◎ 名前:あきもと (GBF00735@nifty.com)
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◎ 作成日:2007.11.26(月) 12:51, 219.97.58.82

  ユニオン倒産に思う     以前内容以後内容    

秋元@今日は代休 です。

 かねてから考えていることをちょっと書かせていただき、諸兄のご批判を仰ぎたいと思います。

 今回の倒産、もちろん少子化という人口構成の大変化が背景にあるわけですが、それは一因に過ぎないと考えています。

 自戒を込めて言いますが、問題は日本では模型飛行機マニアがすぐエキスパートになってしまい、“道”を極めようとし、そうした層が、なかなかベーシックな商品を買わないことです。

 結果としてフリーフライトのような単価の安い分野を担う勇気ある企業は限りなく零細化し、潰れていきます。こうして全国の店頭から安い入門キットや基本的なパーツが消えてゆき、その次の世代が模型飛行機の楽しさに触れる機会を奪っていくわけです。

 世界レベルの競技用機やそのための技術が日本にもあります。それはもちろん意味のある、大事なことです。しかしそれと同等に、そこらの駄菓子屋(今ならコンビニ?)で子供の小遣いで買える程度でそれなりに飛ぶ模型飛行機のキットが全国どこでも手に入る、という環境を作ることもとても大事だと思います。我々はそのための努力を怠ってはいないでしょうか?

 私がここ10年以上取り組んでいる工作教室にしても、オリジナルの設計で自前の機体を指導しようとすればできないことはないのです。しかしそれでは経済が動かず、企業が潤わないわけです。それは結果的に我々自身(の次の世代)の首を絞めることになると思っています。そのために、「あえて」市販のスカイカブを最優先で扱っています。

(AG社もいろいろと問題はありますが、少なくとも潰れてしまっては困るメーカーですので。)

 むろん、ユニオンにも至らぬと思える点はありました。店頭で前面に出ているのはいまだに旧態依然たる竹ひご式ライトプレーンの袋物で、ほとんどの初心者はロクに飛ぶものは作れず、一度買っただけで離れていってしまうでしょう。私に言わせれば「竹ひご式ライトプレーン」は近所にそれなりの“町の名人”が一人や二人いて、さらに原っぱに行けば何人かの友だちが同じようなものを飛ばしていて、といった環境があってはじめて習熟できるものです。ずぶの初心者が独りで作ってそれなりに飛ぶ、というものでは決してありません。(ちなみに現在44歳の私の幼少時でも、すでにそのような環境はありませんでした。)
 個別化し、土地事情の変化で飛ばす場所や機会自体も激減している21世紀の日本に適合したフリーフライトの商品が必要だと思うわけです。ユニオンの近年の商品には、至らぬまでもそうした試みの跡がかいま見えるものがあり、数少ない営利企業のチャレンジャーとして期待していただけに、本当に残念です。

 皆さんはどう思われますか。

◆2007-11-26 12:59:6 219.97.225.84 高田@KFC − キットメーカーさんの応援は大切です  
◆2007-11-26 13:2:19 219.97.225.84 高田@KFC − 良心的なヨシダさんが教材キットを低価格で出してますよ。  
◆2007-11-26 13:3:11 219.97.225.84 高田@KFC − これからはメーカーへの提案とコラボレーションが大切では。  
◆2007-11-26 17:8:38 219.97.58.82 あきもと − >>良心的なヨシダ>> むろん存じています。ヨシダさんが最後の砦の感がありますね。  
◆2007-11-28 1:35:44 61.201.155.140 鷲見@長居SF − 以前、「市販のキットをもっと重視して欲しい」とおっしゃっていたこと、まったくその通りと思います。  
◆2007-11-29 18:27:48 122.17.24.237 林@新潟 − 私は30代でFFとRC機を始めました。子供だけでなく大人の初心者にも必要なメーカーでした。  
◆2007-11-29 18:35:6 122.17.24.237 林@新潟 − まさに近年のユニオン商品でスチレン翼機のベビーフェニックスで私はFFにはまりました。残念です。  
◆2008-1-1 15:51:25 219.97.225.112 高田@KFC − ヨシダさんもあおりを食ってパーツが止まり生産が大渋滞らしいです。

 
                             

◎関連(返事)記事⇒  商品化を目指したコンテストを(高田@KFC)