連載第1回
吉田 潤
「F1Bキットもらってください」というランチャーズホームページへの掲示が私の携帯電話に飛び込んできたのは昨年10月の事でした.もどかしい携帯電話を必死に操作して返信のメールを書き,幸運にもゲットできたのがこのW-HobbyMusius-2 キットです.
 そういういきさつで手に入れたキットですから,製作レポートという形で皆さんに還元することでこの幸運を分かち合いたいと思います。私は小型機しか作った事がないので、製作・調整のアドバイスをCFFCの西澤さんにお願いすることにしました。


※参照HP⇒⇒W-Hobby
         
http://www1.omnitel.net/w-hobby/
さて 本レポートは、制作課程をデジカメで撮影し、逐一メールで報告しながらご指導いただいた、その過程を再編集したものです。貴重なアドバイスをいただきました西澤さん、ありがとうございました。また、飛行調整の際には、中田さんも加わって集中指導してくださいました。中田さん、ありがとうございました。
 さて、製作・調整の基本方針ですが、西澤さんから、「ノンメカのR-Rパターンは収拾がつかなくなるので一般的なR-Lパターンで良いでしょう」とのアドバイスを受けました。この一言で図面を見て思い悩んでいた部分が一気に解消しました。要するに、これまで小型機でやってきた事の延長線上でやれば良い訳です。ようやく製作にとりかかる決心ができました。        (吉田潤)

←キットを広げて眺めています.必要な材料はすべて含まれて
  いて,入門者にとってはありがたいキットです.さあ,作るぞ!


  今回の目次(クリックしてください)
   A) 垂直尾翼
   B) 水平尾翼
   C) 主翼(内翼)
   D) 主翼(外翼)

A) 1日目は垂直尾翼の製作です.
 A-1) まずは小手試し.垂直尾翼から作ります.でも,キットの設計は
     大きすぎるように思えます.思い切って小さめに作ることにしま
     した.




 A-2) 荒組みが終わったらカンナで整形します.R-Lにするので右を
     膨らませます.





 A-3) 私は,平板に空研ぎ用サンドペーパーを置いてザクザクと整形
     します.乱暴なようですがこれが結構うまくいくのです.埃もあま
     り飛びません.




 A-4) 垂直尾翼の基本整形が完了しました.






 A-5) ラダーを切り取り,ヒンジをセットします.ヒンジに使用したのは
     土木用のナイロン水糸です.穴をあけて瞬間接着剤を流せばO
     K.





 A-6) テールブームとすり合わせをしてひとまず完成です.





B) さて,2日目は水平尾翼の製作です.                                         目次にもどる
 B-1) 前後縁に主要個所からリブを接着していきます.このとき,スパ
     ーには接着しません.スパーは置いてあるだけ.




 B-2) すべてのリブを接着し終わったら,上下のスパー接着.
     水平尾翼の整形が完了しました.




 B-3) カンナで後縁を軽く整形し,…






 B-4) サンドペーパーで全体を整形します.






 B-5) 水平尾翼の整形が完了しました.






C) 3日目はいよいよ主翼です.
   まずは内翼から.
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 C-1)  すべてのリブをスパーに通します.接着はしません.









 C-2) 後縁材を接着.








 C-3) 前縁材も接着.








 C-4) 最後に全リブをスパーに接着します.








 C-5) 外翼には,思い切ってテーパーを付けることにしまし
     た.前縁側5mm,後縁側12mmに決定.







 C-6) リブをカットして,カンナ・サンドペーパーで整形します.







 C-7) 内翼同様に組み立てます.







 C-8) 主翼の荒組が完了しました.









D) 4日目は主翼の続きです.                                  目次にもどる
 D-1) 上面は平板上で,…








 D-2) 下面は専用ジグ上でサンドペーパーをかけて整形をし
     ます.






 D-3) 上反角ゲージを使って1/2角を削り出します.








 D-4) 上反角は,設計24度だが,20度で製作.たぶんこれ
     くらいで大丈夫でしょう.
     (注:上反角部の接合の際には,スパーパイプ内に
     「へ」の字型のベニヤなどを入れて補強した方が良い
     ようです.トン付けでは無理です.)




 D-5) ジョイナーは,思惑あって改造することに.手持ちの
     6mmパイプをスパーの内側にセット.






 D-6) 5mmのカンザシで繋いでみると・・・

     
おー,大きい!さすが,国際級です.
















                                 目次にもどる
 ●次回はパイロン胴体周りの製作をレポートします.

                                                               
                                                               (W.S.Hottoke)