Salon(今月も『連載』お休みです.もうしわけありません)
 本サロンはFFの新文化サロンを気取り、クラブ機関誌としての生き残り策を探る目的で、必ずしも模型飛行機のみにこだわらない話題を探る。期待!変な投稿・・・・・・(変な人も歓迎!!!)
 これまで多数の方が投稿下さいましたが、いずれも模型飛行機に関しては、何か天才的な部分が必ずあって、常々凄いと思っています。この点に関しては「酒パワー」も例外ではありません???

サロンIndex  無尾翼機(CLG)の調整法 / 吉敷助教授のHLG製作法 / HLGの性能向上策
         雲雀のDT降下? /
FlexWing工法で「チビ太」を作る /
          キットでノスタルジック気分? / 視覚に新機軸のロボット登場

無尾翼機(CLG)の飛行調整について(2002.5 佐藤幸男)         △ サロン Index
はじめに…
 ランチャーズ会報(2002−2号)に無尾翼機の記事を掲載頂きましたが、その後、何人かの方から機体の調整方法の打診がありました。図面を掲載しておきながら調整法は知りませんでは申し訳ないので、今回も紙面を借用して調整の仕方について記述いたします。
 前回も話しましたが、無尾翼機はポイントをつかめば意外と簡単に飛びますよと言いました。早速、前回のラフな図面を基に、一緒に公園で飛ばしている仲間(2名)が無尾翼機を初めて作りました。今、お二人ともいとも簡単に30秒以上の滞空を楽しんでいます。このような状況を勘案すると、いれからのCLG記録会には無尾翼機での参加者が増えてくるのではないかと期待しております。
 これから記述する調整方法は、各自の機体の事象(飛び方)が解らない状況のため、抽象的な表現が多々あります。従って、誰でも知っていることを文言にした程度です。




