◎ 名前:高田@KFC
◎ 作成日:2003.12.23(火) 12:12, 61.124.83.47

  日本プラモデル興亡史ーわたしの模型人生 井田博     以前内容以後内容    

プラモデル興亡史ーわたしの模型人生 井田博著 発行所:文春ネスコ 発売元:文芸春秋 ISBN4-89036-187-1
夏に城陽市歴史文化資料館での「模型の世界」展にかかわり模型の歴史に興味がますます出てきました。そんなこのごろ、よい本を見つけました。上記のもの。
井田博さんは、モデルアートの創設者です。今でも時折案内欄にFFのことが出ているので不審がられることがあります。この際、そのへんのなぞもわかります。
とくに模型飛行機が世に現れた初めから歩みを共にされているので生き字引です。戦前の事情が生き生きと描かれています。戦後の復興の様子もよくわかります。なによりいかに空を飛ぶ模型飛行機が好きかわかります。
本の主題はプラモデルです。戦前の流れから書き出してあるのでメーカーのルーツもよくわかりました。
1956年に岐阜の長良川の土手下に「木村滑空機研究所」を訪ねたことがあります。土間で木製軍艦模型の紙箱の絵を書いているのを見ました。壁にはプライマリーの主翼が掛かっていました。土間脇の台所で味噌汁の朝飯をご馳走になりました。そこで鼻水たらしたぼんがいましたが、それが後のLSの社長です。外車に乗せてもらって初めて時速100kmの世界を体験しました。井田さんの本では木村貫一さんは九州で創業されたとか。初めて知りました。LSマークのスカイホースの発売元でした。東のA1、西のスカイホースという名機。そのLSもスカイホースの成功でプラモデル参入が遅れましたが、日本機の1/72キットで伸び、ピストルキットで一世を風靡しますが、玉の出るピストルでまたも遅れを取り、最後は倒産しました。あのときの少年は行方不明。
お天気の悪い日に、読んでください。

◆高田@KFC − 価格は1500円です。
◆ランチャーズ − 日本プラモデル興亡史
◆ランチャーズ −  ↑ここで手に入ります。