◎ 名前:趣味際人
◎ 作成日:2012.1.29(日) 23:57

  非滞空・非旋回飛行のFF競技     以前内容以後内容    

斜面の飛行距離にしても、河川の横断飛行にしても、滞空競技ではなく、旋回飛行でもありません。現在のFF競技がもっぱら滞空時間を計測するものになり、そのためには飛行パターンが旋回飛行に統一されました。
だから、斜面直線飛行を競うテレビ番組に出演された名人各位は、戸惑われたと思います。また、それゆえに本欄にコメントがいくつも寄せられたと思います。

歴史的には、1908年ころに始まる最初の模型飛行機競技ブーム(イギリス)では、ゴルフのドラコンのような距離競技が盛んで、滞空競技(それも非旋回飛行)は後発でした。当時は自動車1台分くらいの値段であったストップウオッチが、安くなって普及して初めて滞空競技が一般化できたのです。
FF模型飛行機の競技は、基本的には機体の性能の比較です。機体の性能は、滞空時間だけで評価されるものではなく、飛行距離・上昇高度・飛行速度など様々であり、FAIの国際記録項目としてはそれぞれが取り上げられています。
理屈上、これらすべての項目の模型飛行機競技が可能なわけですが、運営の困難さ(計測手段、危険性、手間と費用など)から淘汰され、簡単で合理的な滞空競技に集約されたわけです。

テレビ番組などでは一時的にはこの障害がなくなりますから、滞空競技以外の性能比較を試みることが可能になります。筆者も興味深く録画を見ました。興味をもたれたFFモデラーも少なくないと思います。
私見としては、現在のFF滞空競技は高度に発達した反面、マンネリ化したと思います。MAX時間と機体性能の乖離によって、競技が性能の比較ではなくなってしまっています。他方、飛行場所難のために、滞空競技の実施も困難になりつつあります。

このような環境であるので、FFが魅力を持ち続けるためには、「非滞空・非旋回飛行」を楽しむ方法を、飛行場所の有効利用とともに研究するべきであると考えます。
テレビで取り上げられたFF斜面滑空競技には国際級(F1E)があり、世界的にも認知されています。
河川などの横断飛行は、失敗の犠牲は大きいものの、優勝劣敗が明確で達成感もきわめて大きい競技です。日本の模型航空再開直後、初島〜熱海横断競技が行われ、当時としては高価な大型エンジン機が何機も、海のモズクになる危険を冒して参加しています。
川などの水面は、他の障害物に置き換えても良いわけで、丘・建物・森林などを飛び越えて反対側の空き地に着陸させるパターンでも競技は出来ます。
いずれにしても、競技が定着すればそれに特化した機体設計となるわけで、新しい設計課題が与えられ、楽しみの幅が拡大されます。
同時に、飛行パターンが旋回滞空飛行と違いますから、斜面地や障害物のある異型地も利用でき、利用できる飛行場地は増えるはずです。


◆2012-2-6 21:26:12 114.185.253.46 ランチャーズai − 非滞空・非旋回飛行の競技は今日の日本の状況では開催不可能でしょうね。  
◆2012-2-6 21:30:4 114.185.253.46 ランチャーズai − 2050年頃人口が減って、ちょっと事情が変わるかも。でも手遅れ、∵減る方に加わっているから。

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