”ランチャーズ”会報・2000−6


* 6月ランチャーズ記録会はHLGは11日(日)瀬谷、PLG記録会は18日でグリーンパークです!  
 飛行機屋にとって、この季節は困惑と焦燥の時。しかし、飛ばすのをあきらめれば製作の季節となります。
瀬谷もグリーンパークも決して広くはありませんが、この季節としては心身の健康に有効です。
すぐにきつい夏が来て、やがて黄金色の秋が来ます。

* ランチャーズ・サロン
1.HLGの規定について(2)]
この間土肥君から「飛行機を投げようとして本体が飛ばず、パーツ(火縄など)が飛んだ場合はどうなるのか」と
質問有り。私の判断は「それも試技1回としてカウントする」で記録は0です。
しかし、飛ばす気がなくて投げる動作をしていて、パーツが外れて飛んだ場合は、ラウンドとしてカウントしない
のが正しいでしょう。だんだん微妙になりますが、ここから先はフェアプレーの精神でしょう。


 2000年ランチャーズ・PLG・5月記録会報告    佐藤幸男
 PLGは5月21日は参加者が少なく不成立。相談の結果5月28日に場所を和光森林公園にかえて実施する
事に決定。森林公園はグリーンクに比べて飛行可能面積が約1/2の為、飛行制限ルールを設ける。
@MAXは30秒とするが、31秒以上飛行した場合はペナリティーとして30秒から、
 5秒マイナスし25秒とする(今回25秒が多いのは31秒以上した結果)。 
A何故飛行制限か・・風の方向により約100m弱で高速道路(外環状)に入ってしまう ため、安全飛行
(無理して飛ばさない)を重視した。
● コメント
優勝=番場さん・飛ばす機体がないと言いながら何処からともなく機体を持ってきて念入りに調整した結果。
2位=内山さん・前進翼の機体を上手く調整し安定飛行でした。
3位=西原さん・・調子が良すぎて飛びすぎルールで縛られてダウン
4位=佐藤・・ 無尾翼機で挑戦、まあまあの結果。
5位=加藤さん・・機体が沢山ありすぎて困って いたが調子の良い機体が着木不明で残念。
6位=乙川さん・・トレーニングの結果飛 びすぎてしまったが、ルールに縛られ無ければ優勝かも!
7位=戸谷さん・・一生懸 命に頑張っていましたが間を取って飛ばせば、タイムが安定するでしょう。
追記:なかなか面白い臨時規則で、飛ばさないことが如何に難しいか解ったかも?この制限を火縄でやると
失格とし、ゴムの強さで飛ばす高さコントロールして30秒ピタリが出来るはずですが。