1.手投げ調整

 機体が完成すると一番最初に手投げ調整をしますが、まず重心位置(60%前後)あたりを持って軽く 手投げをします(ベテランの方が多いので手投げ方法等は省略)。
▲機体がフラフラ(木の葉のように)落ちてしまいグライドしない。(重りで調整する)
▲ピッチングする。(重りで調整する)
▲前に突っ込む。(重りを減らすかネジリ下げを増やすか、適宜判断)  
 以上の調整により正常にグライドすればOKです(但し、グライドは左にわずかに曲がる程度とする)。
2.打ち上げ調整
 打ち上げるための道具はゴム(3.2mm幅/40cmの長さ=20cmの輪)と取り付け棒長30cmを使います(公園で飛ばすときに使っている)。注:ランチャーズのルールのゴム(2g以下)/棒長(70cm以下)とは異なる。
@ 先ず、機体の上向き角度(仰角)は約30°横向き(バンク)角度は50°の傾きでゴムを2〜3倍程度にのばし打ち上げ(右手に機体、左手はスティック=棒のこと)。
▲すぐに右、又は(左)に突っ込む。NG(ダメ)調整(右に突っ込む場合=左翼先端から3cm程度内側の後縁を指で適当に「0.1〜1.0mm」上に曲げる)左側は右の反対調整/いずれもネジリ下げの調整をする。注:右バンクで打ち上げるため、普通は右に突っ込むので、左に落ちるときは、翼の左右バランスを確認してください。
▲直進、又は右(左)旋回で上昇するがすぐにピッチングまたは宙返りにはいる。NG調整(正常になるまで重りを積む)
▲右旋回で上昇角度が浅い(押さえ気味)。但し、グライドはOK。NG調整(右側翼の中央付近の後縁を下に曲げるか/左側翼の中央付近の後縁を上に曲げる)
A @で調整が出来た段階で最終的に上向き角度45〜50°バンク角70〜80°度でゴムを思い切って伸ばし(4〜5倍)て打ち上げる。
▲右旋回上昇(0.5回〜2回転転)または直線上昇で、左旋回又は右旋回滑空で25〜30秒程度飛ぶ(10射中5射)。この段階で調整完了です(前回、上昇は右旋回、滑空は左旋回でと伝えましたがスムーズに右ー右で、飛んでいればOKです)。
注:今回、滑空の良否については、個人差が大きいため調整方法は省略します。
▲上昇は良いが、グライドにはいると次第に旋回が小さくなり、左スパイラルで落ちる。  
蛇足…「無尾翼機調整の一番の課題は、この問題を解決することです」。私も未だに自信がありませんが上昇をどこまで犠牲にしてグライド姿勢を保つかです。
NG調整(CLGの調整で、一般機と無尾翼機の大きな違いは調整の箇所が少ないため、旋回調整をすると上昇高度が途端に押さえられてしまいます。従って、多少の高度差は目をつぶって、まず、右側翼の中央付近の後縁を適当に上に曲げる=【微調整】。それでもスパイラルダイブが直らない場合は、徐々に右翼の先端に近づけながら後縁を上に曲げる…先端に近くなるほど旋回が大きくなる。また、上昇の旋回も大きくなるため高度を取れなくなるが、私の場合は高度を優先して、グライドはダイブすれすれのところで調整しています)。
▲打ち上げ(発射)すると (1)機体が突っ込む (2)機体が宙返りする (3)グライドにはいるとピッチングする。 (4)グライドは良いが上昇姿勢が良くない(押さえ気味)等はA、@項を参照に調整してください。
3.ネジリ下げの固定方法
 前項まで「ネジリ下げ調整で、後縁を指で上/下に曲げる」と記しましたが、これはあくまでも、調整段階の暫定対応(時間が経つと後縁が戻る)です。従って、飛行が安定(上昇/滑空)した段階でサンドペーパー等で後縁を削るか、カッターで切れ目を入れて接着剤で固定してください(調整はいずれも0.1~1.0mmの範疇)。
4.番外編……無尾翼機で意外な事(よく飛ぶ=平均20秒以上飛びます)
 ☆風に強い。 ☆翼端板(垂直)はバランスによっては片方でもよく飛ぶ。 ☆左右の後退の角度を変えてもよく飛ぶ。 ☆左右の翼長を変えてもよく飛ぶ。 ☆後退角は上反角効果が有るが下反角(2°程度)でもよく飛ぶ。 ☆後縁の仕上げは1mm(厚)でも大丈夫(性能差は感じない)。……以上、遊びながら飛ばした結果です。"無尾翼機はデリケートな面も多いのですが「鈍感」な面もあります"…と言うことをお伝えします。 
5.おわりに
 今回、ベテランの石井英夫さんの薦めもあって「無尾翼機の優勝」を機に記事に書いてしまいましたが、経験が浅いため色々と戸惑いを感じました。最初の記事はともかく、今号の「無尾翼機の調整」方法は、シビアに捉えようとすればするほど、具体的に説明することが出来なくなり、結果的にはこんな雑駁な内容になってしまいました。このような訳で、無尾翼機の調整を端的に言えば「重心の調整」と「ネジリ下げの加減」と「打ち上げ方」の3点に集約されると思います。
 最後に、私の実感として「無尾翼機を飛ばしているとものすごく優雅な気持」になります。ふわふわと滑空(舞)する姿は将に「癒し系」の模型飛行機ではないでしょうか? それでは…ランチャーズのみなさん「息抜き」に無尾翼機を作って、大いに飛ばしてください。以上 (佐藤幸男)



吉敷助教授(石井教授に遠慮して)の「HLG製作」連続講座 NO.3   △ サロン Index
※HLG「主翼中央前縁部と胴体の接着方法について」  (2002.5吉敷潔)
(懲りずに連続投稿、大歓迎!!!!)
 平尾さんのプレッシャーに負けて(決してそんなことはしてない!)、また×2 (またまたと読む)つまらない投稿をしていまいました。性格上吉敷の場合、結構細かい所に「こだわり」ますゆえ今回は、HLG/CLGフライヤーがきっと一度は悩んだ問題を「どのように処理するか」について、ご提案致したいと思います。それは「主翼中央前縁部と胴体の接着方法について」です。
 それぞれ一長一短ありで、この方法が「ベスト」である、とは言い切れません。が、吉敷は
@ 機体が破損した時の状況をよく観察してみる。
A 補強する材料(接着剤も含めて)の物理/機械的性質を考慮してみる。(例えば引張力に対して強いのか弱いのか?圧縮力に対して強いのか弱いのか?等)。ただし、シアノアクリレート系瞬間接着剤で、カーボンファイバーを接着すると、衝撃加重に対して弱化する場合もありますので要注意です。
B 工作者の技量や性格をトレードオフして妥当か?
C 空力的に良いか。(HLG/CLGではあまり関係ないかも)
などに着目すべきかと思います。詳細は別紙(コチラ)を御参照下さい。



