◎ 名前:大村和敏
◎ 作成日:2013.8.3(土) 08:42

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公園で本格曳航型グライダーを飛ばせる、イギリスの「36インチ級ハイ・スタート・グライダー」

AEROMODELLER誌が復刊になり、再びFF専門誌が市販されるようになりました。
同誌サイトのURLは、www.aeromodeller.com

イギリスも飛ばす場所に不自由しているようで、「ボストニアン級」のような小型ゴム動力機規格の掲載に続き、公園でも曳航タイプの本格グライダーを飛ばせる、「ハイ・スタート(バンジー)発航法」が提案されました。この発航法は、地面の固定点(杭など)に曳航索の1/3くらいの長さのゴム条をつなぎ、その先に曳航索と機体をつなぎ、ゴム条を引き伸ばした弾力で曳航索を曳くやりかたです。この方法は、戦前にZAICが紹介し、大掛かりなものとしてはRCのF3C級グライダーなどに使われていましたが、スパン36インチの小型曳航グライダーに組み合わせると、パーク適性が有りそうです。

FF機は、F1A、B、C級、F1H、G、J級、さらには旧国内級のG、R、1/2A級のように、曳航グラダー、ゴム動力、エンジンの3種目がセットになっています。しかしながら、1分MAXレベルのパーク種目としては、ゴム動力機以外は適当な規格がありません。だから、曳航グライダーとエンジン機の入り口は狭く、上級機種の競技人口も少ないのが現状です。
その観点から、パーク適性のある曳航グライダーやエンジン機(小型電動、CO2など)規格の開発は、必要であると考えます。


「36インチ級ハイ・スタート・グライダー」の規格

# スパン:36インチ(≒900mm)以下
AEROMODELLER誌に既掲載されている、36インチのスパンの曳航グライダーの工作記事や設計図がたくさんあり、これらはそのまま当規格に適合する。また、F1H級などそのほかの寸法の設計図をスケールダウンなどしたものや、オリジナル設計のものでも良い。

# 曳航索:ゴム3mm×25フィート+曳航索75フィート=合計100フィート
                           (≒7.5m+22.5m=30m)
ゴム側を地面に立てた杭(くい)に固定。3mmゴムはかなり強力だから、普通の風(5〜10マイル:〜4.5m/秒)のときは数歩引き伸ばすだけでよい。機体のフック位置と前後調整は普通の曳航グライダーと同様。


日本の公園に対する適性など

公園における曳航グライダーの入門種目が無いから、検討に値する。

スパン900mmは、リブ組み翼の製作訓練には手ごろのな大きさ。この目的に対してミニクープ(スパン700mmくらい)では小さすぎる。100mm前後になるコード長とR数も適当。
本来は直接曳航にしたいところだが、小型機・短い索だと挙動が忙しく、入門に適さない。公園で行うと曳航者が人にぶつかる危険もある。

曳航索の検討
ゴム部:長さ(5mなど):太さ(3mm・1.5mmなど)
ゴムと曳航索の結合部に重錘、抵抗板など装着ずれば、より一層直接曳航状態に近似できないか。

機体性能推定
主翼面積9平方dm・縦横比9:
重量:イギリスのキットなどは3〜4オンス(85〜110gくらい)だが、新素材・オリジナル設計だと50gくらいまで軽くできる?
翼面荷重10g/平方dm・滑空比10とすると
    飛行速度=1.26×(10/0.8)^0.5=4.5m/秒
    沈下速度=4.5/10=0.45m/秒
    滞空時間:上昇高度20mとして45秒

◆2013-8-319:25:25 ランチャーズai − 一味違います。JAPANには残念ながら無いなア。是非一見! http://aero-modeller.com/  
◆2013-8-415:59:14 大村和敏 − AEROMODELLER誌が例示した機体は、元々が小型曳航グライダー。場所があれば2分/50m索で競技できる。

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