平尾
● 6月開催 6月18日(日)9.00〜12.00 グリーンパーク MAX45秒

PLG・5月
 30秒MAX10投中5投  2000年4月 9日 大宮田んぼ・曇り晴れ・9〜12時・風1〜3m 

NO 氏 名 1R 10 F1 F2 合 計
番 場 11  9  9 29 16 20 25 30 25 27

136
内 山 24 27 25 25 24 25 25 26 26 30

134
西 原 28 25 28 15 25 25 25 21 16 22

131
佐 藤 25 25 28 25  6 22  6 27 25  5

130
加 藤 20 29 30 13 15  5 25 21 25 20

129
乙 川 24 22 28 25 25 25 25 25 25 25

128
 7 戸 谷  2 24 25 14 23 21 26 20 29 20

127
   
 2000年ランチャーズ・HLG・5月記録会報告           吉田利徳
今年最初の瀬谷での記録会は、かろうじて上がった雨の朝、予定通り参加者14名で始まりました。
弱い北風の中、1分で公園内に落ちる。ちょっとデサマが長いと桜並木の上、あるいはその向こう側になり回収が困難に
なりますが、ほぼ公園の中で回収できたもようです。
98年6月からこの公園で記録会を始めて3年目を迎えます。瀬谷と言えば浜の大魔人横溝選手、ミニ魔人浜口選手の
地元ですが今回は姿が見えずちょっと寂しい。 
記録の方は井村、冨谷、平岩の各選手は新作の調整を兼ねて参加、この滅多にないチャンスを物にした吉田選手が1位、
2位井村選手、3位は冨谷選手、加藤選手はいつもの高度が出ず、きっちりとしたパターンが決まらず4位。地元の記録会
で少し気負ったか平岩選手は5位、4月に続いて参加の岡田選手は6位、7位の池田選手、投げパターンが決まっているの
であとはサーマル読みの練習をしましょう。8位は大八木選手、練習の時は良くサーマルにのるものの本番が今一、9位宮
部選手今回はゴールドラッシュで挑戦、やっぱのこっちの方が合っている。 10位吉野選手は前半翼のねじれを調整して
調子よかったのですが、後半に機体がもどったか? 11位斎藤選手はちょっと機体がねじれたのかパターンが決まらずそ
のまま。 12位古矢選手またまた大型機を造ってきましたが、今回は出来が良いのでは? 13位平尾選手は肩の調子が
良くならずそのまま。林選手はこの日は記録係をやっていました。 
次回までには機体を完成しましょう。近々相澤会長の復帰が近いという話もちらほら聞かれるが、伝説の人となりつつある
昨今、早く帰ってきて下さい、待っています。 
注:土肥君が高度計でHLG高度を数回測ってくれたが、トップでの返りの後1旋回目に入っ対置で22m近辺、と言っていた
のでトップでは25mは上がっているらしい。


測定を見ていて、この時の高度は低く感じるので、加藤選手の投げが決まった場合の高度は、30mは出ているように思い
ます。平尾 

 HLG・5月
 60秒MAX10投中5投  2000年5月21日 瀬谷広場・曇り晴れ・9〜12時・風2〜3m 

NO 氏 名 10 F1 F2 合 計
吉 田 25 47 60 60 60 38 59 43 27 60

299
井 村 60 48 29 30 60 23 12 30 60 54

282
富 谷  2 60 31 60  5  4 30  3 60 55

266
加 藤 26 40 60 29 60 44 39  6 32 58

262
平 岩 45 39 60 22 47 28 60 19 32 42

248
岡 田 15 37 54 21 39 60 20 35 56 30

246
池 田 49 44 51 33 41 54 46 33 32 26

244
大八木 24 36 30 49 34 20 30 60 53 25

232
9 宮 辺 60 37 23 36 27 36 47 47 34 37

228
10 吉 野 19 60 60 24 28 37 22 34 14 13

219
11 斉 藤 44 19 27 28 31 16 22  8  1 20

152
12 古 矢 28 33 17 15 36 17  3 23 21 26

146
13 平 尾 19 32 20 19 21 20  4  5 11  3

112


* ランチャーズ強制?合宿のお知らせ
 
連絡先 ランチャーズ編集局
1.開 催 日 平成12年7月29,30日(土日です)29日午前8時頃〜30日午後1時
2.場   所 千葉ニュータウン、牧ノ原駅側の公園(出来たばかり)
注:HLGには調度良い広さ、グライダーもOKです。 
都合によっては、茨城県桜川の草原も可
3.宿泊施設  本埜村老人福祉施設「もとの荘」
4.参加費用 7、000円(宿泊費夕食代を含む)60才以上は500円引き
5.申込み等  申込みはハガキ、Eメール、又は電話で。
7月24日(月)締め切り
6.その他 競技はなしで練習のみ、但し、希望が有れば記録会等開催は可
注:一部変更のある場合は、ごかんべんください。