HLGにおける諸問題―性能向上策について (2002.3 ゴムドリの父)   △ サロン Index
 題名は田中さんのをチョット拝借して…
 HLGの場合、各個人のパワーに応じて取得高度が違って、且つ、その高度を食いつぶすのに何秒かかるかの勝負になります。ここ最近の性能向上策は微細な部分に及んで、当てずっぽうで作って、いきなり高性能がでるHLGは「無い!」と断言してよいと思います。このところ大型化も一段落で、昨年までの成果をどう消化するか、又、その細工をどの部分に生かせば何秒性能が伸びるか、又は性能は同じでもサーマルに引っかかる確率がどう優れているか等々、的を絞った設計製作が望まれます。
 これまでの百機近い製作から得られたノウハウは、頭の中に雑然と記憶されているだけで、理論構成がされていないのが現状です。以下思いつくままに…
@翼断面型の改良
 どれといった決定版は無いようですが、HLG翼では前縁の削ぎ上げぐわい(0は不可、1〜1.5mm)、と上面前縁の膨らみ方、軽いアンダーキャンバー付きHLG翼は、その量による滑空と上昇抵抗のバランス(キャンバーの量は0.5〜1mm、例外としてファントマの2mmがある)、又、同様の考え方の古矢式キャンバー翼(前縁と後縁を下に0.5mm程度折り曲げている)とありますが、いずれもこれまでのままではなく、HLG翼の場合は前縁上面のカーブのグワイ(緩いカーブ、ぐっと曲がったカーブ等)で微妙に浮きが変わります。フラップ翼でも前縁のカーブは上昇抵抗の多少と滑空性能に直結するので各自バラバラですが、ここがミソ。全体の傾向としてはハイポイントは10〜15%と以前よりは相当に前に寄ります。
 当然前縁の膨らみは丸みが増して、ぼってりになります。但し、この辺りの指の感じが微妙で、上昇抵 抗と滑空性能の善し悪しにテキメン効きますので、指で覚えた感じを大切に(いやがっても飛ぶ人のHLGの前縁をさすって記憶する)する事。
A主翼の平面型
 最近の結論では翼端は絞った方が良い。その分翼厚も強度ギリギリまで薄くする。端部まで翼巾をがんばっても上昇抵抗が増えるだけで、滑空でのメリットはない。実践的には35mm以下でも翼としての効率は落ちていないようだ。重量も減るし、ここは割り切るのが現代的。
B翼面加重
飛ばしやすいHLGの翼面加重は結論として9g/dm2 以上が必要で、これ以下の加重では上昇しにくいのと、滑空でも顕著なメリットは無いと断言する。翼面加重は9g以上が良い!!!
Cテールボリューム
胴体を長くして尾翼面積は出来るだけ小さな値とするべきである。カーボンパイプが手にはいるので重量は心配せず、長くして尾翼面積を出来るだけ絞るのが正道である。
DHLGの大きさ
現在では、ほぼスパン60cm程度が標準で、年齢、体力、見栄によって大きさが決まっているようだ。私の場合は50〜55cmのスパンが適当のようである。
 大きくても70cm程度までで、これ以上の大型機は少ない。例外としては久保、宮辺、富谷の各選手のがあるが、考え方はバラバラで共通点は少ない。
 以上を整理して、機体を設計すると50秒は飛ぶHLGが出来るはずです。自画自賛になりますが、私が今年発表したHLGは、大きさはともかくとして、その全てのエキスを注入した機体です。



ヒバリのデサ降下(2002.3 ゴムドリの父)                         △ サロン Index
 櫻川での出来事?です。ここはさすがに自然が優位な場所で、猛禽類、食用蛙、大型鳥等都会では目にすることのない生き物を見ることがしばしばあります。5月の櫻川飛行場は雲雀が騒がしく、又、白鷺、鳶など大型の鳥がよく見られます。そういった中で、今回は雲雀がデサ降下するのを初めて見ました。
 ウエークを飛ばし上を見ていると、何かボロ切れの様に動かない物がスーと落ちてきます。それでよく見ると雲雀が翼を45度の角度に止めて、羽ばたかずに真下に降りているのです。まさに模型飛行機のデサ降下そのものでした。その雲雀は最後まで羽ばたかずに、トンと地面に着地しました。そしてトットットッと草むらに見えなくなりました。考えてみれば、鳥が羽ばたかずに降下することは簡単な筈ですが、滅多にコレガ見られないのは、羽根を固定したのでは降下する方向が定まり難いからでしょうか。
 この雲雀のデサ降下は中々見事なもので、ひょっとするとベテラン(老年か)の雲雀なのかなも思います。考えてみるとこれはどんな鳥でもやりそうですので、今後は注意して観察したいと思っています。(参考資料はコチラ


