”ランチャーズ”会報・2000−7

* 7月ランチャーズ記録会は16日(日)HLGは瀬谷、PLGはグリーンパークです
 今年は梅雨が頑張っていて天候不順、寒暖の差もはげしく花も面食らっているようです。
飛行機屋にとっても困ったもので飛行機が飛ばせません。
世界選はアメリカに決まったものの来年なので今ひとつ盛り上がりにかけています。
しかし、HLGだけは元気で大阪遠征等がんばっています。 
これに刺激をうけて関西もHLGが盛んなると良いのですが。
注:雨天等による順延の場合は、次回はHLGは瀬谷、PLGはグリーンパークです。
又、ランチャー ズホームページをご参照ください。

* ランチャーズ・サロン
1.高齢者の模型飛行機について

 人間加齢が進むにつれて、体力がなくなるのは無論のこと、精神も活発さを失ってきます
(色気をのぞいてか)。
模型を自宅のそばで飛ばせるとよいのですが、そううまくはいきません。
 そこで家の大きい欧米では室内で飛行機を飛ばそうと室内機が出来たのですから、室内
機は老人向きと云えるでしょう。
そこで家の小さい日本でも飛ばせる室内機を考えてみました。
 まず、機体のサイズと重さを考えてみました。
 ゴム動力機では小型といえるEGB(イージービー)でもスパン約45cm、機体重量0.8〜
]2g程度でも6畳間では飛ばせませんが、低い天井でもこっけう楽しめます。
 私の経験では天井高2.4mの会議室で天井面をつんつんと接しながら飛んで、記録は3分
前後でした。1gの機体ですと5分は飛ぶでしょう。これを参考に考えると、
@ ゴム動力機で機体サイズ30cm以下で、重量1g程度の機体であればかろうじて8畳程度
の部屋で飛ばせる可能性があります。滞空性能は2分をねらいます。しかし、天井面がつるつる
でないと引っかかって墜落します。又壁も凸凹がない方がよい。
 さらに現実的に考えると自宅以外に、これに使える建物といえば公民館、集会室があります。
 それらは昼間は混んでいるので深夜借りられれば飛ばせます。高齢化が進んで暇を持て余
すようになると、深夜の飛行機競技会を考えてはいかがでしょうか。室内機でも小型機ほど飛
ばすのは難しいので、自重0.5g程度の機体が作れるようになれば、それらしい飛行が楽しめ
ると思います。
 さらに天井高が3mもあれば、5分競技も可能でしょぅ。
@ 室内HLGを考えると、天井高2.4mでは投げるのは無理で超軽量のHLGを天井すれすれ
でそっと離す競技会はいかがでしょうか。
 最初は規格は無しで実施し、記録が上がってくると規制するのが良いでしょう。クートを参考に
考えるとスパン40cm、機体重量1.5gでやるとして、飛行速度2.0m/秒、滑空比1/15の場
合は18秒となりますが、20秒競技が成立するかどうか。
B AではHLGとは言い難いので、座った姿勢で室内HLGを投げ上げての競技はどうでしょうか。
 体力もいらないし、よぼよぼになってもやれそうです。
 この競技機はスパン30cm以下、機体重量1g以上、推定滞空性能15〜20秒。
 5/10投の合計タイムで争う。しかしこの競技が面白いかどうか解りませんが。
 以上半分は本気で半分は冗談ですが、室内HLGの場合、その飛行機の最高性能が出るとそ
の記録を超えることはあり得ないのです。Aさん所有の機体の記録が勝った場合、Bさんはその日
はそこで新作でも作らない限り決して勝てません。室内機はここが面白くないので、頑張りようの
あるゴム動力室内機の方が面白いでしょう。

2.浅沼さんの650mmのプロペラ

石井さんの「プロペラの話」も終わって、次の連載までの間、プロペラの最新情報を1つ。
 新型のF1Bに浅沼さんは650mmのプロペラを付けています。基本は石井氏設計の「あゆ改」で
すが、材料がもったいとのことで材料をフルった結果650ダイヤになったとのこと。
 以前から氏は大口径のペラを使っていて、40g時代に私も浅沼さんの640mmのペラを削って使
っていました。しかし、35gになってからは、どうもかったるい感じなので、アンちゃんのペラに変更し
た経過があります。しかし、浅沼さんは35gになっても、さらに大きなペラを削って使っている
のは驚きでした。前よりもさらに大きなペラですが、これがまた具合が良さそうなのです。まず、モ
ーターランが長い(5%程度か)、且つ、多少よろけるが高度は落とさないで強引な感じで機体を
引っ張っていくのです。 ペラを見せてもらうと、石井氏のオリジナルと比べて全体をやや細身にして
最大幅部分がやや外側に移動してあり、ペラの先端は幅10mmほどでとんがった感じです。この先
端が粘っこく引っ張るのに効いているようです。
 調整が進んだフル巻きに近い状態では、ほぼ垂直に上昇します。次第にまとまってきて、後半
もよろけずに上昇し始めました。まだ、完全ではありませんが、上昇も普通でほぼ「問題なし」です。
 大きくした利点としては、ねばり強くだれない上昇とモーターランが長くなる点がありますが、調
整が終わった時点で、取得高度がどれだけ上がるかは、まだ解りません。
 かっての800mmのペロペラと較べて見ると、650mmでは600mmとは差ほどの変化は感
じません。やはり、さらなる効率化と意外性を求めるなら700mmのペラしかないと考えます。


