◎返事対象記事⇒  第21回KFC平城宮LP競技会・案内(たかだ@KFC)


 
◎ 名前:たかだ@KFC
◎ 作成日:2013.7.19(金) 21:53

  試行錯誤のあとの悟り     以前内容以後内容    



ライトプレーン競技が進化しすぎて勝負がつけられないという笑うに笑えない深刻な事態が広がっていました。JMAミニ国際では、会場が広いのでフライオフMAXが7分とかになりました。F1Bよりズ〜っと小さいから双眼鏡でもつらいところです。ましてや平城宮跡では1分でも区域内にぎりぎりとなりました。ここで3分も7分もできないので決勝は1分ちょうどゲームやじゃんけん、あみだ籤によるしかなく欲求不満が生じました。どうにかせなあかん、というのは共通の認識になっていました。どういう規定がいいのか議論もありましたが関西の若手の皆様があれやらこれやら試してみてくれました。そのなかからゴム重量の制限と機体重量の制限がやむなし、3gと20gやなあという空気が醸し出されました。そのなかでKFCでは平城宮LP競技会の新規定を決定して春の大会をおこないました。平城宮だけのローカルルールであるのに関東の皆様にも歓迎され、短期間にものすごい研究がなされていました。やはり狭いという問題は共通なのです。短い期間だったので、どちらかというと試行錯誤の最中に競技会を迎えてしまった面も強いです。いろいろな対策が見られて、それはそれで楽しかったです。「飛ばないとおもしろくないのでは?」と言う心配は無用でした。60mぐらいしか上がらないのに、その動作を鑑賞しあう楽しさが生まれていました。ちゃんと目に見える範囲で飛んでいるからです。お互いの飛行を鑑賞しあう楽しさは団結を育てると思っていました。さて。

さてさて、私もめっちゃ苦労しました。単にゴム束を短くしただけで動力時間が短くなるだけで同じやと考えていたのが浅はかでした。挙動がまるで違ったからです。たぶん少ないゴムなので巻きすぎているところもあるかもしれません。暴れまくってくれたのです。

私は翼面積をやや大きく、縦横比を大き目にと考えました。大方の考えるところも同じでした。ミツジーやテラジーたちも同様でした。

私の場合は暴れすぎるのに苦労しました。テラジーが「オーバーパワーちゃうか?」と診断してくれたので目が覚めました。それまで対策としてダウンスラストを増やしてみたり、オートラダーやらVISやらウイングラーやらつけて対策しました。それがうまくいかないまま春の大会でした。テラジーの一言でペラを28cmから30cmに大きくしたり、ゴムを6条から5条に減らしたりしてみました。28cmで4条にもしたら、これがめっちゃよく飛びました。なんでやねん?
考えると新規定の機体を新作するのに翼型を一新しました。どうやらこれまでしつこく使っていた翼型より抵抗が少ないのに気付かなかったこともありました。全体に洗練させる努力をKJHさんや坂巻さんに倣ってしつこくやった甲斐が想像以上にでていたのかも。

写真の長い翼が初めに作った73cmもの、短いのがウイングレット付きの53cmものです。苦労したばかりにそれぞれの滑空をじっくり観察しました。縦横比をやみくもに伸ばすよりも短くても滑空がよく滑るのに思い至りました。この機体は、80mmの翼弦で翼型がキャンバーが5.6mmです。これまでは前よりに最高点がありましたがかなりバックさせました。どちらかというと昔懐かしいE58みたいな線です。縦横比を補うためウイングレットを装着しました。ウイングレットの捻りは理論書どおりにしました。金川さんや小我野さんのようにです。さいわい中国の張さんのF1B機体があり彼の論文もありました。翼面には乱流線を貼りました。釣り具用の糸で従来より後ろ寄りにしました。こいつが上がりも滑空も抜群です。ペラは26cm、P/D比1.3でゴムは5条です。上昇は右、滑空は右です。初め左に行くそぶりを見せながら途中で右に首を戻し、頭を上げたままの直線的な上昇です。ややためらって右回りの巡行上昇に入ります。高度は70〜80mと見ています。滑空は7/14の例会でもきれいでした。沈みの少ないほれぼれでした。

やはり翼型の見直しがよかったと思います。抵抗の少ない翼型でキャンバーも低めがよかったです。滑空性能を狙って深いキャンバーが見られますが、私は揚抗比で損だと思います。それに石井さんや平尾さんが言うように抵抗を減らす工夫を徹底することでしょう。竹ひごの抵抗を減らす工夫はまずやるべきです。

ライトプレーンの形体のなかで性能アップの工夫をすることにこそ楽しさがあります。そう考えています。3g20gで当分はなんとかなりますが、次のことを考えるように性能が上がれば、それはそれで進化の結果だと喜びたいです。F1Bもゴム20gにしますかね。

皆様の試行錯誤の結果を公開していただければうれしいです。前向きなレポートをどんどん寄せましょう。

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