◎返事対象記事⇒  「こうすれば飛ぶ 模型飛行機」電子版発売(松本@GPF)


 
◎ 名前:松本@GPF
◎ 作成日:2022.10.25(火) 08:45

  勝山さんの「訳者からのひとこと」     以前内容以後内容    

訳者からひとこと
この本がアメリカで出版された1981年といえば、私が模型飛行機を作り始めて 間もない全くの初心者の頃にあたります。 その当時のいろいろな本をずいぶん読み あさりましたが、 これを読めば良く飛ぶようになるという手頃な本が日本には無かっ たように思います。 実機を基準にした理論や、 よもやま話風の本はあまり役に立た ませんし、これと対称的な、 理屈ぬきでこの通りに作りなさいといった感じの本も 創作意欲を満たしてくれず、 応用もきかない物足りなさがありました。
同じクラブ (代々木スカイフレンズ) の先輩会員の 近藤賢三郎氏が大切にしてい たこの本を、むりやり借りてきたのが 1987年の2月でした。 暇をみては少しづつ 訳してみては、書いてあることを自分の飛行機で試したり、 人の飛行機の飛び方を 見たり、 初心者らしい人のめんどうを見るふりをしてテストしたりして、確かめるこ とを繰り返しているうちに、これは良い本だという確信を持ちました。 そのまま和 訳すれば日本のフリーフライト愛好者の役に立ち、 その幅を拡げるために無駄ではな いと考えて、 微力の及ぶ範囲で、 実用本位の一冊にまとめました。
翻訳にあたっては、原文に忠実であることを第一としましたが、長さと重さの単位 がインチ、オンスだったのを、原則としてメートル法に換算しました。 そのために 不自然な端数のある数字が多くなってしまいました。 言葉はなるべく日常使い慣れ ているものにしましたので、 カタカナ英語がやや多くなったかも知れません。 室内機も屋外機もゴム動力のノンスケールばかり飛ばしている私にとって、未経験 の分野の電動機、 ガスエンジン機、 CO2 エンジン機に関しては 秋元和雄氏から 助言をいただき、スケール機に関しても 杉本二郎氏、 大岩明雄氏ほか多くの方々の アドバイスに助けられたという実感を報告して御礼にかえさせていただきます。
この本の原文では読者が 125ページ以下に紹介されている本や雑誌記事を当然併読 するという前提で、 それらと重複するものが省略されたのはやむを得ないとは思い ますが、私達にとっては欲求不満が残ります。 とはいえこの問題の解決は残念な がら私個人の能力の限界をはるかに越えています。 熱意のあるどなたかが取り組ん でいただける事を切望いたします。 またこれらの参考文献の他 出版社、キットや 用品の発売元のリストは1981年当時のもので、最新のものを入手できなかった努力 不足は、 お詫びするしかありません。
出版にあたっての種々のご意見をいただいた 田中晋氏、著者との交渉にご尽力い ただいたうえ、最後まで解釈に迷った言葉を解明して下さった 石坂泰夫氏、 それに 印刷をお願いした泰伸社の倉田泰蔵氏にいたるまで、 いずれも同じ趣味の仲間だった ことも幸いして、 出版という初体験が、予想に反して楽しい作業だったことを感謝せ ずにはおられません。
模型飛行機は色々な要素が全てうまくかみ合って初めて良く飛ぶものですから、 断 片的な知識やアドバイスなどは、 たとえそれが正しいものであっても 「飛び」 に結び 付いてくれるとは限りません。 色々な要素と同時に、それらの適切な組み合わせ方 の正しい理解を深めるのに、この本がきっと役に立つと思います。 どちらかという と、あまり有難くなかった 「理論家」 の話が良く解って、 どんどん吸収できるように 変わるのではないでしょうか。
いつも悔しい思いをさせられる 超ベテランの人たちとの差を詰めるためにも、 初 心者から一歩踏み出す人にも、 必ず必要になり、 絶対に手放せない一冊になると確信 します。 また、一旦人に貸してしまうと、 返ってこない可能性が大きいのではない かと思いますので (実は、私もまだ返していない一人です)、 ぜひ一冊お買い求めを お勧め下さるようお願いいたします。
139 ページにアメリカの模型飛行機関係のクラブの様子が紹介されていますが、
この中の 「AMA」 に相当するのが、日本ではJMA (日本模型航空連名) です。 FAIの日本での業務を公式に代行する日本航空協会の模型部門がJMAです。 日本航空協会に模型飛行士として登録すると、 各種の公式競技出場資格を得ると共 に、最高1億円の賠償責任保険 (免責額4万円) に加入することができます。 登録料 は1年登録で2500円、 3年登録で 7000円で、 新規登録はJMA模型飛行士登録係 TEL 033591 6606 に連絡し、 登録申込み用紙を入手してください。
最後に、 マッコム氏にもう一度お礼を述べたいと思います。 この本の読者の中の たとえ一人でも、 「あなたの本の和訳を読んだ。 It made my model airplanes fly.」 とか、クリスマスカードか何かを マッコム氏に出そうという気持になる方がおられ たならば最高の喜びです。
1989年7月

◆2022-10-25 8:47:35 松本@GPF − マッコムさんは故人です。JMA規定は非現行かも知れません。  
◆2022-10-26 8:15:15 松本@GPF − マッコムさんは故人です。JMA規定は非現行かも知れません。

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