------------------------第1回HLGウエスタンカップ大会結果報告--------------- 
最初に本大会の開催に際し、各先輩諸兄より激励のメールを頂きましたことをこの場をお借りし まして御礼申し
上げます。木引さんには昔、木引杯で大変お世話になったことを、初めて大会 でMAXをとれたこと、今でも鮮明
に覚えています。  木引杯のおかげでFFの魅力のとりこになったのは、私だけではなかったと思います。生意
気と思いますが、恩返しの意味で本大会が少しでもフリーフライト界の普及につながれば幸い と思います。
又、平尾さんには関東のHLGの雄としての印象が強く、昔 鈴鹿の大会でアドバ イス頂いたこと感謝しておりま
す。今後とも、このウエスタンカップ大会をご支援ご指導の程よろしくお願いいたします。
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 さて大会当日は、前夜の集中豪雨がうそのように晴れ上がり好天気となりました。 今回のトピックといえば、長
居スカイフレンズの創設時のメンバーの1人小笠原さんが去年東 京勤務より10年ぶりに帰ってこれ懐かしい顔
を見せてくれました。
 競技は、長いブランクと機体の調整不足のせいか調子が出ず1MAXで9位。小笠原さんの 同僚の片岡さんは
、1ラウンド幸先良くMAXが出ましたが中盤伸び悩みましたが最後にMAXを 取れ6位。同じく同僚の田根さんは、
競技前に機体を壊し棄権。  兵庫より参加の石野さんは、紙飛行機で参加され結構高度を取っていましたが、小
型機の ハンデのためかサーマルに乗り切れず8位。ホワイトウィングスより参加の安田さんは、変則 な投げ方の
為か、高度をロスして調子が出ず10位。和歌山から家族でこられた中川さんは、 将来有望な新人で大型機を物
ともしないパワーで投げ上げていました。ただパターンにばらつ きがあり7位。いっそうの努力を望みます。
 KFCの宮本さんは、PHLGとの2種目参加ですが、PHLGの調整にてこずり、HLGは1ラウン ドのみの記録となり
11位。PHLGは別種目とし1人のみの参加の為参考記録としました。小西 さんは、以前までに使用していました
大型機をやめ手ごろな中型機を使用し2MAXでまずまず の5位。長居スカイフレンズのご意見番こと横山さんは、
序盤肩が出来ていないのか調子が出 ず後半以降追い上げ1MAXで4位。
 私は、前半調子が悪く後半より大型機に替えてからサーマルに乗り始め2MAX 246秒でな んとか3位入賞。鷲
見さんは、序盤からサーマルに乗り切れずにいましたが後半より追い上げ 2MAX 249秒で2位入賞。最近成長目
覚しい白井さんは、1ラウンドからいきなりの連続MAX。 早いラウンド消化で4MAX 290秒で堂々の1位。第1回の
記念の大会で勝利の栄冠に輝きまし た。
 尚、次回大会予定は、6月は松本杯でお休み。7月以降毎月第3日曜日の予定ですので、 ベテランから初心者
まで多数の参加お待ちしています。
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          第1回HLGウエスタンカップ大会結果
 2000.5.21(日) 晴れ 平城京 風1〜2m 気温24度 9:00〜12:00

       1R 2R 3R 4R 5R 6R 7R 8R 9R 10R 合 計 順位 
白井庄二   60 60 45 60 38 35 34 50 60 46  290  1
鷲見健次   27 21 47 21 30 24 60 27 52 60  249  2
村上善信   31 20 19 33 60 40 60  8 53 26  246  3
横山 泰   31 31 34 18 20 60 24 56 23 49  230  4
小西忠司   28 60 20  8 36 60 23 26 40 30  226  5
片岡登志夫  60 18 25 18 26 31 40 15  9 60  217  6
中川浩伸   34 45 37 13 46 26 51 22 20 24  213  7
石野 覚   38 34 14 28 33 11 33 50  6 22  188  8
小笠原憲夫  16 15 17 15 47 26 60 10 11 13  166  9
安田 淳   21 37 10 26 18 18 33 26 28 20  150  10
宮本茂樹   20 − − − − − − − − −  20   11
田根信幸   − − − − − − − − − −  0   12

