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2002.01
    
index
@ 12月記録会の結果・HLG
A     〃       ・CLG
B ウェスタン杯12月の結果
C お知らせ,他(訃報)
D サロン(投稿・連載記事他)

年頭にあたって
 新年になると,前年を振り返り新年の抱負をということになってしまいます.
 2001年については,やはり9月11日のことは避けて通れないでしょう.9月11日以降,なにか人々の考え方に変化が起きたように思います.
 ちょうどこの頃,TVで「水を売れるようにする商売」をテーマにしたドキュメンタリィ番組を観ました.水を売れるようにする人物・売る企業を追いかけてインド,米国,アマゾンを取材したもので,決して水が不足している地域ではないのに水を売れるようにするものです.大学の先生,当該国の政府を巻き込んで,様々な方法で自分達の水質基準をスタンダードにしていく手法は,『お見事』というものでした.全生命にあまねく公平に天から降る水を商売にするズーズーしさに嫌気がさし,それ以来過去に買った「○○の水」なるペットボトルに水道水を詰めて大宮たんぼに持って行っています.昨年の9月11日の事件は,自分達の基準を,価値観を,強引にスタンダードとすることについての是非を問うているように思われます.
 フリーフライトの世界で,「基準」ということから連想するものとしては競技ルールがあります.昨年,日本模型航空連盟(JMA・FF委員会)によってハンドランチグライダーの競技規定が決められました.また,改定された国際級の競技規定が2002年1月1日に施行さました.
 ハンドランチグライダーの競技規定が定められたことは,画期的なことです.規定をよく理解しておく必要があるでしょう.ランチャーズの記録会も,この競技規定に則ったものにする必要があると思っています.
 競技規定は,割とよく改定されます.それは,規定の枠の中で如何にしたらよい成績が出せるか,様々な工夫がなされた模型飛行機が登場し普及することによって順位決めが困難になるため,より厳しい規定へと向かうからです.
 2002年のFFカレンダーでは,JMA主催の競技会から国内級の競技会が無くなっています.国内級の規定は無くなった訳ではありませんので,是非国内級の競技会も開催してもらいたいものです.また,進歩した国際級規定対応の機体とは別に,新たなクラスの設定が必要になってきたようにも思います.FF委員会で,是非検討してもらいたいものです.そうしないとフリーフライトの底辺は貧弱になり,やがて衰退して消えていくか,別な競技団体が出てくることでしょう.
 ランチャーズの記録会は,今年も毎月開催が予定されています.この記録会から,強引にではなく競技規定を改定するような,グローバルスタンダード・ハンドランチグライダーが生まれることを期待いたしております.  
                                   2002年1月 相澤



2002年最初の記録会は、1月20日(日)09:00〜12:00大宮タンボです.

 今年から文章の会報(注,印刷会報)は隔月に勝手にしますが、皆さんご機嫌うるわしく、なによりです。したがってこの文も変更になりますが、暗中模索でしだいに決まります。さて、新年が始まりましたが、ランチャーズはともかくとしてFF界も高齢化が進行中で、今年はその対策が必要な予感がします。そうしないと「競技会に参加できない人が増えてくる」ことを保証します。遠距離の競技会には団体で参加する等の工夫が必要です。そこで早速、ランチャーズメンバーからの「団体行動のボランティアー求む!」
というわけで,諸般の事情により印刷会報は今年から隔月になります.電脳会報は,できる限り毎月発行したいと
 考えています.情報・データ・話題など,なんでもかまいませんので,どんどんお寄せください!(編集局)


2001年12月記録会の結果HLG                            詳細結果▽  CLG▽  ▲トップへ
12月16日(日)大宮タンボ/天候晴/風0〜2ms/60秒MAX・10投中5投の合計
 この日は,車の事故で田んぼに着いたのが12時少し前.そのために競技の様子は殆ど解らず,且つ相澤さんも欠席。しかし風は無く,素晴らしい飛行機日よりで15人中250秒以上が9名,200秒以下は2名,フライオフありの好成績.しかし,300秒は2名と言うことは,サーマルが小型だったと言うこと.
 フライオフは加藤,壇上の両選手.1回目は両者共120秒をクリアー,2回目で8秒差の優勝は,またまた壇上/吉田選手でした.この日は不思議と290秒台は居なくて,280秒台に6名が団子状態??で,しかも同タイムがふた組もいるのは,いささか異常です.しかし,今回のメンバーの中に井村選手が居ませんが,こうなるとサーマル読みと発航のタイミングのわずかのズレが順位を決定している訳で,専用の計時係りを確保すると優勝出来たかも!!
 今後の事を考えると,勝つためにはこれまでより真剣にサーマル読みをする必要があります.しかし,毎競技,毎競技それほど精神集中は出来ませんので,1回とばしで狙うとか,その時のコンディションによって判断するかない.1つ簡単にやれることは早朝のサーマルのない時は飛ばさない.その間は,軽く肩慣らしをしてコンディションを整え,気流の動き出す10時頃から狙う等々.しかし,楽しくやることと「勝つ」事のバランスが悪いと1年は続かないでしょうが.