 2000年ランチャーズ・PLG・6月記録会報告    佐藤幸男+平尾
 この日は梅雨の間の突然の開催で皆さん準備不足の様子でした。しかしその割には参加者は多く8名でした。優勝の馬場さんは乙川さんのレンタル機で優勝、2位の西原さんは「ちびた号」で参加、3位の壇上さんはV尾翼の軽い機体で参加、4位の佐藤さんは無尾翼機で再挑戦、タイム
はこれが限界か。5位の石井満君はインドアタイプの機体でグライドが良かったが発航の調整不
足。6〜8位の皆さんは機体の調整不足のため、タイムが安定せず。 
 グリーンパークは気流が悪いので、相当に安定の良い機体でないと好タイムは出ない。この日の風は2mとまずまずの様子ですが、これくらいでもサーマル読みもですが、風の止まるタイミン
グをうまく掴んで、安定した気流で飛ばさないと好記録は難しい。
  PLG・6月 45秒MAX10投中5投
 2000年6月18日 グリーンパーク・晴れ・9〜12時・風2m 
NO 氏 名 1R 10 F1 F2 合 計
番 場 25 30 45 45 45 45 26 32 32 19  

 
212
西 原 43 45  3 31 30 17 35 32 37 35  

 
195
壇 上 18  8 32 36 28 32 45 40 16 27
 

 
185
佐 藤 29 40 20 45 31 16 29 12 20 24
 

 
174
石井満  5  5 34 19 45 20  7 28  4 27
 

 
154
吉 田 17 26 31 23 27 45 22 24 11 17
 

 
153
乙 川 45  5  4 26 22 27 20  7 22 29
 

 
149
斉 藤 15 16 17 14 23 26 40 24 12 17
 

 
130


 2000年ランチャーズ・HLG・6月記録会報告
            
@ グリーンパークの評判 吉田利徳
 この日は梅雨前線の南下により思いがけない晴天に恵まれた。当日は紙飛行機の木村杯と
重なり、人混みをかきわけながらの記録会となり、選手の皆さんの集中力も今一といった感であ
りました。先週の雨のため瀬谷からグリーンパークへの場所を変更し、小型機と大型機との混合
競技としました。順位は取りこぼしの少ない人の勝ちと言うことで決めました。
 結果はオールマックスの岡田選手の優勝、2位は大型機の60秒マックスならば楽勝してもおか
しくない富谷選手、−24秒は本人も納得がいかないのでは? 3位は岡田選手とフライオフ決
戦の筈だった小川選手、中盤での取りこぼしはどうしたのでしょうか。以下は成績としては見るべ
きものがないので省略したいと思いますが、この日−131秒9位の木引選手は正月の湘南大会
以来の久々の参加でした。しかし、イメージされる高度まで機体が到達しない為、カエリが決まら
ない様に感じました。古矢選手はなぜか瀬谷で秘密練習している模様。加藤選手はここでは飛行
機がなくなってしまうので、記録係でした。7月は瀬谷で会いましょう。
 ビリに登場の森田選手は東大の学生で卒論にHLGをテーマにしたいとの意向で参加された由、
過去にも先輩が来ていましたが、論文よりまず記録会でがんばれ!
 難しい数式で解析したHLGのレポートがありましたが、不確定要素が多く、参考として得られたも
のなしです。例えば、投げのパワーによる取得高度の計算では、機種(フラッシュ、ゴールドラッシュ等)
による抗力の仮定が問題で意味なしでした。抗力の計算で仮定すべき係数が多く確度が低い等
々。今回はその轍を踏まず、おもしろい成果を期待しています。
注:木引さんはKFCの会長で、かっては関西で「木引杯」というHLGの記録会を長く続けて等い
 た人です。現在はアメリカぼけがまだ取れていない様ですがHLGのオリジナル機(多分現在も
 使用中)も いくつか発表しています。多分太りすぎと練習不足の現在、設計高度までは上が
 らない。当分東京のようですから、鍛えてあげましょう。努力努力!

