◎返事対象記事⇒  速報 世界記録更新(坂下哲也)


 
◎ 名前:石井満 (yamamecoubou@jcom.home.ne.jp)
◎ 作成日:2003.10.31(金) 13:24, 203.165.3.24

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参加されたみなさんお疲れさまでした。
何とか記録が出せて集っていただいた甲斐がありました。
みなさんありがとうございました。

さて当日のお話を少しばかりご紹介します。

10/28日(火曜)は朝から雨模様です。
会場は葛飾総合スポーツセンターです。
バスケ2面が余裕で取れる2000m2の広さで天井は14.5mフラット。
カテゴリー2では最高の会場です。もうこれ以上の場所はないでしょう。
9時から15時まで借り切って記録挑戦です。
予報では午前中に雨は上がるとのことでしたが終日雨はやみませんでした。
屋根が雨で冷やされるのか館内は冷え冷えしていて対流と
思われる微妙な風が回ってます。時おり大きく姿勢を崩す
機体もみられ状況としてはあまり良い状態ではありません。
調整を終えてそれなりに飛んでいるのですが50秒止まりです。
どうも我孫子体育館で練習した時より浮きが悪いように思います。
もう少し気温が上がればと思われました。

今回の挑戦メンバーは坂下さん、壇上・石井チーム、石井の3選手です。
みなそれぞれ異なった飛行機を持ち込みます。

坂下さんは翼端投げも出来る伸びのある滑空をする機体です。
縦安定がクリティカルなのか時おり頭を下げる場面も見られ
ましたが滑空に入ればすばらしい伸びを見せてくれます。
14.5mの天井高用としては翼端投げは始めてのトライでしょう。
主翼の強度には厳しいものがありそうですが今後の主流になる可能性があります。
普通の投げと比べても遜色ない高度を取っています。
残念ながら今回は記録に届きませんでしたが新しい可能性を見せてくれました。

壇上・石井チームは壇上さんの作った機体を石井が投げます。
壇上機は大型で軽く翼面荷重は3g/dm2を切っていると思われます。
ふわふわと非常にゆっくりとした速度で飛びます。
翼面荷重が小さいのでどうなげても簡単に返るはずなのですが
投げがどうも決まらず10回に1回ぐらいしかうまく行きません。
上昇中の右ロールが強く頂点で右に突っ込む形となり高度が出ません。
機体を頭越しに逆バンクを付けながらのスローイングでちょうど良い感じです。
それでもたまに投げが決まると12mぐらいの高度で滑空に入り
持ち前の滑空の良さでゆっくりゆっくり降りてきてタイムを稼ぎます。
10時ごろでしょうか調整も終わり力いっぱい投げた時、
たぶんこじって投げたのでしょう「バッキッ」と手を離れる瞬間に音がして
主翼中央が折れてまっぷたつになってしまいました。
軽くするため必要最低限の強度しか持たないインドアHLGでは
投げの失敗で主翼がバンザイすることもまれではありません。
まだ時間は十分にあるのでこれを直して再挑戦です。
昼前になって修理も出来て再び挑戦です。何度か公式記録更新かっといった
飛行がありましたが途中で壁に接触したりしてうまく行きません。
空気が動いているようでかなり流されています。
投げる位置を変えて壁に当たらないようにします。
11時過ぎには公式記録を超える55秒台がでました。とりあえず目標達成。
午前中の最後の最後にはめったに決まらない投げが完璧に決まって
これまでにない上昇高度を取り今回の最高記録60.49秒が記録されました。
館内は歓声で湧きそれぞれが握手で盛り上がっています。
従来の記録を5秒以上更新するどこに出しても恥ずかしくない立派な記録が
達成されました。

石井は重量のある高度重視の機体です。
9割ぐらいの力で天井に当たる用に作っています。
天井ぎりぎりまで使って何とかタイムを出そうと言う作戦です。
重いので滑空が悪くみるみるうちに降りてきます。
天井に当てることもしばしばでしたが何度もやっているうちに
ぎりぎりでうまく滑空に入り従来の記録を超える55.6秒を出す事が出来ました。

壇上・石井チームの60.4秒は協会、FAIの審査をパスすれば世界記録として認められます。

さて次はカテゴリー1か3に挑戦したいと思います。
特に3は翼端投げの優位性も出てくるので面白くなりそうです。
ぜひみなさんも一緒に挑戦しましょう。





 
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