順位 氏名 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 得点 FO1 FO2 FO3 総得点
1 壇上 42 37 31 42 60 60 60 60 19 60 300 120 87 0 507
2 加藤 45 41 13 60 60 60 32 49 60 60 300 120 79 0 499
3 津守 43 48 48 49 46 33 60 60 60 60 289 0 0 0 289
3 吉田 44 52 60 60 50 48 60 45 57 37 289 0 0 0 289
5 平岩 43 46 60 43 49 25 10 60 60 57 286 0 0 0 286
6 大八木 50 38 44 60 60 49 36 55 46 60 285 0 0 0 285
7 吉敷 42 43 41 28 34 60 60 40 60 60 283 0 0 0 283
7 木村 60 60 41 40 41 60 42 60 43 23 283 0 0 0 283
9 富谷 50 22 23 4 45 41 31 60 60 14 256 0 0 0 256
10 池田 29 36 60 37 36 44 46 60 34 23 247 0 0 0 247
11 小川 20 26 47 34 30 47 60 29 43 22 231 0 0 0 231
12 斉藤 31 35 36 31 57 43 50 23 22 32 221 0 0 0 221
13 石井満 11 8 31 38 41 38 44 27 28 42 203 0 0 0 203
14 岡田 25 25 34 32 20 25 23 24 29 60 180 0 0 0 180
15 古矢 22 27 18 14 17 10 13 18 4 60 145 0 0 0 145


2001年12月記録会の結果CLG                           HLG△  ウェスタン杯▽  ▲トップへ
12月16日(日)大宮タンボ/天候晴/風0〜2ms/60秒MAX・10射中5射の合計
 当日は,快晴で風がなくベストコンディションでした.。優勝は5MAXで,11月に引き続きベテラン石井さんが優勝.2位は,善戦むなしく内山さん.機体の仕上げが素晴らしく,最高の上昇でした.3位は,上位常連の倉田さん.4位はベテラン岡田さん,トレーナーの調整不足とHLGとのダブル出場で,忙しく飛ばしていました.5位は無尾翼機で280秒の佐藤.6位は,機体が沢山ありすぎて調整不足の乙川さん.7位は,機体調整不足の戸谷さん.8位は川口さん,オリジナルの機体に固執しすぎて調整不良がタタリ,最下位でした.次回はオリジナルにコダワラズ,トレーナーで飛ばし込むことも必要では.
順位 氏名 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 得点 FO1 FO2 FO3 総得点
1 石井英 60 44 60 60 60 59 60 0 0 0 300 0 0 0 300
2 内山 60 54 60 50 35 57 60 56 60 11 297 0 0 0 297
3 倉田 54 60 55 60 54 60 52 50 55 60 295 0 0 0 295
4 岡田 60 49 53 57 50 44 60 43 35 60 290 0 0 0 290
5 佐藤 28 52 35 60 42 48 27 37 60 60 280 0 0 0 280
6 乙川 47 48 55 47 50 54 21 28 36 60 267 0 0 0 267
7 戸谷 54 43 5 37 53 54 17 25 25 31 241 0 0 0 241
8 川口 5 43 16 6 32 60 30 30 24 5 195 0 0 0 195



