◎ 名前:高田@KFC
◎ 作成日:2008.1.1(火) 16:43, 219.97.225.112
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商品化を目指したコンテストを
これまで各地でおこなわれてきた模型飛行機教室はおおむね次のような教材によると思います。 1.袋物ライトプレーンキット 2.メーカーによるスチレン製簡易キット 3.私的プロジェクトによるスチレン製キット
伝統的な袋物キットは70年に渡って形態を変化させない文化財的存在です。 これは低年齢者には一人では作れず、ましてや飛ばせられないシロモノです。 工作もいわば空中で組み立てます。近代的な定盤に固定して正確に組み立てることとは次元が違います。 市販品として割合に入手しやすいことから教室の教材にもなっています。 なかなか困難です。ほとんど手取り足取りの状況になります。それでも最低3時間の製作時間は必要です。 ところが模型飛行機教室を主催する側の考えは、いいところ2時間です。それも飛ばすことは頭にありません。 私たちの経験からは、かなりのところまで事前に加工しておく方法を取っています。 それならかなり時間の節約になり、飛ばす時間は確保できます。子どもは飛んでこそ喜びます。
メーカーによるスチレン製キットは、年々メーカーが老衰や倒産で減り続けユニオンしかない状況でした。 ユニオンはRCエンジン工業会の会員であり、同会の支援を考えると他のメーカーは選択できない事情もありました。実際我慢して扱いましたがかなりひどい水準のキットでした。鈴木さんという超小型機の先達がいましたのに。これも商業化を考えると仕方ないことかもしれません。社長に聞くと「うんと飛ばしてもらうことは考えていない。初めて作る人がビューンと数秒飛んで満足してもらえればいいんだ」と言ったことがあります。それも理屈ですね。 しかし、それ以前にはタイガー製作所のキットがありました。萱場さんの設計で素晴らしいものでした。 金丸さんが今でも飛ばしているので見られますよ。 また、京商がユニオン的なものをテレビコマーシャル入りで爆発的に売っていた時代がありました。 たしか70年代だったかな。あまりに高いのにCMで売れ、あまりに飛ばないので道を閉ざしました。 今、皆様が購入している丸いワインダーは東南アジア製ですが、元々は京商のものでした。 樹脂も高級で私はいまでも愛用しているぐらい丈夫です。
さて、私的なプロジェクトです。これは適当なキットが無いので講師の良心にもとづいて自発的に(やむにやまれず)手作り生産されたものです。代表的で最大の生産量を誇るのはピッチクラブの故・内山さんのキットです。 わたしも何種類か試しています。 これら私的プロジェクトも幅があります。いわば設計者の考え方です。 内山さんのはいたって簡単、コストも安い。ぱっぱ、と出来上がります。 なかには材料がスチレンペーパーというだけで、時間の掛かる製作手順を要求するものもあります。 たぶん大工場で働いて身に付いた職人魂が許さないのでしょう。
まとめます。教材として要求される内容は 1.短時間で製作できること。できれば1時間以内。 2.特別の工具や治具は必要でないこと。 3.スチレンペーパーまたは発泡スチロール成型であること。 4.特別な調整を要しないこと。ともかく飛ぶこと。次の段階はお楽しみ。 5、低価格。500円から1000円。
このためには日本航空協会キッズプロジェクトによる設計コンクールを継続していただきたい。 さらに工場生産に適合した設計を集めます。 優れた技術者が定年を迎えています。クッシーさんなど出る幕ではありませんかね。 これをRCエンジン工業会の共同事業としてJMAから提案するのです。 共同事業になればよいし、1社の事業になってもかまいません。 模型航空の普及という大義を掲げれば聞く耳もつと信じます。 京商、OK模型、テトラ、など生産設備からも可能です。 利益率の低いRCを作るより先を見据えればよいと思うのですがね。
◆2008-1-1 16:47:6 219.97.225.112 高田@KFC − もちろん、既存のヨシダさんがRCメーカー主体のこの舞台に乗れる根回しも大切です。
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