◎ 名前:日本チーム
◎ 作成日:2007.7.3(火) 22:49, 124.109.131.51

  モンゴル、中国、北朝鮮     以前内容以後内容    

 世界選手権の状況を日本でいろいろ想像しながら皆さんが気をもんでいる様子は、帰国してあらためて知りました。時間的余裕がある中で、正しい状況をお伝えしなければならないと思い、ここで説明をしたいと思います。

1.F1Cで金川が一番上に書かれているので成績も1番ではないかと?という疑問について。世界チャンピオンのステータスは別格です。どのような理由にせよ、世界チャンピオンになれば、開会式で前回チャンピオンということで皆さんの前で紹介されます。またゼッケン番号もトップです。F1Aの場合チャンピオンは100番でその後国別のアルファベット順にアルゼンチンから101,102番と番号が決まります。F1Bのチャンピオンは300番でF1Cのチャンピオンは500番です。予選でMAXをとれば常にチャンピオンは一番上に表示されていますが、予選落ちした段階で初めて下のほうに位置づけされます。ですから予選通過、5分、7分をクリアーしていますので、この段階までは一番上に表示されているわけです。

2.モンゴルが参加しているが、ガンゾリグさんはどうなったのか?について。確かにエントリーをしていることは知っていましたが、エントリー締め切りまでには彼は現れませんでした。その後フィールドでバッタリ。しかも当初の4名程度のメンバーではなく、彼ともう一人の協会関係者(幹部)の2名でした。結局ウクライナへはビザの関係で入国できず、モスクワへ引き返して大使館へ掛け合ってどうにか入国ができたのはエントリーが終了した後でした。飛ばすための機体も準備したが、正式な飛行は結局でしませんでした。非常に残念だったと思います。モスクワで3日程度滞在をしなくてはならず、しかも宿舎がキャンピングサイトでレンタカーも借りられず、どこかのチームのレンタカーに乗せてもらってフィールへ。でもバンケットもどうにかチケットを購入して参加していました。来年はぜひ日本から大挙してモンゴル大会へ(今回で正式なFAIメンバーとなった)参加して欲しいこと。悪天候は28日の午後の練習日にもフィールドを襲い、竜巻による強風(風速50メートル近く)、雹、雷で機体を壊されたチームや、キャンプサイトは相当な被害があったそうです。フィールドに置きっぱなしの放送用のスピーカーもやられてしまい、結局、スタート合図はそれ以降パワーメガホンになってしまいました。

3.中国チームはあまり元気がありません。フルチームではなく20年前の勢いはありません。個人主義でFFで食っていく選手はいません。ある程度の余裕がある選手がやっているので、真剣さが全然ありませんが、団長はすっと李さんでした。通訳の女性(Lu Luさん)は正式な通訳ではなく、航空協会の英語ができる職員ということで、ラジコン競技の世界大会などにも通訳として同行しているそうです。

4.今回のハイライトは北朝鮮チームです。ちょうど日中友好大会が華やかな頃の中国チームとそっくりです。団長の下で一糸乱れぬ行動で非常に奇異に感じます。選手は若手でアスリートそのものです。機体の回収は飛ばした選手が行います。すごい視力で双眼鏡は不要。トランシーバーやビーコン、GPS装置などのハイテクは一切無し。走って回収に行き、ちゃんと自分の機体を見つけて走って帰ってきます。全員が異常なくらい真っ黒に日焼けしていますが、強化合宿をやっていたと思われます。機体は確かに20年前くらいのイメージですが、飛ばしこんだ機体は非常に安定性が良く、特にF1Aは意外にもカーボンを使った翼で強風でもびくともしない安定性で、マカロフのハイテク機体を使いこなせない選手以上にすばらしいものがありました。今後ラジコンは今のところ高すぎて参加はできないでしょうが、FFの世界選手権には今回の参加をきっかけとしてきっと出てくることでしょう。今の参加チームで、本当に真剣勝負で参加する国は、機体を開発して商売につなげているウクライナやロシアと、おそらく北朝鮮しかないでしょう。きっと怖い存在になると思います。そのほかはあくまでも趣味として楽しんでいる国です。


4.デンマークのKOSTERもエントリーしていましたが、機体の調整がつかず飛ばしませんでした。彼が20年前には常に最先端を走っていましたが、それを今ではウクライナのBABENKOやVERBETSKI選手がやっているという感じです。VERBITAKYは弟子のBABENKOに道を譲って、彼自身はフラップ翼で勝負をするようで、折りたたみはBABENKOに任せたという感じです。

以上断片的ですが、皆様の疑問や興味のある点について分かる範囲で説明しました。

選手団団長(選手団はすでに解散しましたが)


 
                             

◎関連(返事)記事⇒  中国も大変ですか…(高田@KFC)

 
番号題名名前作成日照合
1878  FF委員会のHPが更新されましたランチャーズ2007 07 031481
1877  モンゴル、中国、北朝鮮日本チーム2007 07 032073
1876     中国も大変ですか…高田@KFC2007 07 042062
1875  プロカメラマン 2日本チーム2007 07 03926
1874  プロカメラマン日本チーム2007 07 03884
 
Previous Next Main List Home