◎ 名前:KFC会員
◎ 作成日:2013.8.10(土) 20:06

  私の平城宮「新規制ライトプレーン競技機と主翼」考     以前内容以後内容    


新ローカル規制初競技が6月2日有りました。10年ほど前こ場外飛び出しを抑え安全に競技出来るLPの枠を協議し、小刻みに規制を掛けましたが飛びは収まらず、最後折ペラが元兇と禁止、空転ペラでブレーキを掛け、ゴム5g機長50cmの規制の効果で、ベテラン金丸、藤田、菅原、岸田、林等の折ペラ機強者はミニクープクラスの混合級に追いやられ、松本杯からの愛好強者のLP決勝は見られなくなりました。車の公害対策で至難のマスキー法を本田は宗一郎イズムで地獄から這い上がるような技術開発で先鞭を付けました。これとの比では有りませんが、技術は突き破られて進歩するのです。10年前、折ペラを強引に禁止され、ペラを畳んで悠々の滑空が観戦が出来無くなり、LPの魅力は薄れていました。ところが、LPは強愛好者のイタズラでとんでもなく飛ぶようになってしまいました。昨年決勝をめぐる場外乱闘論で掲示板が沸きました。最後は高田会長が「会長にお任せあれ!」で機体20gゴム3gの平城宮新ルールを発布しました。

新ルールは機体重量、搭載ゴム量がライトプレーン競技機とは言え上位機に倣った構成比となり初心者もベテランも公平な競技が出来るようになり大歓迎です。が、5gゴムでロケットのような140m直線上昇機を完成している一部のベテラン競技者から、機体20g以上ゴム3gでは飛ばない?、飛ばない飛行機は面白くない!。一方ではプロペラ、ゴム、主翼など黙々声を出さずに再製作調整する人。VIS、ウイグラー、フラップ翼などで3gLPの超高性能化案を紹介する人。今まで高性能機を築いたベテランが1分飛びの枠に気持ちが収まりきれず、決勝では従来機以上の性能を発揮するのではと見受けた、緊急力作機の勢揃いで初競技会が行われました。結果、力作機の飛びに満足の選手、こんな筈は無い「何でや」と、ひっかった選手も多かったのではないかと思います。既に次の9月8日大会に向けて再整備をされる選手、私もその1人です。ここで深呼吸して規制の原点を見詰めようと思いました。平城宮跡は嘗ての広い範囲使った競技は大極殿の再建や発掘調査等で、東側の狭い草地の範囲限られて来ました。ここではあまり飛んでは困るし、飛ばなくても困るのです。5g機を鋭意改良して飛び過ぎ機を完成したベテラン選手には戸惑いが有るでしょう。が、10年前の5g規制とは異なり、多くの理論、手法の改善実績ノウハウを3g機に移行は簡単でしょう。ハイピッチ大径に研ぎ澄まされたプロペラと3gのSSゴムは空力改善の20g機体を飛ばすには十分です。軽量化ノウハウは使えませんが、ベテラン選手は20g機体は簡単に整備完成できるでしょう。大げさに騒ぎ立ては無用いと思います。 私は事情で10年程LPを新作せず、興味も少し失せてミニクープ、F1G,F1B競技に細々参加して気力を維持して来ましたが、この新規制発布で俄然、興味が回帰して3gライトプレーンを新作しました。   私の5gLPは重さ28gで全重33gも有り、新作計画は過去石井英夫御大がランチャーズ開示されたLP論や競技会の参加で多くの人が羨望する一門のLP機を参考にしました。実際製作にはこれを消化する技量のが必要で、気持ちは先行しても技量と根気が追い付けませんが、それでも面白いLPが出来ました。何しろ金の掛かる材料は使わず、3gゴムに見合った檜棒と竹ひごLPです。

