◎返事対象記事⇒  「石井翼型」(御子柴)


 
◎ 名前:やまめ工房・石井
◎ 作成日:2010.4.22(木) 12:51, 116.64.94.14

  Re..「石井翼型」     以前内容以後内容    

> 4月19日号のSCATニュースにカリフォルニア州の飛行船格納庫で開かれたインドア飛行会のレポートがあり、ハンドランチグライダーの部の記述の中に「石井翼型(Ishii Airfoil)」と言う語が出てきます。「石井翼型」について教えてください。

6年ぐらい前から大型翼端投げHLGに使っている翼型です。
形状の特徴は前縁の削ぎ上げが大きく、アンダーキャンバーの強い厚翼です。
ジムの主翼断面の写真は下記でご覧いただけます。
http://www.smallflyingartsforum.com/cgi-bin/yabb2/YaBB.pl?num=1269727358

性能の特徴は厚翼で強度が高く大型翼端投げにはこの点が最大のメリットです。
空力的には最大揚力係数が高く滑空速度が遅いです。
上昇時の抵抗は従来の下面フラットの翼型(スタンやジムが使っているタイプ)と同等もしくは少し劣る程度です。

空力的には従来型と比べて大きなアドバンテージは無いと思いますが強度面では有利です。
現カテ4記録機の翼断面を今回ジムがスタイログラスバギング翼にしてテストしましたがあまり良い結果では無かったようです。
小型(AMA規格)では強度上のメリットは働かず最適な翼型も変わるという事なんだと思います。
もちろん使い方(投げ方・初速・翼面荷重・構造)によっても最適翼型は変わってくるのでこの辺りがハンドランチの面白い所ですね。