Hottoke工房のFlexWing工法で「チビ太」を作る!(鰻犬)            △ サロン Index
(ビギナーの参考に…ヴェテラン諸氏は読まないでください.チビ太の規定・図面はコチラです)
《step1》ラミネート工法で,単簡に“翼厚比5%”を実現
●「Launchers公式\300HLGチビ太号」の主翼々弦は70mm.HLGの翼厚は5%前後が好んで使われ,翼弦70mmに対して5%は3.5mmです.もちろん,3.5mmのバルサ板なんて市販品にはないので,3mm(約4.3%)で作るか,4mm(約5.7%)を削ることになります.
 筆者のささやかな経験では,3mm/4mmでは「浮き」「伸び」がイマイチのように思います.異論もあると思いますが,できれば3.5mmで作りたい!でも板厚を正確に0.5mm削るのは難しいし,面倒臭い!
●そこで,生来のズボラ人間である筆者が考えたのが,ラミネート工法でした.3.5=2+1.5…小学生でも分る単簡な足し算で,問題は一気に解決するではないか!
 図のように,主翼には3種類のバルサを用います.底板として1.5mmのミディアムと後縁用にハード,上は2.0mmソフトです.組合せはいろいろ考えられますが,要は1.5mmを混ぜるのがミソです.
 張り合わせには木工ボンドを薄めて使いましたが,他にもっと良い接着剤があるかもしれません.ただし,バルサカンナ(or小刀等)と相性の悪い瞬間接着剤は不可.前縁ヒノキ材と上反角部分は,エポキシです.

●木目の方向は考え方が色々あるでしょうが,翼の方向に揃える(スパン方向)のが常識的でしょう.作例(写真)では,あえて直角にして“FlexWing”と名付けました.強度は損かもしれませんが,ちょっとしたアソビです(気休めに,カーボンを貼ってあります).ちなみに後側は後縁に平行にして,破損しにくくしたつもりです(尾翼の前後縁も).
(※作例は,合計5種類のバルサを使用しています.手持ちの材料を寄せ集めた為で,良材が手に入れば2〜3種類で充分です)


《step2》プレカット工法で,正確無比な翼平面形を実現(これは既に実行している方も多いと思います)
●翼を構成する各パネルをあらかじめ正確にカットし,左右のサイズを完全に揃えてから削り出す方法です.筆者が初心者(「今でもそうだ!」の声アリ…)だった頃は,一枚の板から翼型を削り出した後に,各パネルをカットする方法が主流だったように思います.そこへ登場したのが,黒川君の“Dream”に代表される三段上反角機で,従来工法では作りにくく,この工法に移行しました.
●何より,全てのパネルの寸法が正確になります.上反角部分が機体中心線に対して限りなく平行になるし,仮に狂った場合も左右が同じなのでヘンな癖が出にくいと思われます.意図的に,片翼だけに正確なウォッシュイン/アウトを付けることも出来ます.
●パネル同士の接着は,下面をセロテープで固定した上で,セメダインCを用います.削り終えたら,机の角などでパキンと折ればきれいに剥がれるので,その後上反角を付けます.この時,削り方によってはパネルの形が変わってしまうので,慎重に作業します.

《step3》オマケで〜す
●規則では,胴体の形状・材質は自由です(主翼後縁〜尾翼前縁⇒規定135mm).現在はカーボン・パイプが一般的ですが,2×10の硬めのヒノキ(輸入材の実名は?)に3〜4mm幅のカーボンシートを貼ったもので充分かと思います.もちろんカーボン・パイプの方が重量・強度とも有利でしょうが,胴体の適度な「しなり」と「かえりの速さ」などから,木製胴体を見直しても良いのでは?と考えています.大型HLGは別として,小型機のカーボン胴は「ヒトの持っている速度感覚」と合わない気がします.カーボンシートの幅で,しなり具合を変えられるメリットもあります.
●ビギナーに限っては,尾翼の翼型をあまりシビアに仕上げない方が,調整は楽です.極力狂いの少ない1mmの板で,前縁上面を少し削る程度で良いのではないか?と思います.ただし製作・調整技術に長けた方,中〜大型機は話が別です.
●冗談半分で,乱流線を貼ってみました.ハイポイント部に,貼り剥がし自由の極細テープ(京商製,たしか「ミクロンテープ」という商品名)を貼ってみたところ,滑空に差は感じられず,パターン調整はいくぶん楽になったようです.厳密なテストではないので,ホントのところは不明です.貼ったり剥がしたりが単簡で跡も残らず,幅(色)も数種類あるので,ヒマな方は試してみてください.厚みは0.2〜0.3mm程で,重ね貼りも単簡です.