PLG
宮本茂樹   29 45 28 35 60 60 − − − −  229  1

以上


DogEggGreen

〔美少女〕

 バードウォッチングなどという洒落た事ではないのだけれど、池のある公園で野鳥を
眺めるのが日課だった時期がある。
 でも、本当は“探鳥のふり”をして、公園に集う可愛い少女達を観察するのが目的だ
った…なんて言ったら、(不可解な事件の多い昨今のこと、)人格を疑われてしまうかも
しれない。だから勿論(半分は)、冗談だ。
 ついでに告白しておくが、その公園にはかれこれ10年以上も出没し、多分千人以上の
子供達を観察してきた。
 でも、心に残るような美少女なんて片手で数える程しかお目にかかれなかったし、ま
してやこの娘は本物(注、1)だ、と確信が持てたのはたった一人だけだ。
 ともあれ、特別に野鳥の種類が多い公園という訳ではないが、それでも(鴉鳩雀の御
三家を別にして)十数種類は観察出来る。
 殆どは周年見られる連中で、椋鳥、尾長、雉鳩などが定番と言ったところだ。ついで
だから、定番鳥(?)達の中で最もそれらしい、つまり一等「少女めいた」種類を挙げ
るなら、やっぱり白鶺鴒だろう。目白や河原鶸も愛らしいのだが、彼女たちは少女と言
うよりは幼女的な魅力の範疇と言うべきだろう。(注、2)
 鶺鴒(セキレイ)にも何種類かあるが、最も普通に見られるのが白鶺鴒(ハクセキレイ)
ということらしい。
 雀より一回り大きく、地上では長い尾をピンと立て、忙しげに振るのが特徴だ。
 温かな季節はくっきりとした白と黒のモノトーン模様が印象的だが、寒い時期には黒
い部分が灰色に変る(冬羽)。 腹面は白いのだが、首の下に子供の前掛けのような黒い
部分がある。
 公園に集う小鳥の中でも、スッキリとしたグッドデザインだ。飛び方は、小型の鳥に
共通な羽ばたきと弾道飛行(?)を繰り返す標準的なパターンだが、雀などに比べると結
構優雅に見える。尾が長く、弾道飛行の時間が長めに感じられるせいだろう。また、こ
のサイズとしては比較的俊足なのではないかと思う。
 少なくとも、見た目にはスピーディーだ。この鳥の魅力は、何と言ってもその仕草に
ある。主に水辺にやって来ては、長い尾をヒラヒラさせながら、わりあい狭い範囲を活
発に飛び廻るのだ。鳴き声もまた、『チュチュチュンッ』と耳に心地よい。
 だからバードウォッチャーには人気が高く、高価な双眼鏡をぶら下げた同業者達(?)
は、彼女を見付けると大いに喜ぶ。
 まあ眺めていて楽しいのは事実なので、そういう場合は調子を合わせておくことにし
ている。また、わざわざ探そうとすると、案外遭遇しづらい種類でもあるらしい。
 無為に時を過ごしている“探鳥爺”にとっては、良く見かける近所の可愛いお嬢ちゃ
ん、程度の存在なのだが。
 さて、ある秋の午後、いつものように双眼鏡の視野に捉えた「美少女白鶺鴒」。
 アレッ?…一瞬視界から消えたかと思ったら、再びもとの場所に戻って、何やらムシ
ャムシャ食べている。何のことはない、寒さでヘロヘロになった赤トンボを捕まえて、
オヤツと洒落こんでいたのだ。
 おしまいには、残った4枚の羽根を「ペッぺッ」と吐き出した。
 なーるほど、太宰治が「御伽草子」(注、3)で、カチカチ山のウサギを利発な美少女
にナゾラエタのも、あらためて納得出来るナ…なんていう気障な台詞はさておき、白鶺
鴒は見事なまでに“美少女的”なのだ。
 それも、多分に古典的な。(ついでながら言うと、タヌキは食い意地の張った「小汚
い中年男」として描かれている!)
 ところで、我が敬愛する佐貫亦男博士は、(白)鶺鴒を『Ar196水上偵察機の渾名
にピッタリだ』と書かれている。
 水辺に縁があり、尾羽根をピンと立てたイメージは、素晴らしい連想と言う他は無い。
ただし、Ar196はあまり“美少女”的では無いようだ。水上機と美形とは、なかな
か相容れない。
 或るデザイナーが、『Fi156とLolitaの相似性』について熱っぽく語って
くれたことがある。なるほど言われてみれば、Fi156は多分に“美少女的”だ。ほ
っそりした胴体に長い脚、そうして軽やかな飛びっぷりは、「コウノトリ」というドイ
ツ人の付けた名前よりも、「白鶺鴒」の方がずっと似つかわしく思える。部分的には硬
い線が見られるが、曲線で構成された機体より、この方がどこか子供じみた印象の残る
少女の肢体を思わせはしないか?…怪しげな連想が次々と湧き上がってくるのは、やは
り少女の持つ魅力(あるいは魔性)のせいだろうか。(StupidCat)
(注、1)小説「ロリータ」の語り手H.H.氏曰く、少女の側も当然共犯者でなくて
はならない。
(注、2)仏蘭西のある人物曰く、少女とは幼女と女性の間に位置する『未だ女になら
ざるもの』と定義される。
(注、3)古い御伽噺のパロディー。太宰の傑作のひとつ。
+----
HP管理者注:白鶺鴒は以下を参照
http://www.fujixerox.co.jp/ps/bunsho/photo/birds/page12.html
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