2001年12月ウェスタン杯の結果・HLG/CLG/飛びっ子
    詳細結果▽  HLG△  CLG△  ▲トップへ
12月16日(日)奈良・西大寺/天候晴/風1〜2ms/60秒MAX・10投(射)中5投(射)の合計
 12月16日に行われました、今年最後のHLGウエスタンカップ大会第10戦を報告します。
 天候のほうは,晴れて風も1〜2Mと最終戦を飾るにふさわしいものになり、気温も開始より徐々に上がりサーマルハントのほうも前回よりやり易いものでした。参加者も久しぶりの2桁の11名となり、今回初参加の西尾さんが紙飛行機での参加がありました。
 HLG部門では1位では2月以来の井上さんパーフェクトより2秒落ち4MAXの298秒。2位に白井さん3MAX283秒。3位に名古屋の掛山さん4MAX270秒。4位は小笠原さん228秒。5位に奥田さん1MAX217秒。6位に田根さん205秒。
 今回紙飛行機で参加の西尾さんは残念ながら、練習中に2回もサーマルに持っていかれて記録が取れませんでしたが、まともに試合が出来ればかなり上位に入ったに違いなかったのは、胴体断面が普通なら逆三角形のところ正三角形にし、主翼と胴体の接合は輪ゴムでとめて突っ込んだ時の胴体破損を防ぐなど、工作精度と相まって紙飛行機といえども並みのバルサのHLGよりは良く飛んでいました。実際、試験飛行をお願いした時は、たまたまかもしれませんが即サーマルに簡単に乗り、回収に走らされたぐらいでした。
 そこで来年度のある1戦に限り西尾さんにお願いして、紙飛行機の図面を書いてもらい参加者は同じ飛行機でワンメイク競技を行う事を企画していますので、こうご期待して下さい。
 CLG部門では、2名の参加中1名の記録のみでした。紙飛行機・飛びっ子での参加もオーケーですのでどしどし参加して下さい。飛びっ子部門では、4名参加。1位に小西さん140秒。30秒以上が3回と上々でした。

 2001年度の年間ランキングでは、HLG部門1位白井さん90P 2位井上さん62P 3位小笠原さん57P CLG部門1位宮本さん86P 2位高田さん45P 3位小西さん40P 飛びっ子部門1位宮本さん54P 2位白井さん45P 3位小西さん42P 以上表彰は2002年第1戦の競技終了後に行います。

今年もウエスタンカップ2年目を終え、初参加者も増えて無事一年を過ごせたのも各参加者のご支援ご指導の賜物と感謝しております。どうか来年もさらなる盛況としていきたいのでよろしくお願い申し上げます。
 またランチャーズHPにおきましては、掲示版でお世話して頂き感謝しますと共に、来年のランチャーズ各活動においては益々のご盛況を祈念し、良いお年をお迎え下さいますようお祈り申し上げます。

 次回2002年度初戦を、1月第3日曜の20日に平城京で開催しますので奮ってご参加下さい。
HLG
順位 選手 1〜10R 合計
 1 井上 和則 60 53 60 46 54 60 58 60 57 52 298
 2 白井 庄二 60 23 36 60 45 29 60 22 58 33 283
 3 掛山 吉行 46 43 26 44 35 60 60 33 60 21 270
 4 小笠原 憲夫 36 25 37 23 23 28 52 23 60 43 228
 5 奥田 英利 18 29 27 45 33 15 23 60 46 33 217
 6 田根 信幸 22 39 26 5 30 21 35 41 60 5 205
 7 村上 善信 12 29 53 36 37 24 29 42 21 30 198
 8 片岡 登志夫 27 17 37 20 25 36 25 23 9 18 150
 9 鷲見 健次 36 60 29 12 -- -- -- -- -- -- 137
 10 小西 忠司 60 -- -- -- -- -- -- -- -- -- 60
 11 西尾 房俊 -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 0
CLG
順位 選手 1〜10R 合計
 1 宮本 茂樹 60 40 -- -- -- -- -- -- -- -- 100
 2 小西 忠司 -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 0

                                                                  ▲トップへ

飛びっ子
順位 選手 1〜10R 合計
 1 小西 忠司 11 19 14 9 18 30 33 16 40 12 140
 2 宮本 茂樹 10 34 27 18 23 -- 14 19 19 19 50
 3 村上 善信 7 11 4 12 16 3 16 12 18 9 30
 4 白井 庄二 -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 0





お知らせ・Information                                                      ▲トップへ
※お知らせ INDEX  掲示板Link訃報・ウィルス情報) / 第二回関西フリーフライト国際級競技大会(3/10)
             寒中杯2002(2/3)大宮中部きしめん大会(2/24)