いずれも,下面フラット翼型が前提です.アンダーキャンバー翼型の場合は,別の工夫が必要になるでしょう.筆者には,下面の凹んだHLGを作る技術はありません.
“FlexWing”の欠点は,例の『息を吐きかけて翼をねじる』調整方法が使えないor使いづらいことです.一種のベニア板ですから,いったん出来てしまえば狂いにくい…長所でもあり,短所でもあり,です.
“FlexWing”「チビ太」の戦績ですが,数年前の田中杯で某○オヤギ選手にレンタルしたところ,惜しくも2位でした.(例によってブツブツうるさい)某オ○ヤギ選手のパワーに耐えてくれました.
手許に“FlexWing”機(3.5mm)と,3mm翼機が各2機,計4機あります.性能の保証はできませんが,田中杯に製作が間に合わない方にレンタル可能です.某オオ○ギ選手が2位になったのですから(彼は電脳会報を読んでいないはず…内緒です!),可能性はゼロではありません!(行けない場合は,相澤さんか平尾さんに預けます.なお,代理飛行ではありません,あくまで機体のレンタルです).


キットでノスタルジック気分を味わう…のはいかが?
            △ サロン Index
 1936年…筆者も生れていないし,FF屋の多くも同様?ともあれ,この年にウェークフィールド杯(現在のF1B,この年で9回め)を獲得したのは,A・A・ジャッジというイギリス人.当時の規定は,「17〜19du/230g以上/3分MAX5ラウンド」というあたりは現在とあまり違わないが,「胴体最小断面積→0.65du/ROG(地上発進)/ゴム量制限→無し」というとんでもないものだった.その優勝機のスケールモデル(?…“1/2SCALE”とある)がキットで売られている.
◇1936 WAKEFIELD TROPHY WINNER◇ (写真↓) 定価:¥2,000(ネット価格:¥1,680)
ディテール Wing Span:560mm(中級者向け) キットコンテンツ:バルサシート,スパー材等一式,ホイール,ワイヤー,プロペラ,ノーズブロック,ゴム,カバリング紙,設計図及び説明書等

 …ところで,オリジナル機はいったいどのぐらいのゴムを積んでいたのだろう?戦後のデータだが,「1×6mm×13m」「110g」「145g」という恐ろしい数字が並んでいる.「6mm14条×二束,各600回・巻リターンギア仕様」なんて強烈なトルク・テンションを,枠組みに紙張りの胴体でどうやって支えたのだろう?
 他に,有名なDick Korda(コチラを参照)の機体もある.膠(にかわ)など捜してきて,本格的に「古典してみる」のはいかが?

◇KORDA DETHERMALIZER◇ (写真↓) 定価:¥13,000(ネット価格:¥11,480)
Specification & Price:翼長約1,320mm

◇SNOOPY SNOW GLOBE◇ (オマケ・写真↓) 定価:¥3,000(ネット価格:¥2,180)
PEANUTS COLLECTIONのスヌーピーのスノーグローブ.さかさまにするとパイロットのスヌーピーにきらきら光る雪が降ります.ちょっとしたクリスマスプレゼントにぴったりです.ディテール 5W×9H×5D


ネット・サーファー諸氏は既にチェック済みとは思いますが,参考URLはコチラです.


視覚に新機軸のロボット登場!FFの回収に希望の光が…?         △ サロン Index
『記憶を頼りに目的地を自分で探す半自律型ロボットby Brad King』なる記事が“HOT WIRED JAPAN(URLはコチラ)”に掲載されていた.従来のロボットは視覚機能が貧弱だったが,1万枚までのデジタル画像を保存できる『エボビジョン』(EvoVision)という特製ソフトウェア・プログラムを用いることにより,いったん覚えた場所の画像を元に自ら行く先を捜すのだという.
 大中ノ湖や干潟のデータ画像をあらかじめインプットしておけば,ビーコンの電波を頼りに勝手に期待を探し出してくれる可能性があるワケだ.ウ〜ン,ありがたい!…と思ったのだが,現在実現しつているのは,写真←のパソコンにかわいい車輪を付けたシロモノ“ER1”(PCを除き$600)で,とてもタンボや農道を駆け回るのは無理だ.残念.
 このソフトをホンダのアシモに組み込めば,最強の機体回収ロボットになる.否,アレほど立派じゃなくても,災害・犯罪現場などで使われているキャタピラ付きロボットの単簡なヤツで十分だ.近い将来,飛行場に着いたらバイクや自転車ではなく,回収ロボットをクルマから下ろすのが普通になる…かもしれない?(鰻犬)

                                                  △ サロン Index


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