主翼は写真の左から6枚が新作翼、右2枚は10年前のスパン45Cm制限からゴム5gに変わった頃の主翼で、翼弦12.5Cm翼型JAL850(翼弦の1.6R円弧)パイロン無しの胴体直付け翼で、この機体が28gほどでゴム5gで飛ばしていました。右から3番翼は新規制発表後直ぐにランチャ−ズ記事、図面を参考に翼弦80mmスパン平面500mm1段上反角翼を「内山杯」参加機として2機作り、テスト中よく飛ぶ1機は消失して、この1機で参加、機体は28gにゴム5gのLPで掲示板で閲覧応援を受けたLPです。
右から4,5番翼は上記翼と同様1段上反角翼ですが上反角部を内に入れ外翼を長くしています。5番翼は平城競技会3日前最終調整で東院側にデサ降下したのですが回収出来ず諦めていたら2日の大会で何方かに回収して頂き手元にあります。有り難うございました。
右から6,7,8番翼は2段段上反角翼です。8番翼は竹ひご翼、7番翼は平尾流翼紙折り返し低抵抗翼です。  3,4,5,6番翼は石井経典の前後端に整流バルサを挿入整形しました。
テスト調整は風の無い日を見て巨椋田んぼに行って何度も行いましたしま。機体は檜5mm角30円2本取りゴム3g1.6mm8条、フック間190mmで後部そぎ落として胴体を軽量化、プロペラ径280,300mm10本ほどピッチ、ブレード巾を仕様違いで用意し組合わせて、全巻き40秒の緩螺旋上昇の設定でモーターラン最終高度30m以上を目標に調整飛ばしをしたが、どれも予期以上の高度性能で、あまりこの段階では新作機いずれも調整余地は見いだせないまま、比較に右の10年前の座布団翼を付けて飛ばして見たら、この翼でもソコソコ飛ぶんです。今年の小椋田んぼは全面に耕され潅水前でカラカラ状態で条件が良すぎるのではと、朝4時起きして3回出かけて確認飛ばしをしても1分は難なく安定してクリヤするので、大会3日前平城宮に行って確認飛行をしたら、なんと40秒モーターラン少イネ設定では初速推力の不足で7,8m高度を這い回って上昇出来ないで着地。どの機体を飛ばしても同じ状態で重心位置やスラストを触っても悪くなるだけ、ガックリ来て半分やけくそでプロペラ先端を1cm2cmと切り詰めモターラン30秒程度に推力UPで漸く上昇飛行が出来る様になりました。そんなことでプロペラのピッチ分布など滅茶苦茶で何とか1分飛行競技に参戦出来る応急調整をしました。この機体で2日の大会に参加して2R3秒落ち、1R,3Rmxで自己満足してやる気が出てきました。当日、関東から素晴らしい力作機を持って参加された多数の競技機を見て、これらの機体が決勝を競うだろうと予想したが意外な結果に終っていました。今年の平城京競技広場には草が生い茂り機体回収には足を取られて難儀しました。当日天気には恵まれましたが広場は草で覆われ地温が低く、風も穏やかで周囲の空気は建物などの温度で上昇し、広場に沈む流れで、万全の調整が平城宮では発揮出来なかったのではと私の体験から想像しています。
話は私の新作主翼です。翼弦80mm翼型JAL850スパン500mmで特徴は上反角、翼弦前後端の整形です。右からの8番翼は1.8 mm竹ひご翼で、これなら1日で4,5機完成出来るシンプル翼です。7番翼は翼弦前後端を平尾タイプに翼紙を折り返し整形。3−6番翼は石井経典のバルサ挿入整形です。この加工は私の技量と性格では難作業です。工夫しても手間を省く事は出来ません。慎重に加工したつもりが歪みの調整に難儀しました。こうして仕上げた期待の翼ですが、揚力性能に竹ひごシンプル翼との差があまり見えないのです。竹ひご翼でも良く飛ぶのです。この謎に思案しています。私のLP特性はゆっくり旋回上昇でモーターラン後は悠々の滑空を理想として低い機速で飛ばします。そのため翼端流抵抗が鈍感?私の翼型はAL850で翼弦の1.6R円弧翼で、翼型はキット製作は別として、がんこにJAL850一辺倒で、翼型は石井経典から外れています。
今、プロペラ、ゴム条数を検討して上昇パワーアップが出来れば機速が早くなり、低抵抗翼の優位が発揮出来ると期待しています。
 以上のように新規制LPの良さは、1、材料費がやすく、簡単で良く飛ぶ高性能機作り資料が豊富。2,消失を恐れず思い切って飛ばせる,例え飛び過ぎて消失しても、惜しいけど諦め付き再進歩機の製作欲が出る。3,何処へ飛んでも危険物にはならず、土に帰せる事です。
愛好ライトプレーン選手の皆さん。今は涼しいところでLPを整備して9月8日平城宮ライトプレーン競技会で元気にまたお会いしましょう。  JPN66F75956 KFC会員

◆2013-8-1221:43:23 ランチャーズai − 半透明で、さも昆虫の羽根のよう。じっとヨクみると撮影の状況をいろいろ想像させる不思議な写真。

◆2013-8-1619:20:43 KFC会員 − 写真をじっとヨク見ると実物の粗が目立ってお恥ずかしい。翼紙は日本が誇るエサキプライスパンです。  
◆2013-8-2416:39:54 ランチャーズai − エサキですか、日本の色ですね。 エサキはここ、 http://www.esaki-model.com/

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