |
4.95 |
1.4 |
1.12 |
4.74 |
1.5 |
1.05 |
4.56 |
1.6 |
0.98 |
4.40 |
1.7 |
0.92 |
4.27 |
1.8 |
0.87 |
4.15 |
1.9 |
0.83 |
4.06 |
2.0 |
0.79 |
3.98 |
|
D,P/D,Spの3つが決まれば,図表と下に示す式によってブロックの高さTとブレード幅Wが決まる.
T=Sp÷(0.22×D×K)
なお,具体的には上図のようなブロックを対角線にそって裏面から削り,楕円形に整形して用いる.
※他に,浅海一男氏による「簡易マックスウェル法」というのもあります.
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