第二回関西フリーフライト国際級競技大会ご案内                         ▲お知らせ・トップへ
春の大会のご案内をします。ぜひよろしくご参加お願いします。
日時
  2002年3月10日(日)  受付開始午前6時
                     選手集合午前7時
                     競技午前8時〜12時50分
                     決勝午後2時
                     終了午後3時予定
場所  滋賀県神崎郡能登川町大中北地区田んぼ
     JR安土駅から北へ8km、大中JAと大水車の中間付近。駅前にレンタサイクル(ラックーン少量)、タクシーあります。
種目  F1A(曳航グライダー)、F1B(ゴム動力)、F1C(エンジン)
競技  競技は3分MAX5回。但し気象状況により途中のラウンドのMAXを4分に変更する場合があります。
     (2ないし3Rを想定しています)
資格  JMAの模型飛行士登録または損害賠償保険加入のこと。
会費  選手12000円、助手2000円、当日(昼食、飲物を含む)
申込み 2月15日締切厳守。必ず郵便でお願いします。
     〒587-0065大阪府美原町小寺738-3小西忠司 宛
    
(参加申込者には機体仕様書をお送りします。受付に提出してください)
注意  北地区のご好意で大切な農地を利用させて頂いています。
     1. 駐車は南北水路沿い農道の東側1列。
     2. ゴミ、煙草の吸殻、空き缶は各自持ちかえり願います。
     3. 競技中の第三者への損害は各自の責任で処理してください。
     4. 田んぼへの立ち入りは最短距離、最小に。麦、野菜、ハウスに注意。
     5. トイレは大中神社、水車公園、味菜村にあります。
主催  関西フリーフライトクラブ連合会
協力  京都フリーフライトクラブ、八日市スカイフレンズ、長居スカイフレンズ、大阪ピッチクラブ、中部フリーフライトクラブ、平城宮有志
     大中北地区
○変更点、注意を付記します。
  1.受付は連合会のコニシキこと小西忠司さんになりました。小西さんは比較的帰宅が早いですが申込みは郵便でお願いします。
    会費は当日で結構です。ドタキャンはなんらかのご寄付をお願いします。
  2.ルール2001年1月1日発効のFAI規則によりますので、ゴム重量などご注意ください。
  3.但しラウンドは5回の短縮、1RのボーナスMAXを行いません。ラウンドの中間のMAXタイムを変更することがあります。
  4.昼食は用意しますが朝食は各自持参願います。
  5.宿舎は斡旋しません。各自で確保してください。近江八幡市観光案内所のホームページから探す手もありますが、国民休暇村
    厚生年金、水ヶ浜ペンションなどがお勧めです。
  6.F1Cの燃料は支給します。
  7.
賞品は鴨と葱です

寒中杯2002(国際級2分+HLG競技会)                              ▲お知らせ・トップへ
 日時   2002 年2月 3日(日)8:00より(雨天2月10日(日))
 会場   大宮たんぼ
 参加費  2、000円
 種目   F1G、F1H、F1JおよびHLGのクラス別競技
 詳細はこちら↓にあります(ラウンド制です.必ずご覧下さい
     http://www.yp1.yippee.ne.jp/launchers/yoyogi/


きしめん大会(中部春季競技会)                                           ▲お知らせ・トップへ
 開催日:2002年2月24日(日)
 時刻:AM 08時 00分〜
 主催:中部フリーフライトクラブ
 場所:三重県鈴鹿市楠たんぼ
 種目:HLG,F1J,E,小型機混合級 R級,G級はなし
 ※詳細は,次号でお知らせします.



■掲示板Link(チェック済みとは思いますが,念のため…)                             ▲お知らせ・トップへ

                                       ※謹んで,東野さんの御冥福をお祈りいたします.(編集局)
東野長生氏 急逝 →→→
 
東野さんのこと(平尾)
コチラをクリック 関連情報@ 関連情報A 関連情報B 関連情報C■■■■
         
 関連情報D 関連情報E 関連情報F 関連情報G

■2002年 FFイベント・カレンダー →→→ コチラをクリック(順次更新しま〜す!)
■ランチャーズに入りたいんですが… →→→ コチラをクリック 関連情報@ 関連情報A 関連情報B 
■関西FF国内級競技会の成績(吉田@67堺 ) →→→ コチラをクリック 
■遅れて届いた遺影( 金川 茂) →→→ コチラをクリック 
■ 2001年世界選手権 写真集のURL(HP管理者1 ) →→→ コチラをクリック
■新年もがんばろう(ごむどり) →→→ コチラをクリック 
■賀翔2002(高田富造) →→→ コチラをクリック 
■謹賀新年(村上 善信 ) →→→ コチラをクリック 
■国産イカレックス情報たのみます →→→ コチラをクリック 
■HLGウエスタンカップ第1戦開催のお知らせ →→→ コチラをクリック 
ランチャーズ記録会の競技規定について →→→ コチラをクリック 

