◎ 名前:八雲 ◎ 作成日:2009.10.21(水) 09:15, 122.26.27.90   アンドレ・ツポレフメダルって？         　FAIは航空スポーツ発展を目的に設立された国際組織であり、世界選手権や世界記録の公認および航空スポーツの分野で功績のあった個人、団体を表彰しています。ソ連の有名な飛行機設計者の名前を冠したアンドレ・ツポレフメダルは、数あるFAIの表彰の中でも１９８９年から始まった新しい賞です。表彰の対象となるのは、「模型航空機同一クラスで、世界選手権者と国内選手権者の２タイトルを同一年中に獲得した個人に、毎年世界で1名のみに贈る」となっています。 　日本人のこの賞の受賞者は、２００３年の橋本学選手、そして２００５年の伊藤寛規選手の２名で、共にラジコンヘリでの受賞です。最近では２００７年にF1AのトップフライヤーでもあるスウェーデンのPer　FINDAHL選手が受賞しています。１９８９年から始まっていますが該当者がない年もあり、今までに８名しか受賞していません。受賞者リストにはフリーフライトの世界では名の知れた、アンドロコフ、クラコフスキー、ベルビツキーなどといった選手の名前はありません。２００５年アルゼンチン大会でのF1Cチャンピオンの金川　茂選手にはそのチャンスがあったのですが、その年に行なわれた日本選手権で優勝できなかったため受賞は逃しています。 　お分かりのように、この賞はまず世界チャンピオンになることが前提ですので、今年の夏に行なわれたクロアチア大会でF1B優勝の西澤実選手にはこのチャンスがあることになります。２００５年受賞の伊藤寛規選手は無敵の強さを誇り、８月にアメリカで行なわれた世界選手権でも３連覇でチャンピオンとなっており、さらに９月に行なわれた日本選手権でも優勝していますのでこの賞の受賞資格がありますが、連盟や航空協会がFAIに対して推薦する場合、その国から1名をFAIに申請するということで、新しい選手がこの資格を得た場合にはそちらを優先して推薦することになるでしょう。そういう意味では、今年は世界選手権での日本人チャンピオンは全てのカテゴリーで伊藤寛規選手と西澤実選手の二人しかしかいませんので、ぜひ西澤選手には頑張って欲しいと思います。 すでに右足は靴を履いています。気負いなく競技に臨んでもう一方の左足の靴を履いた時、受賞は確実になるでしょう。 アンドレ・ツポレフメダルメダルについては http://www.jmaf.jp/sub21.html を参照してください。