A 瀬谷の評判
平岩 保
この日の朝、トラックの中で目を覚ますと、な、なんと!!お天気ではないか。そこで埼玉での
仕事を終わりAM.8時には瀬谷へ。しかし、この日はグリーンパークで木村杯ではないか?
今日はひょっとしたら誰も来ないのではないかと考えながら到着。そしたら、平井さんが1人でスイー
ペットを投げていた。話を聞くと今日は2カ所で別々の記録会方式でやるとのことで、その内に石
井さんが到着、そこで土肥、仁木さんを電話で強引に招集。そうこうしている内に、なぜか古矢さ
んが到着。なんと6時頃から場所を探してこの付近をさまよっていたとの事。
 結局4人で競技開始。この日はめずらしくサーマルが読みやすい。しかし、平岩は平城京でパ
ワーを出し切ってか、投げが決まらず悪戦苦闘、なんとか4MAX、289秒(上出来!)。2時間さ
まよった古矢さんは「疲れた、疲れた」とやる気がないのをなんとかなだめて、190秒、まだまだ
若いし、投げも良いし、飛行機も良い。まだまだこれから(誉めすぎかも、しかし結構立派!、平
岩君も人間的に成長した!)。土肥さんは5年前のHLGと言いながら調整も決まりだしたが、F1
AチャンピオンもHLGは勝手が違うのか、久しぶりのためか、今ひとつ投げが決まらず171秒、し
かし、記録会には是非参加してほしい。さてさてダークホースと見られた平井さん、練習ではコン
スタントに40秒飛ばしているのに、時計が入ると○△×で、125秒、これは間違いなく競技慣れ
していない証拠と見る、積極的にランチャーズに参加すべし。本日、記録を担当してくれた石井、
仁木両氏に感謝感謝、7月も瀬谷かな? この日はお昼まで楽しい1日でした。

B 勝手な評判
  平尾
天候不順のおかげで変則的な競技会となっても、それなりの成果が得られたと感謝しています。
2カ所での競技会も、成績を見ると結果として不自然さが無く驚きです。飛行条件としては多分
「瀬谷」が有利と思いますが、参加選手の順応性とパワーがそれを打ち消して見事にバランスの
とれた成績を残したのでしょうか。また、それぞれの評判記も以外に素晴らしく、特に平岩君のセ
ンスを見直しました。自覚があれば、やれるのですなー! レポートの字まできれいに見えるの
ですから驚きです。事務局の突然の欠席でしたが、得られたものが多かったのは私の徳!
 HLG・6月 60、45秒MAX10投中5投(タイムは大小で逆換算して順位を決定した)
 2000年6月18日 グリーンパーク、瀬谷広場・晴れ・9〜12時・風2m 
NO 氏 名 10 −計 機種
岡 田 45 12 23 20 45 45 45 25 45   225 0 小 グ
平 岩 30 34 60 25 22 16 60 49 60 60 289 -11 大 せ
富 谷 27 54 26 57 33 35 52 36 53 60 276 -24 大 グ
小 川 49 60 60 20  4  4 25 26 60 31 260 -40 大 グ
井 村 51 60 29 41 35 28 25 44 12  4 231 -69 大 グ
宮 辺  4 21 20 21 26 17 35 40 31 27 153 -72 小 グ
吉 田 15 16 27 18 26 26 22 12 43 10 144 -81 小 グ
斉 藤 31 45 27 23 33 31 49 35 40  7 202 -98 大 グ
9 吉 野 35 26  6 30 29 40 24 60  7 19 194 -106 大 グ
10 古 矢 20 12 31 18 19 48 31 41 37 33 190 -110 大 せ
11 土 肥 24 41 24 18 44 21 17 38  3  4 171 -129 大 せ
12 木 引 12 43 60 15 13 17 21 28 15 13 169 -131 大 グ
13 大八木 24 14 60 27 19 23 31 25 21 20 167 -133 大 グ
14 小 林 24  1 15 10  5 12  1 20 15 16 84 -141 小 グ
15 平 井 11 31  5 27 18 21 22 15 24 20 125 -175 大 せ
16 森 田 17  2  

 
 
 
 
 
 
19 -221 グ

* ランチャーズ強制?合宿のお知らせ
    連絡先 ランチャーズ編集局
1.開 催 日 平成12年7月29,30日(土日です) 29日午前8時頃〜30日午後1時
2.場   所 千葉ニュータウン、牧ノ原駅側の公園(出来たばかり)
          注:HLGには調度良い広さ、グライダーもOKです。
          都合によっては、茨城県桜川の草原も可
3.宿泊施設  本埜村老人福祉施設「もとの荘」
4.参加費用 7、000円(宿泊費夕食代を含む)60才以上は500円引き
5.申込み等  申込みはハガキ、Eメール、又は電話で。
          7月24日(月)締め切り
5.その他 競技はなしで練習のみ、但し、希望が有れば記録会等開催は可   注:一部変更のある場合は、ごかんべんください。