◎ 名前:CFFC 白井
◎ 作成日:2008.8.28(木) 08:36, 124.26.88.137

  FREE FLIGHT MONGOLIA CUP 報告     以前内容以後内容    

8月11日17:00成田発・ウランバートル行きの直行便で吉岡・小池・白井の3人は大草原の国モンゴルを訪れた。ウランバートルに着陸する前、上空ではまだ少し明るく下の景色が見えていたが、空港から宿舎へ向かう頃は暗くなっていた。時刻は22時である。
宿舎はウランバートルの東方約28kmにある風光明媚なTerelj            地域にあるベニバナという日本名のキャンプホテルで、ここの支配人は山形に6年間滞在した事のある女性で、きれいな日本語を話していた。着いた時から、親近感が持て安心した。
12日は更に50kmほど離れた会場で午前中練習をした。2006年の会場よりもっと広く見渡す限りの大草原で、起伏も前より少なかった。早朝は殆ど無風で10時前後から次第に風が吹いてくる。それでもこの日は昼まではあまり強くならなかったし、下降気流に悩まされる事は無かった。他の国の選手たちもみんな練習していた。
北朝鮮のチームは6日から来て合宿練習をしていたそうである。25人のデレゲーションで、体育大学校の航空スポーツ専門の学生たちと教官、その上に総司令官がついて組織的に統括された集団で、発航のとき、投げる人、回収する人それぞれ分担し、教官〈コーチ〉がストリーマーや温度計を見ながら気流を読み発航の指示をするといった具合である。宿舎での生活面でも管理されていて、学生たちは純真でまじめそうな子たちであるが、のびのびしたところが無い。話しかけても中々載ってこない。
12日16:00から開会式が催された。ブラスバンドが参加各国の国歌を演奏し、整然とした立派なセレモニーであった。終了後機体検査を済ませて長い1日が終わった。
13日はF1G/H/JとHLGの競技が行われ、吉岡さんがF1Hに参加するので小池さんが補助で会場に行き、白井は宿舎の近くで機体の調整をした。F1Hの優勝は文句無く吉岡さんであった。
14日はF1BとF1Cの日だ。5時に宿舎を出て7:00からの開始に備えた。風は完全に無風だ。第1Rだけは4分Maxだから少しの吹き込みが欲しい。20分ほど待ったが、一向に吹き込みは無い。待ちきれず思いっきり投げたが、体が硬くなっていたのか少し斜めの発進だったのが悔やまれる。3分を越えた時点で未だかなりの高度を保っていたので行けるかと思ったがそれからは気流が良くなかった。4分Maxを落とす人は多いから未だ望はある。2R以降は3分Maxだからこの先落とすと大変だ。2R・3Rは無事Maxを取ったが,3R頃から風が少しずつ出てきて4Rでは4m/秒くらいの風で、サーマルも出ている。魔の4R、ここは気をつけないといけない。真上に思いっきり投げ上げるとサーマルをつかんだか十分高く上がったが滑空に入って旋回しながら風下へ流されていく。風向きも変わって、いつの間にか機体はサーマルからはみ出しどんどん下降している。モーターランの終わった時点の高度からは考えられないような事が起きてしまった。残念。しかし、159秒ならまだトータルで3位以内に食い込めるかもしれない。5R・7RはMaxだったが、決定的な失敗は6R、風は更に強くなっている。
4Rと同じように最初はサーマルに乗って高度はとったが流されていった先で下降気流に捕まって引きずり下ろされてしまった。6R・7Rは気流の荒れがひどく、混戦状態になってしまった。
小池さんは例外的な経過で、1・2・3Rは全く調子が出ず苦しんでいたが4R以降は完璧だった。はじめはトラブル続きのための失敗であったようだが、4R以降使ったショートの機体が強風に威力を発揮し功を奏したのではないだろうか。
15日は朝からウランバートル市街の観光とショッピング、2006年に行ったところであったが、中央広場の周辺の建物が完成し、きれいになっていました。それと市内を走っている自動車が、前より新しくなり、ランドクルーザーやレクサスなども見受けられた。
15日16:00から閉会式が華々しく行われた。種目ごとに1〜3位入賞者表彰はオリンピック並みに階段に上がり金・銀・銅のメダルを首に掛け、ブラスバンドの国歌演奏により国旗掲揚され、ずいぶん長い時間かかりました。吉岡さん優勝のお陰でF1Hの表彰の時日の丸・君が代が演奏されたのは良かった。閉会式の後、バンケットがホテルのホールで盛大に行われ、モンゴル料理、民族舞踊、ホーミーなどの民謡、馬頭琴など民族楽器による音楽演奏と盛りだくさんの歓待を受け、楽しいひと時を過ごした。
正味4日間の滞在は、大会参加の最少日数であり、高い旅費を払っていくにはもったいない。折角、猛暑の日本を脱出して空気のきれいな涼しいリゾート地へ行ったら、2〜3週間くらい滞在して飛行機を飛ばしたり、釣りをしたりして楽しみたいものである。
ところで、今回、MASF,MASA初めモンゴルの主催者の努力は大変なものだった。将来,アジア カップ,ワールド カップ等を誘致したいと言うことでもあったであろうが、2006年と比べると、模型技術のレベルも模型普及度も著しく進化し、大会運営の面でも見事であった。
ガンゾリグさんもモンゴル大学の副学長になられ、ますます充実した活躍をされており、一方で、FALCON CLUBなどを通してモンゴルの模型飛行機界の発展のため陣頭指揮をされている姿に接し大変嬉しく思った。また、ボルルさん及び親戚の方々には、通訳・運転・案内など並々ならぬご援助をいただいたことも忘れてはならない。


◆2008-8-28 19:24:11 124.26.42.155 長居スタジアム − モンゴル・主催者側の意気込みが、充分伝わってきました。  
◆2008-8-28 19:25:29 124.26.42.155 長居スタジアム − 北朝鮮がフルマックスで上位を独占したF1A競技は、どのような状況だったのでしょうか?  
◆2008-8-28 20:43:27 60.41.104.18 ランチャーズ − 臨場感のある情報ありがとうございます。行った気分になれます。  
◆2008-8-29 7:52:30 121.83.130.246 小池 − すいません,F1Aの競技はほとんど見ませんでした.自分の練習してたので.