◎ 名前:趣味際人
◎ 作成日:2012.1.20(金) 16:20

  FF機の斜面直線飛行     以前内容以後内容    

現代の普通のFF滞空機は、旋回飛行に特化しています。それに対して、1950年ころまでは直線飛行を志向していたようで、それまでの設計は今日的には巨大に見える垂直尾翼をつけています。
斜面を直線飛行させる飛行パターンのためには、現代と違った設計が必要だと思います。

斜面を直線飛行させる機種にF1E級(FFスロープ種目)があり、外形的には機首に付いた第2の垂直尾翼が特徴です。機首の垂直尾翼には、コンパスで磁北に対して一定方向に操舵する方向舵が付いています。
機首の垂直尾翼は極端に縦横比が大きく、小さな角度の横すべりに対して敏感に効き、機尾の本来の垂直尾翼の効きを相殺するはずです。言い方を変えれば、機尾にある本来の垂直尾翼の効きは、横滑り角が大きくなって初めて生ずることになります。
縦横比の大きな翼は、CL勾配が大きく、小さな迎え角でも大きな揚力を発生しますが、失速角が小さく、大きな横滑りのときは効きがなくなります。これに対して、機尾にある普通の縦横比の本来の垂直尾翼は、大きな横滑りでも効き、風見安定が保たれます。
コンパス操舵されない、舵の無いスロープ滑空機もあり、同様な縦横比の大きな機首垂直尾翼が付いています。従って、斜面を直線滑空させるには、細かい横風には反応せず、大きな横風だけに反応するという方向安定が有効であるように解釈できます。

経験の無い機種ですから、機首・機尾の垂直尾翼の面積比・容積比の比・縦横比の比など、定量的なことはわかりませんが、今後FFの斜面滑空競技が多くなるならば、このような手法など直進性の研究が重要だと思います。


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