◎ 名前:金川
◎ 作成日:2007.12.20(木) 21:44, 124.109.131.151

  スタモフもベルビツキーも電動ラジコンへ転向?     以前内容以後内容    

模型飛行機にもいろいろなジャンルがあります。日本模型航空連盟のホームページをご覧になるといろいろなカテゴリーの委員会にリンクされていますので、フリーフライトだけではなく他の模型飛行機にも少しは興味を持って見ていただきたいと思います。http://www.jmaf.jp/

 さて、模型飛行機の楽しみ方はいろいろありますが、競技をやっている方にとっては、世界選手権で「世界の頂点に立てればいいなー」と日頃から思っていることでしょう。模型のいろいろなジャンルはそれぞれに世界選手権を開催していますが、開催は2年おきです。2007年に開催された世界選手権はフリーフライトをはじめとして、ラジコン曲技(F3A)、ヘリ(F3C)、グライダー(F3B)、パイロン(F3D)です。来年2008年はインドア、Uコン、スケール(F4C)、グライダー(F3J、F5B)が開催されます。毎年いろいろなカテゴリーの世界選手権が開催されていることになります。

 フリーフライトのことばかりで、どうしても他のジャンルの模型飛行機には興味を示さないのが常ですが、2008年F5B(電動グライダー)世界選手権で、フリーフライト界では余りにも有名なF1AのスタモフさんとF1Cのベルビツキーさんのウクライナ選手の名前が出てきてビックリ。彼らがフリーフライト以外の模型をやっているのでしょうか?

 F5Bの日本代表選手が来年の世界選手権(ウクライナ・オデッサ開催)に参加するために航空協会に情報がないかを問い合わせてきました。今年のフリーフライト選手権と同じ会場ということで、フリーフライト参加者から情報をもらえればという相談です。その話が今回の世界選手権の団長だった私のところに来て、はじめてF5B選手権がオデッサで開催されることを知りました。無理もありません。他のジャンルの事はあまり興味を持っていませんので、どこでどんな世界選手権が開催されるということは知らないのが普通です。そこでFAIのホームページにアクセスして、それからF5Bの主催者側のホームページにたどりついてビックリ仰天。
http://events.fai.org/calendar_details.asp?id=4221&from=21&old=

 F5B世界選手権は2008年の9月にオデッサで開催され、ブリテン1号もすでに出されており参加選手はその情報からフリーフライトの世界選手権の会場と同じだと言うことを知ったのです。ホスト国のウクライナ模型協会が運営を行いますが、なんと実質的な担当者がスタモフさんなのです。あのスタモフさんがどうして畑違いの電動ラジコングライダー世界選手権に顔を突っ込んでいるのでしょうか?さらに驚きは、陪審員としてベルビツキーさんが名を連ねているではありませんか。彼らがいつからラジコングライダーに転向したの?と思いましたが、それにはウクライナの模型飛行機の事情があるようです。http://www.f5d.co.uk/bulletin_1.pdf

フリーフライトやUコンなどの種目ではいまだに世界の頂点に立っているウクライナですが、ラジコンに関してはどうしても西側に遅れています。でもグライダーに関しては後発ではありますが、基礎がしっかりしているので素晴らしい機体も製作しているようで、完成機の供給源としての地位を確立しつつあるようです。そんな時にぜひ世界選手権を開催して弾みをつけたいウクライナとしては、フリーフライト世界選手権を実質的に一人で切り盛りした、高い能力を持ったスタモフさんを起用すればうまくやれると判断したようです。協会もそれほど大きな組織ではないようですので、F1Cのスーパースターであるベルビツキーさんにも陪審員として登場してもらえれば、世界に通用する顔として問題ないと判断したようです。フリーフライトに比べれば参加国も選手も少ないでしょう。フリーフライトのフィールドほどの広さは必要ないので、会場も全く同じ軍の演習地でも十分すぎるでしょう。宿舎もチャバンカ(FF世界選手権のメインの宿舎)一ヶ所ですみます。閉会式もこじんまりとして、チャバンカ内のクラブで行うようです。スタモフさんに問い合わせてみると、FF世界選手権と同じメンバーで運営をやるとの事。彼の能力なら十分に出来ると思います。
 
 オデッサやチャバンカなどの、なんとなく懐かしい名前や地名が出てきて、オデッサでの燃え尽きた今年の世界選手権のことが思い出されます。彼らの力で来年のF5B世界選手権が成功しますようにと応援をしたいと思います。