◎ 名前:wada  
◎ 作成日:2007.11.26(月) 17:05, 61.215.201.120

  F1a最先端の話で恐縮ですが     以前内容以後内容    


まずは、2067あきもとさんの投稿に共感して
私も航空協会の「子供模型飛行機教室」などを手伝ってきて感じているのですが、作る楽しさもさることながらまずは「飛ぶ楽しさ」を感じてもらうことが模型航空の普及には重要だとおもっています。
それには誰でも15分(最初はこれ以上の時間製作に集中できないでしょう)で作れて予想を超えてよく飛ぶキットが必要ですね。
ということで、あきもとさんの投稿にも強く共感しつつ,恐縮ですが今回は国際級F1aの最先端の話題です。


以下本文

日本選手権のショックからいまだに立ち直れないこの頃ですが、数日前に以前から手配していた最新のF1a3サーボシステム製作のための部材がすべて揃いました。これからリハビリを兼ねて製作に入り、新年には飛ばしたいと思ってますが、今回製作前にその概要を紹介したいと思います。


:写真解説:
大きな写真は全体像ですが、胴体シェルは10年ほど前に入手したメカニカル方式用のものを流用するつもりです。
開口部の形状が狭くて3サーボには不適合なので若干の加工が必要です。左下の黒い物は容量300mAHの2セルLipoバッテリーです。[MKT Timer Ver.7xx]から7.4V定格の2セルLipoバッテリーが使用できるような電源回路が組み込まれました。韓国のEtecというメーカー製ですが、このような細長いサイズは日本では販売されていません。メーカーのETECもすでに生産終了在庫無しということで私はM&Kより購入しました。そのM&Kは実はアメリカの友人経由でホビーショップ通販在庫から購入したそうです。 ちなみにLipoバッテリーは危険物扱いで正式にはアメリカの航空便に乗せることが出来ません。
全体写真でわかりますが、機械式メカに比べて非常に部品数がすくなくて単純な構成になっています。当然組み立ても簡単で製作時間も短くなると思います。以下それぞれのパーツの簡単な解説です。

写真A 
このシステムの心臓部であるタM&Kタイマーの最新版Ver.7xxです。これで3つのサーボの動作を独立して制御します。プログラムの書き込みには、現在日本では絶滅寸前のPDA(電子手帳)であるPALMに専用ソフトをインストールして赤外線通信によって行います。最新Ver.7xxから有線通信用のコネクタージャックは廃止になり赤外線専用になりました。また今回の大幅な改良点としてプログラムの読み出しが可能になりました。今までは書き出しが出来なかったので、PALMでデーターを常に管理保存する必要がありましたが、これからはその心配がなくなります。これは大きな進歩です。
基本機能として各サーボの基本動作設定、フライト制御の設定、バッテリーチェック、捜索用ブザー設定に加えて、オプションボードで高度計、ラジコンDTもこのタイマーで利用することが出来ます。

写真B
テール部分の金属パーツです。水平尾翼のホルダーはウクライナのストエフ氏の販売しているものです。 丸い形の最後部につける尾翼制御用のカムはM&K製、リンケージワイヤー調整用の小さなターンバックルはウクライナのスタモフ氏が製作したものを1.7mmねじを加工してコピー自作しました。これは2個必要です。

写真C 
これがM&Kの最新型「Mobile i HooK」です。直訳すれば「移動できる慣性方式フック」ということでしょうか。従来のフックはラダーやウィグラー(右主翼迎角可変装置)などに機械的にリンケージされていたので前後移動の出来る方式にするには大変でした。
しかし「Mobile i HooK」はマグネットスイッチのみで一切機械的なリンケージはありませんので自由に前後移動が出来ます。これは機体の曳航特性をトラブル無く簡単に変更できることを意味しますので、特に強風時の対応に有効だと思われます。デザイン的な面で見ると、今までのM&Kフックは1980年代後半にすでに完成形となっていた、いわゆる「ロシアンフック」をベースに、約20年かけて機能付加を繰り返してテンションリリースから慣性リリース方式へと進化してきましたが、今回の「Mobile i HooK」は3サーボ専用の全く新しいデザインになっていす。

写真D
水平尾翼制御用のサーボ(黒色フタバ製)とラダー制御用の薄型サーボ(青色ウエイポイント製)です。水平尾用には下のアルミプーリーを取り付け0.28mm7本拠りのステンレスワイヤ(Uコン用のラインです)とターバックルを介して最後尾のカムと接続します。ラダーサーボはサーボ付属のホーンとワイヤーでラダーに接続します。
実は水平尾翼制御用のサーボの選択はちょっと迷っています。現在小型RC機の進歩により各メーカーより高性能の小型サーボが多数発売されていますので、今後スピード、トルク、消費電力、耐久性などいろいろな面から検討してみたいと思います。

写真E
M&Kからサーボつきで購入したサーボ制御ウィグラー(右主翼迎角可変装置)です。実に単純かつ巧妙な動きで右翼の迎角を0度+2度近く変化させることが出来ます。動作原理が解るでしょうか?ヘリカルスリット方式とでも言いましょうか、手前の小さな穴に主翼の後部アライメントピンが入るといえばすぐ理解できると思います。


以上若干長文になりました。お疲れ様でした。

 
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番号題名名前作成日照合
2083  関西の新春の日程高田@KFC2007 11 281741
2082  F1a最先端の話で恐縮ですがwada  2007 11 262587
2081  ユニオン倒産に思うあきもと2007 11 261988
2080     商品化を目指したコンテストを高田@KFC2008 01 011502
2079  ミニ国際07年速報高田@KFC2007 11 261706
 
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