◎返事対象記事⇒  RC行事でイベントを(高田@KFC)


 
◎ 名前:金川
◎ 作成日:2008.1.2(水) 21:20, 124.109.131.151

  Re..RC行事でイベントを     以前内容以後内容    

 模型業界も航空協会も「空離れ」を憂慮しており、「今何かをしなければいけない」という思いを持っていることは事実です。フライトシミュレーターやロボットなどが脚光を浴びる時代で、模型飛行機を愛する私達はこの事態を何とかしたいと思っていても、なかなか「空もの」を元気にする即効薬はありません。時代の流れで仕方がないと言って諦めればそれでお終いです。

 「このままでは模型飛行機は衰退してしまう」。そんな時、模型工業会も本気で考えるようになったのです。 その中心的な人物が日本ラジコン模型工業会の吉岡会長です。模型と言えばラジコン。世界でもトップの日本のラジコン模型ですが、やはり将来的に子ども達を模型に目を向けさせる取り組みをしなければ模型の将来はないと考える会長が業界を説得して、日本航空協会や模型連盟と一緒に活動をしようということで「こども模型飛行機教室」の活動が始まり、3年目になります。「今売れればそれで良いじゃないか。こどもに対するゴム動力飛行機を宣伝しても自分たちのラジコン製品が売れるというわけではない。そんな普及活動に金は出せない」と言う業界を説得して資金を集め、立ち上げた活動が「こども模型飛行機教室」です。

 ラジコン業界を取り込んだ普及活動は、業界自体が「何でゴム動力の飛行機なんかやらなければいけないの?」と言う考えの中で非常に難しいものがあるのは事実です。そのような中でも、我々が行っている活動がだんだんと認知され、ホビーショーでもスペースを割いて紹介されるようになりました。一昨年、昨年と幕張メッセでのプラモデル・ラジコンショーの会場でイベントスタイルで、簡単に作れる教材(つばめ号)で子供たちを集めて教室を開催しています。出展メーカーにしてみれば直接新製品の販売に全く寄与しない模型飛行機のためにどうして貴重なスペースを提供しなければいけないのかという不満があるのは事実ですが、会長自身が理解を示し、このような貴重な場が提供されているという事実はあまり知られていません。和田さんは実際にイベントでのお手伝いをやられており、子供たちの反応を肌で感じていると思います。会場に来ているマニアの大人達だけではなく、こどもを取り込んだ活動は、目に見えるほど成果はないにしてもその重要性は無視できません。来年はさらに発展させて会場の飛行会で盛り上げる構想もあります。この他にも、親子が集るイベントとして、スカイレジャージャパン(SLJ)、笠岡でのイベントなどでも協会や連盟事務局のスタッフが出向いて宣伝をしています。

 フリーフライトに於いては地道な普及活動は行われていても、模型界全体で真剣に普及活動をしてこなかったように思います。ここ数年は地道ではありますが着実に「模型普及活動」は進んでいると感じています。今何かをしなければこのまま衰退してしまいます。この活動で一番動けるスタッフは、模型飛行機の「ベーシック」を知っている「フリーフライト」の皆さんなのです。協会、連盟も積極的に動きますので皆様の支援を引き続きお願いしたいと思います。「Always 3丁目の夕日」ではありませんが、模型飛行機の基本であるフリーフライトが見直され、今がフリーフライトを含む模型飛行機が元気を取り戻す一つチャンスのような時期ではないでしょうか。