あけましておめでとう& ウィルスきました→→→ コチラをクリック 関連情報@ 関連情報A 関連情報B
  (重要!必ずご確認くださいネ)            要チェックサイト@ 要チェックサイトA 要チェックサイトB




サロンSalon 新連載開始!(…の予定でしたが,編集局の手違いで来月からになりました!スミマセン)  ▲トップへ

■東野さんの事 (平尾)                                                 ▲サロン・トップへ

 F1Cの東野さんが12月中旬、突然亡くなられました。私事ですが東野さんとは年齢的には同学年で模型飛行機で、これから頑張ろうと言う時あまりに早いご逝去に言葉もありません。2001年10月のアメリカで開催された世界選手権競技に代表として参加、その後の11月3日の日本選手権競技と18日の国際級ジュニア大会にも参加して、その直後の訃報でした。ランチャーズメンバーの総意を代表して、ここに心から哀悼の意を表したいと思います。以下簡単に東野さんの模型飛行機界での足跡を、おさらいをしてみました。 記憶では東野さんは50才頃からFFを始められ、55才になって仕事を整理されて、それ以降は模型飛行機他の仕事以外の事に相当な精力を注がれる毎日だったと思います。僅か十数年でF1Cの第一人者として確固たる地位を築かれて、奥様共々FF界に多大の貢献をされ、今後当分の間はF1Cのトップグループとして、エンジン機競技を中心として引っ張ると共に、後輩の育成等期待されていました。
 記録で最初に残っているのは1991年のFF日本選手権(大中之湖)にF1Bで15位があります。この当時は専門種目がF1Cではなくゴムで出ていたのです。翌92年の日本選手権の記録が手元にないので解りませんが、この年の国内級競技会にはE級で4位に入っていますから、多分この年からエンジンに専念し始めたのではないでしょうか。1993年には不参加で、94年の選手権ではF1Cで出場、この辺りからF1Cも真に記録を争う競技となり、F1Cで全ラウンドをこなして6位です。
 95年も全ラウンドこなし1140秒を出したものの最下位でした。
 1995年ハンガリーで開かれたFF世界選手権には、織間団長と奥様同伴でオバサーバー参加、これで世界選手権の楽しさに取り付かれたようです。この時私は選手として参加し、約2週間行動を共にしましたが、東野さんの屈託のない善良な人柄で、様々な難しい条件の中での選手の補佐としてピットから回収までご活躍下さいました。機体購入は最善のノウハウ取得策ですので、この大会で最新型のF1Cを手に入れられ、その後の日本のエンジン界に多大の貢献をされたと思います。その後は益々模型飛行機にのめり込んで、殆どの競技会へ参加すると共に、部品の製作供給や取得した様々な情報の提供で模型界の常連として活躍され、何処ででも顔を合わせる中心的メンバーでした。また、これ以降の世界選手権競技には選手、又はオバサーバーとして全てに参加され、穏やかで分け隔てのない人柄で、その都度、F1Cの最新情報を日本に伝えてくれました。
 96年の日本選手権では7位でしたが、世界選出場の持ち点では7位。この年の国内級競技会のE級で2位と僅か5年程度で、すでに上位に顔を出し始めています。97年になると、板倉大会で4位、日本選手権のF1Cでは、ついに優勝して日本選手権者となりました。そして翌年も優勝。その勢いで99年イスラエルのFF世界選手権に選手として参加、この時の32位は初参加としてはまずまずの成績でした。
 99年の日本選手権では2位、2000年の日本選手権でもF1Cで金川選手とフライオフ2ラウンドを争って優勝と、3回もF1Cの日本選手権者になった人は、あまり例がないと思います。
 2001年のアメリカでの世界選手権競技に選手として2回目の出場、堂々10位と日本チームの好成績に貢献されました。しかしながら、その温厚な人柄からか、印象としては金川、関沢選手他の選手の方が目立って、競技者としてそれほど「強い」と言う印象を与えなかったところが不思議です。
 このように東野さんは選手としては、飄々としながらも凄い勢いで駆け上がってきて頂点を極め、駆け去って行かれたことになります。まさに、東野さんは「闘うべき闘いを闘い、走るべき道のりを走り」きった悔いのない人生だったのではないでしょうか。私は葬儀で奥様がおっしゃっておられたような「やりすぎました」と言うようなことは決してなかったと思います。しかし、年齢的にもまだまだ若く脂の乗りきってる時に突然亡くなられた事は、日本の模型飛行機界にとって誠に残念な出来事です。心からご冥福をお祈りします。

                                                                       ▲トップへ


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